プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

8/17【DDT】佐々木がUNIVERSALベルト返還応じるも上野襲撃でまたも強奪

 8・21富士通スタジアム川崎大会へ向けた会見が17日、東京・渋谷区のAbemaTowersで行われ、DDT UNIVERSAL王座に挑戦する佐々木大輔が盗んでいたベルトの返還に応じたものの、会見中に王者・上野勇希を襲撃し、またしてもベルトを奪い取った。

 UNIVERSAL王座へ向けて王者・上野からベルトを盗んだ佐々木。8・15後楽園大会における前哨戦では上野を大流血に追い込み、バックステージでも襲撃。傍若無人の振る舞いを繰り返してきた。この日の調印式へ向け、今林久弥GMが佐々木と話し合った結果、ベルトの返却、調印書へのサインには応じたものの、会見への出席はかたくなに拒んだという。

 一人で調印式に臨むことになった上野は「会社は佐々木さんへの譲歩が多いですね」と不満げ。「でも、タイトルマッチから逃げるわけにはいかないので」と調印書にサインを入れた。佐々木に蹂躙され続けてきたが、「予想外であり、予想通りというか。この状況は1カ月間、自分が置かれてきたものだなと感じます」と受け止めるしかない。

 一方で「後楽園で頭をかち割られて、頭に上っていた血が抜けたからか、少しスッキリした」と8・15後楽園大会での大流血がプラスに働いた。佐々木が自分をいたぶる姿に「僕の上に立つ佐々木さんの顔を写真で見て、“この人、なんて楽しんでやがるんだ"と思った。今まで防衛してきたなかで、僕の原動力は怒りじゃないんだと感じた。悲しいことも楽しいこともありましたけど、全部おもしろがれる、楽しみに換算できる。そうしてやってきたからこそ防衛できていたと思う。それができてないから、この1ヵ月、気持ち、行動のなかでも窮屈に過ごしてしまった。この怒りをおもしろがれる、楽しめることが僕の強み」と気づかされ、「富士通では溜めた怒りを僕なりのエネルギーに換算して向かいたい」と意気込んだ。

 自らの手で取り戻すことはできなかったものの、ベルトが戻ってきた。「タイトル戦をするのは決まってますから、おもしろがるしかない」と開き直った上野は「あんなに手元にほしかったベルトが、ここにポツンとあるのはおかしいなと思ってます。でも、これは僕のですから当然の形に戻っただけで、何かもっとこれがプラスになればいい」と前向きに受け止めた。

 ここで急きょ佐々木からビデオメッセージが届いた。「ベルトはお返しします。今日は渋谷の街をバックにささやかなプレゼントを用意してます」と発言した映像が流されると、突如、佐々木が会見場に現れて上野を襲撃。返還したはずのベルトを奪い取った。今林GMが止めに入ったものの、佐々木はグーパンチを浴びせると「ベルトは俺のものだ!」と叫んで去っていった。

 ようやくベルトが上野に戻ってきたのもつかの間、またしても佐々木が盗み取ってしまった。大会当日は挑戦者・佐々木がベルト持参という異常事態となる公算大。またしても屈辱を味わわされて怒りに震える上野は「ムカつきますよね。でも、佐々木さんの楽しみも富士通で終わり」とV7戦での報復を誓うばかりだった。

プロ格 情報局