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8/21【DDT】夏の夜空にオモチャ乱舞 ハードコア戦で葛西が勝俣&MAO称賛「今日が始まり」

『WRESTLE PETER PAN 2021』神奈川・富士通スタジアム川崎(2021年8月21日)
○クリス・ブルックス&葛西純vs勝俣瞬馬&MAO×

 夏の夜空に勝俣&MAOが持ち込んだオモチャが乱舞。最終的には葛西の勝利で終わったが、「今日が始まり」と勝俣&MAOを賞賛し、戦い継続を求めた。

 DDTのハードコア路線をけん引するThe 37KAMIINAの勝俣&MAOが、DDT初の野外ビッグマッチとなった今大会で、ハードコアマッチでブルックス&葛西と激突した。葛西は2018年9月から定期参戦していたものの、翌年1月に右ヒザを負傷し、それ以降はDDTマットから遠ざかっており、2年半ぶりの登場となった。葛西には“ゆとり系ハードコア"と酷評されたが、勝俣&MAOは葛西が主演したバラエティ番組『有吉反省会』を見て、弱点が“ブロック玩具"だと確信。ファンからブロック玩具を募っていた。

 大会が始まった頃は日も出ていたが、すっかり夜空に変わったところで試合はスタート。序盤は葛西ペース。勝俣からクラッカーを奪い取り、口めがけて噴射すると、ブロック玩具へのボディスラム、場外テーブルへのパールハーバースプラッシュと一気呵成に攻め立てた。

 負けじと勝俣&MAOも奮闘。MAOが得意のプラケースを多用して試合を立て直すと、予告通りにブロック玩具を投入。巨大ブロックで葛西を殴りつけると、ファンから提供してもらった大量のブロック玩具をリング上にぶちまけた。勝俣が裸足になると、葛西も意を決して裸足になって対峙する。

 勝俣はドロップキックを発射するが、着地時にブロックに激突して苦しむ。ムーンサルトプレスを避けられると不時着するが、裸足だったためにまたまた悲鳴。それでも葛西を連続して丸め込むと、MAOも巨大クラッカーでアシストしてチャンスを掴んだ。

 しかし、ブルックスがラダーを持ち込んで介入。巧みに使って試合の流れを変える。葛西も大暴れ。MAOの額に竹串の束をブッ刺すと、ブルックスが勝俣の額にも竹串を刺した。だが、粘るThe 37KAMIINAも竹串攻撃でお返しし、リング上の4選手の頭に竹串が突き刺さる異様な状況に。続く勝俣とMAOの450°スプラッシュはともに痛恨の自爆となる。

 すかさず葛西はパールハーバースプラッシュを投下。ブルックスがエプロンから勝俣に場外のテーブルめがけてデスバレーボムを決めると、葛西は「あとは俺に任せろ!」と絶叫。竹串が刺さったままのMAOの頭部にパイプイスを連続して振り下ろした。真正面から受け止めたMAOはナックルパンチやみちのくドライバーIで巻き返したものの、ラダーに上ったところで、ブルックスの雪崩式ダブルアームスープレックスを食らってしまって急ブレーキ。勝俣がスワンダイブで突っ込むも、葛西が隠し持っていたノコギリで腹を切り裂いて撃墜。最後はリバースタイガードライバーとプレイングマンティスボムの共演で葛西&ブルックスが勝利した。

 試合後、マイクを持った葛西は「ストップ・ザ・ミュージック。おい、MAO、勝俣。今日やる前はよ、お前らのこと、ゆとり系ハードコアなんて言ってたけど、今日実際にやってみたら、すげぇファンタスティックで、すげぇ刺激的だったよ」と2人を素直に認め、「9月9日で47歳になるおっちゃんに夏休みの素敵な思い出をありがとう。いや、思い出になんかしちゃいけねえ。今日が始まりだ」とさらなる戦いを求めた。

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