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8/21【DDT】流血・上野が陥落…佐々木がベルト強奪完遂、1年2ヶ月ぶりユニバーサル返り咲き

『WRESTLE PETER PAN 2021』神奈川・富士通スタジアム川崎(2021年8月21日)
DDT UNIVERAL選手権試合 ○佐々木大輔vs上野勇希×

 ベルトを奪い取り、ここまで上野を翻ろうし続けてきた佐々木が、タイトルマッチでも大流血に追い込んだうえで勝利。ユニバーサル王座に1年2ヶ月ぶりに返り咲き、ベルト強奪を完遂させた。

 上野は昨年11月からユニバーサル王座を死守し、ここまで6度の防衛に成功。盤石の体制を築きつつあったが、そこに仕掛けたのが佐々木だった。7・15新宿大会で急所攻撃を連発して上野を沈め、タイトル挑戦を決めると、そのままベルトを強奪。8・15後楽園大会ではベルト奪還を許さず、上野を流血に追い込むと、調印式でもまたまた上野を暴行。ここまで佐々木が王者を翻ろうし続けていた。

 挑戦者がベルトを腰に巻いて入場する異例の幕開け。序盤戦は怒りに触れる上野が積極果敢に攻め込むが、混乱に乗じて佐々木がベルト殴打で反攻すると、上野の額はパックリと割れて大流血に。佐々木はその後も容赦なく傷口を攻めて試合をリードした。コーナーから場外めがけてブレーンバスターを決め、さらに本部席に座らせてのダイビングエルボーアタックを繰り出すなど破天荒な攻撃で上野を追い詰める。

 一方的な時間が続いたが、上野はダイビングエルボードロップを下から蹴り上げて決死の反撃へ。顔を血で染めながら、飛び越え式のフェイスクラッシャー、ハーフネルソンスープレックス3連発とたたみかける。クロスフェイスをなんとか切り抜け、剥き出しになったコーナー金具に顔面から叩きつけると、フロッグスプラッシュを投下。佐々木のセコンドについたマッド・ポーリーが乱入しても、「負けるか!」とドロップキックで排除する。エプロンでのジャーマンで佐々木にさらなるダメージを与えて、コーナー最上段からのケブラーダも敢行した。

 策士・佐々木はレフェリーとの交錯を誘って無法地帯を作り上げると、急所蹴りから佐々木式ウラカンラナを狙うが、上野はパワーボムで切り返すと、佐々木が再び急所蹴りを狙ってもかいくぐり、変型ストレッチボム、BMEと攻めに攻めた。しかし、WRは決まらない。虎視眈々と勝負所をうかがっていた佐々木はスキを突いてラ・ミスティカで飛びつくと、一気にクロスオーバーフェイスロックに捕獲し、鮮やかにギブアップを奪い取った。

 挑戦決定から、常に上野を手のひらに乗せて翻ろうしてきた佐々木が、タイトル戦も制して、奪い取ったベルトをとうとう名実ともに自分のものにした。1年2ヶ月ぶりにユニバーサル王座返り咲きを果たした佐々木は「このベルトは俺のもんだって、最初から言っただろ? 上野、大したことねえな。あの野郎を俺はもっと遊んでやろうと思ってよ。血も流してやったのに、オモチャにもなんねえぞ」と前王者を酷評。「防衛戦はしないぞ」とうそぶいた。一方、血まみれにされて王座から陥落した上野はうなだれるばかり。それでも「今度は僕の番です。僕が佐々木さんの大事にしているものを奪うために、一生懸命これからも頑張りたいと思います」と意味深げに予告していた。

【試合後の佐々木】
▼佐々木「だから言っただろ? このベルトは俺のもんだって、最初から言っただろ? 上野、大したことねえな。あの野郎を俺はもっと遊んでやろうと思ってよ。血も流してやったのに、オモチャにもなんねえぞ。俺はもうこのベルトを持って、この街からいなくなる。あとは俺に好きにさせろ」

――声優の上坂すみれさんが佐々木選手の試合を見て、「好きになっちゃう」と言っていたが?

▼佐々木「結婚してくれ! 住所教えてくれ。婚姻届け送るから、住所教えてくれ。防衛戦はしないぞ」

【上野の話】「負けました。でも、佐々木さんはね、人の大事なものをずっと取り続けて、今日は本当に取られちゃって、負けましたよ。今度は僕の番です。僕が佐々木さんの大事にしているものを奪うために、一生懸命これからも頑張りたいと思います」

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