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8/28【大日本】巨大ラダーから決死のダイブ! パーカーが宮本眼前でイサミ撃破、二冠死守に執念

『大日デスマッチカンパニー クレイジーデスマーチ』東京・後楽園ホール(2021年8月28日)
○ドリュー・パーカー&石川勇希vs宮本裕向&木高イサミ×

 パーカーが巨大ラダーから決死のスワントーンボムを投下し、宮本の眼前でイサミを撃破。デスマッチヘビー級王座とGCWウルトラバイオレント王座の二冠死守に執念を見せた。

 『大日デスマッチカンパニー クレイジーデスマーチ』と題され、後半3試合にど派手なデスマッチが並んだ今大会。メインはデスマッチ王者・パーカーに石川を加えたコンビと“ヤンキー二丁拳銃"宮本&イサミ組が「蛍光灯メガアイテムデスマッチ」で激突した。9・5名古屋大会ではパーカーに宮本が挑むタイトル戦が控えており、今宵が最後の前哨戦に。また、9・23後楽園大会ではパーカーがGCWウルトラバイオレント王座を懸けて石川と対戦することが決まっており、それを見据えての一戦にもなった。

 蛍光灯タワー、蛍光灯やぐら、蛍光灯付きラダーなどが各所に設置され、ロープ2面に沢山の蛍光灯が吊されると、試合はスタート。のっけからパーカーはロープに吊された蛍光灯に宮本を投げつけて先制した。序盤戦からトペコンヒーロも敢行して場内を沸かす。しかし、宮本は蛍光灯ごと土手っ腹を蹴りつけて反撃。イサミとともに蛍光灯付きラダーで痛打すると、代わる代わるに蛍光灯やパイプイスを使って痛めつけた。

 パートナーの石川が奮闘して時間を作ると、体力を回復させたパーカーがリングに飛び込み、ミサイルキックを宮本に突き刺して反撃。宮本が打撃のコンビネーションからニールキックを見舞っても、続くサンダーファイヤーパワーボムはフランケンシュタイナーで切り返して、戦場はエプロンに。2人は激しくやり合ったが、イサミがそこにトペスイシーダの要領で突っ込むと、パーカーは場外の蛍光灯やぐらに転落。またも大ダメージを負った。ここぞとばかりに、宮本はハンドスプリングオーバーヘッドキック、サンダーファイヤーパワーボム、ムーンサルトプレスwith蛍光灯と孤立した石川に猛攻を浴びせる。

 しかし、血まみれのパーカーがカットに入ると、逆回転619や変型スタナーで二丁拳銃を足止めした。ならばと二丁拳銃は巨大ラダーを投入するが、これを逆に利用した石川が雪崩式ブレーンバスターでイサミを頂上から叩き落とす。粘るイサミも石川を蛍光灯に投げつけ、カカト落としから勇脚を狙ったものの、読んだ石川がブルーサンダーで足止め。倒れたイサミの上に蛍光灯やぐらを設置すると、パーカーが巨大ラダー上から決死のスワントーンボムを敢行し、熱戦に終止符を打った。

 宮本の眼前でパーカーがイサミ超え。9・5名古屋大会でのタイトルマッチはケージを利用した一戦となるが、ラダーの高さを活かして勝利し、弾みを付ける形に。マイクを持ったパーカーは流ちょうな日本語で、「まずイサミさん、僕今日勝ったですけど、またまたシングルやりましょう。いつかわからないけど、今日は楽しかったです」とメッセージ。それを受けて、イサミは「久しぶりにハチャメチャなデスマッチやって、これこそ木高イサミでしょ。ドリュー、お前とグータッチはしない、握手もしない。今日お前の技を受けてわかったことが1つだけある。たった1つだけだ。宮本さんのほうが強いよ」とパートナーの強さを強調した。

 宮本も「イサミとシングルマッチやるって? デスマッチ防衛しないとできねえんだよ。ベルト懸けないと意味ないんだよ、シングルマッチなんて。その前に俺が戦うんだよ」と不満をあらわにし、「9月5日、名古屋が国際会議場、俺は絶対勝って、ベルトを獲って、この後楽園ホールに戻ってきます」と強気に予告した。しかし、パーカーは引かない。「もちろん宮本さんは強い。でも、今は2010年じゃない。今は2021年。俺は最強」と豪語した。

 さらに、パーカーは「あと、もう1つあるじゃない。石ちゃん」とGCW王座戦にも言及。「今日、俺が勝った。でも、勝つ前に頑張ったな」と石川を評価した。石川はマイクを受けとると、「今のドリューは強いし、勢いがあるよ。でも、来月9月23日、ドリューからベルト引っぺがして、俺がアメリカで防衛戦やりたいんだ。今日の俺は勝ってないし、必ず勝つ」と予告するが、二冠王のプライドを持つパーカーは気持ちで引かない。「今の石川はすごいデスマッチファイター」と認めながらも、「来月、俺が絶対に勝ちます」と断言。二冠死守に執念を燃やした。

【試合後のパーカー】
▼パーカー「(全て日本語で)初めてホールメインで試合やって。でも、怪我しない。最近、なんかわからないけど、後楽園ホールは僕の血を飲みたいか? でも、ぜひぜひいっぱい飲んでください。だって、これは僕の人生。デスマッチは僕の人生。死ぬまで、絶対に死ぬまで(続ける)。今日、初めてイサミさんに勝った。だから、今日はめちゃくちゃいい感じですね。勝ったけど、僕の仕事はまだまだ終わってません。来週、次の試合、名古屋で宮本さんとシングル。リーグ戦では勝った。勝ったけど、僕が知っている宮本さんはリベンジしたい。そのリベンジしたい感じは絶対わかる。僕は大日本に入って、ずっと負けちゃった。だから、そのリベンジしたい感じは絶対わかる。今の宮本さんは一番危ない宮本。その試合は全然心配しない、緊張しない。その試合に100%、110%、110%オーバー使います」

――当日はケージを使った試合になるが?

▼パーカー「宮本さんがいっぱいケージで試合をやった。俺は1回だけやった。宮本さんは高いところが怖くない。俺も一緒。高いところは全然怖くない。この試合、僕たちはイーブンだと思う。フィフティ・フィフティ」

――今日も相手のギガラダーを利用して勝利したが?

▼パーカー「ずっと子供の時から家にトランポリンがあった。ずっと家の上からトランポリンに毎日、毎週ボーン、ボーン、ボーン…。それを毎日やったら、ギガラダーとかケージとか全然怖くない。それは俺の普通。よし。いつも通り、一番痛いのはシャワー(笑) ありがとうございました」

【石川の話】「チームとしては今日、勝ちましたけど、最後はドリューが取っているんでね。僕としては全然まだまだ。僕が強くなって、僕が取れるチームにならないと、二丁拳銃にまだまだ勝てないし、来月のタイトルマッチも勝てないと思うんで。まだあと1ヵ月あるんで、いろいろ考えて成長して、ドリューの持っているベルトを獲りますよ。獲って二丁拳銃のイサミさん、宮本さんに勝って当たり前の選手になります」


【試合後の宮本&イサミ】
▼宮本「自信持ってますね、ドリューも。ベルトが自信になってるんじゃないですか?」

▼イサミ「たぶん今の彼の強さは自信だね」

▼宮本「この数ヵ月で、大日本のベルトを獲って、GCWのベルトを獲って、大きな自信になっていると思うんですよ。だから、その自信をクチャクチャにしてやろうと思います。今の自信は、ただベルトを獲っただけの自信。大日本を背負っている自信とは違うというのを、俺が戦って証明します」

▼イサミ「彼はチャンピオンだけど、まだエースじゃないんだよ。なんだろうな。引っ張っていくんじゃないんだよね。あの人は勝手に走っているから。別にそれはそれでいいと思うよ。そうしたら、お客さんは勝手についてくるから。でも、エースという感じはしないな。試合をしてみたけど。まあ、負けて言うのもなんですけど。強いよ、強いです、確かに」

▼宮本「だって、今日は石川が頑張ってたでしょ? 最後に勝ったのはドリューだけど」

▼イサミ「俺はリーグ戦で石川に負けているしね」

▼宮本「石川がすごかったでしょ」

▼イサミ「あの2人には借りがあるんで」

▼宮本「まあ、それがタッグチームなんでね。今日はやられたけど、タッグのやり方もわかってきたんじゃないですか」

▼イサミ「久しぶりの二丁拳銃で、後楽園のメインで派手なデスマッチをやったから、気合い入っちゃいましたね」

▼宮本「気合い入ってた」

▼イサミ「気合い入れたけど、まあまあ、今日に関しては向こうのほうが上でした」

▼宮本「上手かったよ、本当に。石川が本当に頑張ってた。ドリューだけじゃないですね。あの2人がいいチームだったなと思います」

▼イサミ「あいつらのGCWのベルトを懸けた試合もあるんですね。それもちょっと興味が湧いたよね。普通に挑戦するとか、しないとか、そういう問題じゃなくて、今のあいつらのレベルでシングルをやったら、どうなるのか見てみたいというのはちょっとあります。いいじゃないですか? 若いヤツらにワクワクさせられるっていうのもまた」

▼宮本「ワクワクさせてほしいよね」

▼イサミ「今日したよ、やってみて。でも、俺は何回も宮本さんから取られたことあるし。ドリューには今日負けたけど、石川にも負けたけどやっぱり俺の体感としては、宮本裕向のほうが強いな」

▼宮本「ちょっと最近守りに入ってたからな。俺も攻めないとダメだね。やっぱり子供も大きくなって、安心した部分もあったから」

▼イサミ「まだまだね」

▼宮本「攻めましょう、攻めましょう。俺たち攻めないと。40歳前にして。イサミさんももう40かな」

▼イサミ「9月で40です。ここから攻めるよ、二丁拳銃。負けて言うのもなんだけど、タッグだって、俺のせいでちょっと流れちゃって、その間にチャンピオンも変わったけど、タッグ王座だって狙うからね。今の二丁拳銃ならなんでもできるよ。今日、宮本さんと試合して、それこそ負けて言うのもなんだけど、やっぱり大日本における、なんならプロレス界における最高のパートナーだなと思って。BASARAには下村っていうパートナーがいるけど、下村も宮本さんぐらいに育てるから。宮本さんみたいになってもらわないと困る。まだまだね、見せる背中はあると思うんで」

▼宮本「先輩の意地見せましょう。今日はちょっと喋りすぎました」

――名古屋はまったく違う形式となるが?

▼宮本「デカいのあるんでしょ? どれぐらいデカいのかちょっとわかってないけど。もしかしたら、建築現場デスマッチぐらいあるかもしれないけど」

▼イサミ「高いところはドリューも得意だけど、宮本さんも得意だから。元祖・高いところが得意なレスラーだから」

▼宮本「元祖ね。もう歳だからね、ちょっと…いやいや、俺は攻めるよ。そのゲージがあっても、試合では勝ちますよ、絶対に」

▼イサミ「イサミさん、またシングルやりましょうって、たぶんタイトルマッチのことを言っているんだろうけど、気が早いって。宮本さんに勝ってから言えって」

▼宮本「そうだよ、あいつは。でも、前哨戦は今日が最後だったんで。次はもう本番しかないので。まあまあ、どういう選手かっていうのはわかってつもりではあったんですけど、前哨戦はあってよかったなと」

▼イサミ「俺は名古屋には行かないから、セコンドにはつけないけど」

▼宮本「頑張るよ。どんどんどんどん上に立ち向かっていく側でしたけど、今度は潰していく側なんで」

▼イサミ「出る杭は打つ。出そうな杭も打つ」

▼宮本「出る杭は打ってやるよ」

▼イサミ「俺たちが出るためだからしょうがない。出てこられても困るんで」

▼宮本「カッコよくないよね」

▼イサミ「カッコ悪くていいじゃん。カッコつける歳は終わったんだよ。もうカッコつける歳じゃないから。出る杭は打つ。俺たちが出るために」

▼宮本「打ちましょう。なぜなら…」

▼宮本&イサミ「俺たちは強い!」

▼宮本「出る杭は打つぞ」

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