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8/29【全日本】諏訪魔が王道T4年ぶりV3で「完全復活」証明 5冠返り咲き宣言

『第8回 王道トーナメント〜べろ〜家 presents〜』東京・後楽園ホール(2021年8月29日)
「第8回 王道トーナメント」優勝決定戦 ○諏訪魔vs芦野祥太郎×

 諏訪魔が芦野との“約束の決勝戦"を制し、4年ぶり3度目の王道トーナメント制覇。コロナ感染から復帰後、初の栄冠獲りで「完全復活」を証明した諏訪魔は芦野との世界タッグ獲り、そして三冠奪還による5冠返り咲きを宣言した。

 史上最多32人が出場した王道トーナメントもこの日が最終戦。決勝対決を誓い合っていた諏訪魔と芦野がそれぞれ宮原、ジェイクを破って勝ち上がった。

 この日を迎える前に合同練習を行った二人は、その続きとばかりに、まずはレスリングの攻防でしのぎを削った。諏訪魔が首攻めに出て主導権を握り、荒々しい打撃の雨を降らせれば、芦野もエルボースマッシュを連発して応戦。ならばと諏訪魔は投げっぱなしジャーマン、ローリングラリアットで黙らせ、スリーパーで絞め上げたが、芦野もアンクルロックで切り返して譲らない。

 中盤にはジャーマン合戦で意地を張り合い、芦野が諏訪魔から伝授されたラリアットを叩き込んだ。ムーンサルトを狙ってコーナーに上がると、諏訪魔はラストライドで叩き落とそうとしたが、芦野は回転エビ固めで切り返し、再びアンクルロックへ。諏訪魔が逃れようとしても意地で離さずギブアップ寸前に追い込んだ。

 耐えた諏訪魔はかんぬきスープレックスで逆襲ののろしを上げると、対角線を走ってのドロップキック、ラリアット、ダブルチョップ連打、左ラリアットと怒とうの巻き返しに出る。バックドロップを阻止した芦野がTボーンスープレックスを仕掛けても決めさせず。ラリアットで吹き飛ばすと、バックドロップを3連発。芦野もギリギリで肩を上げて粘ったものの、諏訪魔はバックドロップホールドでダメ押し。持ち前の爆発力を発揮して激闘に終止符を打った。

 この瞬間、諏訪魔の4年ぶり3度目の王道トーナメント優勝が決まった。トロフィーを掲げた諏訪魔は「王道トーナメント、優勝したぞ、オイッ!」と親指を突き上げながら雄たけび。「お前と決勝をやれて、俺はスゲェ気持ちいいよ! お前、ホント強えよ。だから、今日は決勝でシングルやったけどさ、まだまだこれからもやるけど、この先、俺らで世界タッグ獲りに行こうよ」と芦野を称えたうえでタッグの至宝獲りに乗り出す構えをみせた。

 新型コロナウイルス感染から7月に復帰後、初の栄冠獲りによって諏訪魔は「完全復活」を証明した。当然、次に狙うシングルの勲章は三冠以外にない。試合後のリング上に王者・ジェイクを呼び出した諏訪魔は「その三冠のベルトは俺がコロナで返上しただけなんだ。俺はコロナにも勝ったよ。次はテメェに勝つんだ」と宣戦布告。ジェイクも「本来、俺がここに立って、お前を逆指名するはずだった。いいさ、軌道修正だ。タイトルマッチ、いつでもやってやる」と受けて立ち、両者による三冠戦が事実上、決まった。

 両者は6・26大田区大会で三冠戦を争う予定だったが、諏訪魔の欠場・返上によって消滅。仕切り直しの舞台は10・16大田区大会と思われたが、諏訪魔は「すぐ組んでほしいよ。場所はもう問わない。PWFには早急に決定してほしい」と希望。9月シリーズ中に実現することになりそうだ。

 「世界タッグ獲って、俺が三冠獲って、また5冠返り咲きだよ。絶対5冠、間違いない。5冠に返り咲きたい。それが俺の目標だね。あそこまで行かないとさ、戻った感じしないよ。三冠だけ、世界タッグだけじゃ俺も物足りねえんだよ。やっぱし独占だよ」。完全復活を果たした諏訪魔は王道トーナメント史上最多優勝の勢いそのままに、5冠王者返り咲きへ向けて突き進む。

【試合後の諏訪魔】
▼諏訪魔「やったな。痛ぇ、足が痛ぇ。いやあ、芦野がどんどん強くなってんだよな。もう首は痛ぇし、足も壊されるし。どんどんどんどん、若いから吸収が早いな。いろんなことすぐやっちまうんだからさ。危ねえよ。たださ、優勝できた。これで完全復活だよね。これに懸けてたんだよね。スゲェ不安だったんだよ。コロナ明けてからさ。でも、こうやって最前線、トップに上がったと言っても過言じゃねえよ。ここまで来たんだからさ、当然、さっき言ったけど、ジェイクと三冠戦。それは挑みたいな。すぐ組んでほしいよ。場所はもう問わない。それと、芦野に言った、世界タッグも獲りにいこうぜって。あいつもこうして(ポーズ)くれたしさ。これからだよな。絶対、芦野との絆っていうのをそろそろ形にしたい。そして世界タッグ獲って、俺が三冠獲って、また5冠返り咲きだよ。絶対5冠、間違いない。5冠に返り咲きたい。それが俺の目標だね。あそこまで行かないとさ、戻った感じしないよ。三冠だけ、世界タッグだけじゃ俺も物足りねえんだよ。やっぱし独占だよ。全日本プロレスに、ここに暴走するヤツがいるんだなってことを証明したい、プロレス界に。まだまだ始まったばっかりだけど、みんなまだまだ見ててください」

――すぐ三冠を組んでほしいということは、次のシリーズで5冠を狙いにいく?

▼諏訪魔「そうだね。早いほうがいいよ。またこれを判断するのはPWFなわけで。俺だって会社のことやってるから、全然決められねぇんだよな。だから、PWFには早急に決定してほしい」

――芦野選手に教えたラリアットを食らったが?

▼諏訪魔「ラリアットは強烈だな。この間教えて、今でもこんな威力があるわけだからさ。もっとこれからやり続けたら、俺の首は間違いなく折れるんじゃねぇかなと思ったよね。ラストライドなんか教えてねぇよな。なんでだよ? なんですぐできんだよ? あいつは。不思議だな。トレーニングなんかやったら、あれが結局それにつながっちゃったっていうことだよね。計算外かな。でも、あの男はすごいよ。よくやるよ。これからまた、どういうふうになっていくのか。まだまだEvolutionと同盟関係にいてもらわなきゃ困るんだからさ。男児とも仲良くしてもらわなきゃいけないしさ。とりあえず仲良くしてもらいてぇな。それだけだ。でも、本当に強かった。ありがとう」

※芦野はノーコメント

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