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9/6【新日本】IWGP世界王者・鷹木が一夜明け会見 G1へ史上3人目の快挙見据えて「最低でも決勝、最高で優勝」

 9・5メットライフドーム大会でEVILを返り討ちにしたIWGP世界ヘビー級王者・鷹木信悟が一夜明けた6日、オンライン会見に登場。『G1 CLIMAX 31』へ向けて「最低でも決勝、最高で優勝」と史上3人目となるIWGP王者の優勝を描いた。

 コロナ感染からの復帰戦となったIWGP世界王座戦で鷹木はEVILを粉砕して頂点の座を死守した。一夜明けて天龍源一郎を思わせるしゃがれ声になるなど肉体的なダメージは残るものの、EVILらによる新ユニット「ハウス・オブ・トーチャー」を「アウト・オブ・眼中」呼ばわりするなど絶口調で会見に臨んだ。

 鷹木が次に見据えるのはもちろん王者として出場するG1だ。鷹木はAブロックにエントリー。内藤哲也、飯伏幸太らと同ブロックとなったが、やはりこの二人の存在は意識せざるを得ない。飯伏も9・4メットライフドーム大会で復帰したばかり。US王者・棚橋弘至に敗れはしたものの、鷹木は「想像以上に飯伏の状態がいいことわかった」と分析。史上初となる3連覇がかかる飯伏に待ったをかける構えで「いまの俺と飯伏のホント立ち位置の違いをハッキリと見せたい」と豪語してみせた。

 内藤とはL・I・J同門対決で、2019年のG1以来の再戦。前回敗れている鷹木にとっては雪辱戦となる。前日の防衛後、間近で内藤からジェラシーに似た感情を感じ取った鷹木はむしろ「俺も本当の意味でべつに内藤とどっちが上だ下だとか五分だと思ってるけど、内藤には2年前のG1で負けてるんで、本当の意味で五分の関係だなっていう風に見せる」と対等であることを明確にするつもりだ。

 鷹木は武藤敬司、佐々木健介に次ぐ史上3人目となるIWGP王者の優勝に挑む。「まだ2週間近くあるんで、また違ったコンディション作りをしてね、開幕戦に向けてしっかり鷹木信悟らしい気持ち作り、身体作りしたいと思います」と過酷な連戦へ向けてじっくりと調整する構えで、「そこに続こうか。武藤敬司、佐々木健介、鷹木信悟ってなるように」と快挙達成を描いた。

 決勝の相手には「眠れる獅子っていう感じに見える」というSANADAを希望した鷹木。「最低でも決勝、最高で優勝」と王者の責務として高いハードルを自らに課し、G1初制覇に挑む。


【会見の模様】

▼鷹木「どうも。3週間ぶりにね、試合で大声出したんで、ちょっと喉がやられてしまって、別に痛くはないんだけど声が枯れてしまって、まるで龍魂のレジェンド・天龍源一郎さんみたいな声になって、こんなこと言ったら『バカヤロー!』って言われそうだけどね。まあ、それは置いといて、試合のダメージはあるんだけど、みんな病み上がりとか、後遺症とみたいなのを気にしてる人も多いと思うけど、試合のダメージはあるけど全然そういったものはなく、気持ちも元気だし、今日も午前中サウナに行くぐらい元気だったんで。むしろ試合のダメージでいえば、腰とか首は痛いんだけど、SHOの椅子攻撃…まあ彼に対する思いもちょっとあったので、あのイス攻撃が憎しみなのかなんなのか知らないけど、一番効いたかなと思うんだけどね。まあアイツに構ってるヒマはないんでね、もう次『G1』も始まるんで。ただ、SHOもそうだし、EVILも『何がやりたいのかな?』って俺はいまだにやっぱ伝わってこないよね、昨日の試合を通しても。なんだかユニットのなかでもチームを組んだらしいけど、なんだっけかな? あの……バーモントカレーだっけ?」

――ハウス・オブ・トーチャーです

▼鷹木「ハウス違いだね。なに? ハウス・オブ・トーチャー? わかりづれーな。まあ、ハウス・オブ・トーチャーだかなんだか知らないけどね、俺からしたら“アウト・オブ・眼中"だよ、おまえらなんか。いいじゃないの? 俺に負けたんだから、チーム名変えてアウト・オブ・眼中にしろよ! みんな眼中にねーんだよ、おまえらなんか。まあまあとにかくね、俺としてはこのコロナに感染してね、この3週間……10日で4キロ体重が落ちて『ヤバッ!』と思って、その後、隔離期間が終わって10日で5キロ増やしたからね。4キロ落ちて5キロ増やしたから、俺も小学校6年ぐらいから合気道とか柔道を始めて、格闘生活もう25年、30年近くやってるけど、『こんな詰め込んだ1週間はなかったな』と。ホント為せば成るというか、やればできるんだなということを。ただ、詰め込み過ぎて、身体がビックリしてるかもしれないけど、自分自身『プロレスラーって頑丈でスゲーんだな』ってことがわかったんで。まあ、これから次のシリーズのG1に向けては、まだ2週間近くあるんで、また違ったコンディション作りをしてね、開幕戦に向けてしっかり鷹木信悟らしい気持ち作り、身体作りしたいと思います」

――G1にIWGP世界ヘビー級王者として臨むことになった

▼鷹木「まあ去年、直前にNEVERのベルトを持ってて、『チャンピオンとして出るぞ』っていう気持ちが強かったなか、神宮で鈴木みのるに負けて、ちょっとモチベーションというかね、気持ち的にちょっと落ちたところからスタートしたから、スタートダッシュできなかったけど、今回はIWGP世界ヘビーというベルトを持って『G1』挑むんで、逆にベルト持ったままチャンピオンが優勝したってことはないんだっけ?」

――武藤敬司、佐々木健介選手が達成してます

▼鷹木「おお! そこに続こうか。武藤敬司、佐々木健介、鷹木信悟ってなるように。まあ、俺も外から来た人間だからあれだけど、イメージで言うとG1覇者が『じゃあ次はIWGP』みたいイメージが俺は結構あったんで、逆にIWGPを先に獲ったけど、言ってみたら歴代の王者たち、棚橋、オカダ、内藤もそう、飯伏なんかは2連覇してるわけじゃん。だから、俺は『ここで優勝しなきゃいけない』って思ってるよ。こんなご時世だし、昨日メットライフドームでも奇跡の大復活っていう風にね、マスコミとかにも言っていただいたけど、本当の意味で大復活というのを見せるにはG1も優勝しなきゃいけないと思ってます」

――Aブロックにエントリーしましたが、同じブロックで注目の相手は?

▼鷹木「まあ、初シングルはオーカーンとタンガ・ロアかな。昨日の発表を俺もVTRで観てたけど、やっぱり飯伏、内藤っていうのは意識するよね」

――東京ドーム大会で対戦が予定されていた飯伏選手とG1で対戦することになりました

▼鷹木「飯伏も本来なら初日に棚橋とやったけど、復帰戦は俺がやりたいなっていう気持ちがあったからね。ただ、メットライフドーム大会の初日、俺、解説についたけど、飯伏は結構ね、性格的にちょっとかまってちゃんなのかわからないけど、SNSとかでは結構弱気なこととか言ってたけど、試合観たら『全然元気じゃないの』って。むしろ『全然、勝ちを狙ってるな』と思ったんで、想像以上に飯伏の状態がいいことわかったんで、2連覇してる男なんで、さすがにここで3連覇させるわけにはいかないし。まあ、飯伏にはいまの俺と飯伏のホント立ち位置の違いをハッキリと見せたいと。あとは内藤。内藤はね、ユニットのリーダーはいないから、『いまは鷹木がIWGPを持ってるからおまえがリーダーみたいなもんだよ』と言いつつも、昨日、助けに来てもらったのはありがたいんだけど、俺がマイクしてる時に結構、内藤はちょっと面白くなさそうな顔をするんだよね。だから、どっかにアイツのなかでジェラシーなのか何なのかわからないけど、俺も本当の意味でべつに内藤とどっちが上だ下だとか五分だと思ってるけど、内藤には2年前のG1で負けてるんで、本当の意味で五分の関係だなっていう風に見せるには『借りを返さなきゃっ』て。あとは、俺が何気に楽しみにしてるのはザックなんだよね」

――初対戦ですか?

▼鷹木「やってるんだよね。12年前の2008年か9年だったかな? ドイツのトーナメントで当たって、彼がまだ19歳ぐらいの時にやって、俺はあの時、ザックが結構ガンガンきて、サブミッション得意だから逆に俺がサブミッションで勝っちゃってね、あのザックに。まあ、それは彼が覚えてるかどうか知らないけど、また10年の時を経て再会するっていうのも楽しみだなと」

――Bブロックの顔ぶれをみて、優勝決定戦で対戦したい相手は?

▼鷹木「俺は今回のG1であれだけのことを言ったんでね、最低でも決勝、最高で優勝。これどっかで聞いたことあるようなセリフかもしれないけど、最低でも決勝に行かなきゃって思ってるから、その相手はベストに考えるんだったら、俺は結構、初対決が好きだからやっぱりSANADAとやりたいよね。メンバー見てもSANADAが一番魅力的だし、US王者の棚橋もまさかの復活劇もあって刺激的な存在だけど、俺からしたらSANADAは眠れる獅子っていう感じに見えるんで面白いんじゃないの」

――今回、ウィル・オスプレイ選手は出場しない

▼鷹木「いや〜、彼もコロナウイルスに感染しちゃったでしょ? コメントで『すぐに戻ってくる』みたいなことを言ってたけど、そのセリフはね、オスプレイ、5月に聞きたかったよ。『シンゴ、すぐに戻ってくる』って。で、全治未定の欠場に入ったなかで、4か月ぐらいかな、音沙汰なくてそれであの行動はないよ。俺も絶対に認めないし、アイツもちょこちょこSNSなんかで文句言ってるらしいけど、『文句があるんだったら日本に来い』ってことよ。昨日も言ったけど、日本に来たら話ぐらい聞いてやるよ。だけど、やっぱりオスプレイ、4か月ぐらいの空いてる期間があるから、並ぶ時は列の最後尾に並んでもらうと。たしかに俺はオスプレイに大事なところで勝ってないんで。まあ、去年のG1では勝ってるかもしれないけど、あんまりみんなの記憶にないみたいだから、そういった意味でアイツがフェイクの、ハッキリ言わせてもらう。これが本物のIWGP世界ヘビーのベルトだと思ってるんで、アイツがフェイクのベルトを持ってると思ってるんで、本当の意味でファンが『鷹木が本物なんだな』ってわかるように、俺がG1を優勝するしかないなと。そしたら、オスプレイも黙るんじゃないの?『鷹木、G1も優勝したからこれはしょうがねーな』って」
――最後に、BULLET CLUB内で新たに生まれたチーム名は覚えていただけましたか?

▼鷹木「アウト・オブ・眼中じゃないの? 違うの?」

――正しくは、ハウス・オブ・トーチャーです

▼鷹木「なんだよ、ハウス・オブ・トーチャー? わかりづれーな。ハウス・オブ・トーチャンだかカーチャンだかわかんねーけど、親も泣いてるよ。あんなことばっかやって。オッ、やっとウケたじゃないの? いつもみんな笑わないからね、笑わせてやりたいなと思って。よしっ!」

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