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9/7【全日本】世界タッグ獲りで諏訪魔が5冠返り咲き王手 芦野が全日本での初戴冠

『2021 SUPER DELUXE SERIES』開幕戦 東京・後楽園ホール(2021年9月7日)
世界タッグ選手権試合 ○芦野祥太郎&諏訪魔vs宮原健斗&青柳優馬×

 世界タッグ奪取で諏訪魔が5冠返り咲きに王手。全日本参戦以来、初戴冠となった芦野との三冠戦実現を誓った。

 王道トーナメントを制した諏訪魔がこの日の世界タッグ挑戦、9・21後楽園大会での三冠挑戦を決めた。5冠返り咲きを誓う諏訪魔にとって、世界タッグ獲りは絶対条件。この日、芦野とともに王者・宮原&青柳に挑んだ。

 試合は世界タッグ戦にふさわしい熱戦となった。一進一退の攻防が展開される中、王者組が宮原の串刺しブラックアウト、青柳のダイビングボディアタックを立て続けに決めれば、挑戦者組も諏訪魔、芦野の順でフロントスープレックスで青柳をぶん投げて譲らず。ならばと宮原と青柳もブラックアウトとトラースキックを同時に発射したが、諏訪魔と芦野もジャーマンで王者組を同時に投げて押し返した。

 戦前は“絆問題"が浮上したが、諏訪魔と芦野の絆から生まれた連係が勝負を分けた。勝敗の行方が見えない展開が続く中、「ぶっつけ本番」というパワーボムとジャーマンの合体技をズバリと決めて均衡を切り裂いた。その後、芦野が青柳のエンドゲームに捕まるピンチもあったが、諏訪魔直伝のバックドロップで逆転。諏訪魔がラリアットで宮原を蹴散らし、青柳にドロップキックを放つ援護射撃に出ると、最後は芦野がTボーンスープレックスを爆発させて青柳を仕留めた。

 諏訪魔&芦野が世界タッグ王座を戴冠。芦野は昨年4月の全日本参戦以来、初のベルト獲りとなった。そして諏訪魔はこれで5冠返り咲きに王手。「諏訪魔さんが9月21日に三冠、ジェイク・リーに挑戦するんで、それで獲ったら、俺が挑戦していいですか?」と芦野から呼びかけられると、「俺、5冠になるぞ」と呼応。バックステージでも「ここまで来たら、5冠にいくしかないだろうと思います。やっぱし全日本プロレスが諏訪魔の時代だっていうのは見せたいな」と言い切り、ジェイクからの三冠奪還を誓った。

 「次の対戦相手。まあ、名乗り出てきたら受けてやりますけど、投げられる覚悟で、100発投げられる覚悟で挑んでこい」(芦野)と挑戦者を募った新・世界タッグ王者。パワーボムとジャーマンの合体技や同時ジャーマンなどともに得意とする投げを主体とした連係を連発したように、圧倒的な破壊力を見せつけて勲章を手にした。諏訪魔が「まだまだ俺ら、これからブランドを上げていったほうがいいんじゃねえか? 業界に響き渡るチームにしてこうよ」と誓ったように、強さを誇る二人はこれからタッグチームとしてさらなる高みを目指す。

【試合後の諏訪魔&芦野】
▼諏訪魔「おめでとう!」

▼芦野「ありがとうございました!」

▼諏訪魔「嬉しいよ」

▼芦野「本当にありがとうございます。諏訪魔さんが隣にいてくれたおかげでってところですけど、思いっきりいけましたね」

▼諏訪魔「すごかったよ、今日」

▼芦野「もう粉々になってもいいと思って、今日はやりました」

▼諏訪魔「嬉しいな。本当に嬉しいよ」

▼芦野「メチャクチャ嬉しいです」

▼諏訪魔「(芦野のベルトを持つ動きを見て)危ないから。本当に危ないんだからね。いや、MVPだね。すごかったよ」

▼芦野「いやいやいや。ただ、これは獲ってからが。チャンピオンって、俺もWRESTLE-1でベルトを何回か持ったんですけど、防衛戦が一番きついというか、1回目の防衛戦ってホントきついと思うんで。ただ、諏訪魔さんが隣にいるんで、その防衛戦もキッチリ勝てるかなって俺は思います」

▼諏訪魔「いや、そんなヨイショしなくていいよ。実力だよ。どんどんどんどんさ、俺らのチームを高みに上げていこうよ。それが一番」

▼芦野「そうっすね。あと、今日あいつらを倒したんで。宮原&青柳、あいつらが絆タッグとか、なんとかほざいてたんですけど、そんなのは使わないんで。マスコミは一切使わないでください」

▼諏訪魔「絆タッグ? お前、ふざけんじゃねえよ! なにが絆だよ! 俺ら、仲いいよ。でも、他に言われたくはねえんだよ。特にレスラーにチームの名前付けられたら、これもう終わりだぞ、プロレスラーとして。嫌なんだよね、俺、そういう人の言うこと聞くの。ありえないよ」

▼芦野「これからどうなるかわからないですけど、タッグ名をちょっと考えましょう。まだあれなんで。暴走は付けたいなと思っているんですけどね」

▼諏訪魔「まあ、なんか面白いのを考えたいね」

▼芦野「ちょっと考えます。だから、まだ未定って書いてといてください」

▼諏訪魔「でも、今日投げてたね」

▼芦野「今日投げましたね」

▼諏訪魔「投げるの好きなんだね」

▼芦野「メチャクチャ好きですね」

▼諏訪魔「投げまくりだ」

▼芦野「人生、人を投げてないとストレス溜まっちゃって」

▼諏訪魔「危ないヤツだな(笑)」

▼芦野「今日はホント王道トーナメントで諏訪魔さんに負けたのが悔しかったんで。そのぶん、横で諏訪魔さんに見せつけるように無茶苦茶スープレックスをしたんで」

▼諏訪魔「よかったよ。ホントすごいなと思ったもん」

▼芦野「次の対戦相手。まあ、名乗り出てきたら受けてやりますけど、投げられる覚悟で、100発投げられる覚悟で挑んでこい」

――連係がいくつか決まったが、あらかじめ練習してきた? それとも口頭で相談した?

▼諏訪魔「ぶっつけ本番だよ。ビックリしたよ、俺。あのパワーボムとジャーマンのヤツさ。やったね、あれね」

▼芦野「あれは俺が夜中に思いついたんですよ。寝る前に思いついたんですよ」

▼諏訪魔「いきなし言わないでよ」

▼芦野「とりあえず諏訪魔さんのパワーボムと俺のジャーマンが合体したら、とんでもない威力になるなと思って。まだ試行錯誤して、あれをさらにすごい形にしていければなと思っているから」

▼諏訪魔「あんなの食らいたきゃないよ、俺。あんなの嫌だよ、俺は」

▼芦野「自分が嫌な技を相手に出していくんで。いつもそうです。嫌がらせで」

▼諏訪魔「よかったよ、あれは。流れ変わったね、一気にね」

▼芦野「あれでいきましたね。まだまだいろいろ思いついたら、ムチャぶりを諏訪魔さんに聞いてもらおうかなと思っているんで。お願いします」

▼諏訪魔「ムチャ言うなよ、もうこれ以上は。でも、よかったな。嬉しいな。ありがとう」

▼芦野「いや、とんでもないです」

――諏訪魔選手は5冠に王手をかけたが?

▼諏訪魔「そうなんだよ。それ言い忘れちゃうところだったよ、リング上でもさ」

▼芦野「俺がしっかり思い出させました」

▼諏訪魔「嬉しさで飛んじゃったよ。でも、当然ね、ここまで来たら、5冠にいくしかないだろうと思います。やっぱし全日本プロレスが諏訪魔の時代だっていうのは見せたいな。まだまだみんなに元気なところをね。まあ、相手はジェイクなんでね。今日も見てただろうし。勢いはこっちにあると思うので。絶対獲りたいと思いますよ。(芦野に)そしたらやろうな、5冠戦」

▼芦野「お願いします」

【宮原の話】「おい、どうしたらいいんだ? (セコンドに)動けないから連れて帰れ。(青柳を下がらせると)次だ…。どうしたら、いいんだ? 俺は。次、次だ! 次だ!」

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