プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

9/7【全日本】ゼウス&イザナギ陥落 T-Hawk&リンダマンがアジアタッグ初戴冠

『2021 SUPER DELUXE SERIES』開幕戦 東京・後楽園ホール(2021年9月7日)
アジアタッグ選手権試合 ○T-Hawk&エル・リンダマンvsゼウス&イザナギ×

 昨年8月からベルトを死守してきたゼウス&イザナギを破り、T-Hawk&リンダマンがアジアタッグ王座初戴冠を果たした。

 当初は7・22後楽園大会でアジアタッグ王座に挑戦する予定だったT-Hawk&リンダマンだったが、T-Hawkが右肋骨骨折のため欠場に。代わって#STRONGHEARTSの鬼塚一聖がリンダマンとタイトル戦に挑んだものの、ゼウス&イザナギに返り討ちにされた。T-Hawkが復帰すると、8・29後楽園大会の6人タッグで王者組を撃破し、再び挑戦に名乗り。#STRONGHEARTSのメンバーとして、そしてGLEATの一員として新たな勲章がほしいT-Hawk&リンダマンは改めてゼウス&イザナギと対戦することになった。

 のっけから#STRONGHEARTSが奇襲を仕掛けたものの、場外戦になると、ゼウスがリフトアップスラムでリンダマンをT-Hawkに投げつけてどよめきを誘う。ならばとT-Hawk&リンダマンはイザナギに照準。集中攻撃を浴びせた。

 リンダマンから屈辱的な「イザナギ」コールを受け、「あんまり応援されてねえの」と酷評されると、イザナギが意地の逆襲。あとを受けたゼウスが大暴れを見せると、流れは王者組に傾く。挑戦者2人をブレーンバスターで同時にぶん投げると、T-Hawkとは逆水平合戦で火花。パワーで押しきると、再び#STRONGHEARTSが2人がかりで飛びかかってきても、両腕バイセップスエクスプロージョン、両腕チョークスラムで圧倒した。

 息を吹き返したイザナギも奮戦。ゼウスのバイセップスエクスプロージョン、イザナギのタイガーススープレックスがT-Hawkに火を吹くと、ゼウスがT-Hawkを肩車し、ダブルインパクト式ミサイルキックの構えに。しかし、急行したリンダマンがコーナーに飛び乗って阻止。ゼウスにミサイルキックを見舞うと、返す刀でイザナギを雪崩式フロントスープレックスで引っこ抜く。怒とうの連続攻撃でゼウスを場外に排除すると、リンダマンがトペコンヒーロで場外に足止め。勝機を逃さないT-Hawkが豪快なケルベロス(ランニングニー)で一気にイザナギを沈めた。

 昨年8月からアジアタッグ王座を保持してきたゼウス&イザナギがついに陥落。T-Hawk&リンダマンが初戴冠を果たした。

 T-Hawkは「GLEATの看板背負って、この全日本プロレスさんに上がっているんでね。もちろん感謝はしてるけど、俺たちはこの全日本プロレス、そしてこのアジアタッグのベルトを、これからどんどんどんどん盛り上げていかないと。俺らの仕事はそこでしょ」と早くも王者としての決意をあらわに。リンダマンは「試合前から言ってた通り、このアジアタッグタイトル戦線は、GLEATが標ぼうする疾走感を全面に打ち出した、そういうタイトル戦線にしていく」と所信表明。日本最古のベルトを手に、「GLEATだけにとどまらず、いろんなところでGLEATの存在をアピールしていきましょうよ」と新団体をさらにアピールしていく構えだ。

 一方、敗れたゼウス&イザナギだったが、互いに感謝の思いを口にすると、ゼウスは「前向きにいきましょう。これでいいじゃないですか。身軽になったと思って。気を取り直してシングルを。次、世界ジュニア。自分との約束まだ果たしてないですよ」とイザナギを激励。イザナギが「自分は世界ジュニアに目標を定めて、みんなを見返したい。まずなによりも、ゼウスが信じた人間が力を持ってたってことを、ゼウスに見せて証明したいと思います」と世界ジュニア王座に照準を合わせると、ゼウスは「自分たちのプロレス人生、これからが本番やと思っているんで。まあ、見ててください。以上。人生は祭りですよ。いきましょう。世界ジュニア。よし、俺も三冠ヘビー、もう1回いくぞ」と目標を掲げた。

【試合後のT-Hawk&リンダマン】
▼T-Hawk「よしよしよし、よっしゃー。獲ったぞ、久々のこの重み。T-Hawk&リンダ、なんだかんだ言って、こうやって結果残したの久々じゃないの?」

▼リンダマン「そうっすね。まあ、いろいろあって、お互い別々で動いてたりとか。久しぶりにこの間、タッグを僕たちの団体GLEATで組んだと思ったら負けちゃったり。でも、あれがいいアップになったんじゃないですか? 今日の結果を見ると」

▼T-Hawk「そうだな。でも、やっぱり一番嬉しいのは、T-Hawk&リンダ、2人だけじゃなくてね。GLEATの看板背負って、この全日本プロレスさんに上がっているんでね。もちろん感謝はしてるけど、俺たちはこの全日本プロレス、そしてこのアジアタッグのベルトを、これからどんどんどんどん盛り上げていかないと。俺らの仕事はそこでしょ。なあ、リン?」

▼リンダマン「まあ、そういうことで、このアジアタッグのベルトを…。ベルトっていうのは、持っているだけじゃ意味がないっていう。持ってからが勝負なんだよな。試合前から言ってた通り、このアジアタッグタイトル戦線はGLEATが標ぼうする疾走感を全面に打ち出した、そういうタイトル戦線にしていく。全日本プロレスさんに感謝している。だけど、それは言葉じゃなくて、俺たちが盛り上げることで、このリングに還元していくことが俺たちの恩返しだから。このT-Hawk&リンダマンはアジアタッグのベルト、こういう飾りを引っさげて、GLEATだけにとどまらず、いろんなところでGLEATの存在をアピールしていきましょうよ」

▼T-Hawk「よっしゃ、いくぞ。このアジアタッグ、もっと盛り上げていくぜ」

▼リンダマン「よし。大丈夫か? なんかないか? なんかあってほしい」

――アジアタッグ王座はプロレス界でも一番歴史の古いタイトルだが、獲ってみてベルトの重みはどう?

▼T-Hawk「僕も自分なりに調べて、すごい歴史のあるベルトで。ベルトの重み以上にプラス歴史の重みもあるベルトなんで。純粋にその1ページにT-Hawk&リンダマンの名前が入ったのは嬉しいと同時に、巻いてきた先輩方のチャンピオンとしての責任というか。それもしっかり僕らで(背負って)、新しい1ページをこのベルトに追加していけたらなとは思ってます」

▼リンダマン「このアジアタッグは、元を遡れば第3代の豊登&力道山組からずっとつながってきている歴史のあるベルト。なんやかんや言って、力道山に勝った、誰々に勝ったって話だったら、俺たちはもうプロレス界の父・力道山に勝ったみたいなもんだから」

▼T-Hawk「おお!」

▼リンダマン「プロレス界を背負ってこのベルトを。まあ、だけどね。歴史があると言いつつも、時代は新しいところに進んでいますから。令和新時代、疾走感を持って、歴史はとりあえず一旦置いといて、新しいそういうベルトにしていきましょう」

【試合後のゼウス&イザナギ】
▼イザナギ「強かった。完敗ですね。まあ、言いたいことは、このアジア獲って、今回は獲られてしまいましたけど、このチャンスをくれた全日本もそうですけど、なによりパートナーのゼウスに感謝してます」

▼ゼウス「いえ、こちらこそ、ありがとうございます。アジア7回目の防衛戦でなくしてしまったけれども、全て試合は楽しかったです。なにより、イザナギさんと一緒に全日本のベルトを巻けたというのは、プロレス人生ですごい思い出になりました。けど、前向きにいきましょう。これでいいじゃないですか。身軽になったと思って。気を取り直してシングルを。次、世界ジュニア。自分との約束まだ果たしてないですよ」

▼イザナギ「ありがとう。確かにゼウスに引っ張ってもらってここまでやったんで。先輩としての立場もあるんで、さすがにこんだけしてもらった恩返しじゃないけど、世界ジュニア狙って。獲って、もう一度ゼウスと組んで、そこからもう一度やり直したいと思います。それまで今のアジアチャンピオンがベルトを持っているとは思えないですけど。全日本にはアジア獲りたいヤツ、試合見てチャンス来たと思っているヤツがゴロゴロいると思うんで。まあ、自分は世界ジュニアに目標を定めて、みんなを見返したい。まず何よりもゼウスが信じた人間が力を持ってたってことをゼウスに見せて証明したいと思います。ゼウスありがとう」

▼ゼウス「ありがとうございます! 自分たちのプロレス人生、これからが本番やと思っているんで。まあ、見ててください。以上。人生は祭りですよ。いきましょう、世界ジュニア。よし、俺も三冠ヘビー、もう1回いくぞ」

プロ格 情報局