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9/7【全日本】SUGIが亮生返り討ちで世界ジュニアV1 児玉が実力行使で挑戦表明

『2021 SUPER DELUXE SERIES』開幕戦 東京・後楽園ホール(2021年9月7日)
世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○SUGIvs青柳亮生×

 SUGIが亮生との空中戦を制して世界ジュニア王座初防衛に成功。試合後、児玉が襲撃で挑戦を意思表示し、V2戦が決定的となった。

 7・22後楽園大会で世界ジュニア初戴冠を果たしたSUGIが王道トーナメント出場を経てこの日、初防衛戦を迎えた。挑戦者は王道トーナメントでジュニア唯一のベスト8進出を果たした亮生。昨年10月以来2度目の挑戦でジュニアの至宝戴冠に挑んだ。

 試合はめまぐるしい空中戦の様相を呈した。SUGIがスワンダイブ式ミサイルキックからのトペコンヒーロで先制すれば、亮生もトルニージョ、ラ・ケブラーダの場外ダイブ連弾で応戦して譲らない。追撃といきたい亮生だが、SUGIがリバースフランケンシュタイナーで突き刺して攻勢を許さず。それでも亮生はトップロープ越えの619をドロップキックで撃墜してみせた。

 その後もキリモミ式ジャンピングハイキックを打ち合い、SUGIがその場飛びスパニッシュフライを決めれば、続くスイングDDT狙いを亮生がコードブレイカーの要領で切り返して食い下がる。すかさずムーンサルトを連射して勝負に出たが、SUGIがトップロープからの雪崩式フランケンシュタイナーを敢行して鎮圧。亮生が一発逆転を狙ったファイアーバードも自爆させると、スイングDDT、千本桜、スワンダイブ式ファイアーバードスプラッシュでたたみかけて3カウントを奪った。

 SUGIが世界ジュニア初防衛に成功。亮生も必死に食らいついたが、ハイフライヤーの第一人者として一日の長をみせつけたSUGIの貫録勝ちとなった。

 試合後、次なる挑戦者が現れた。TOTAL ECLIPSEの児玉だ。殊勝な態度でSUGIを称えた児玉は「このタイミングで出てきちゃったんですけど、次期挑戦者とかそういうのじゃなくて。ただ単にファンになりました。なので、僕と握手してくれませんか?」と手を差し出した。が、そんな優等生発言で終わるような男ではなかった。SUGIが握手に応じると、案の定、児玉はラリアットを叩き込んで襲撃。「さっき言ったこと全部ウソ! SUGI、お前に挑戦するのはこの俺だ」と表明した。

 それでも飽き足らないようで児玉はエプロンからロープ越しに飛びついてのDDTでSUGIをKO。全日本参戦から1年半近くが経過し、満を持しての世界ジュニア初挑戦となる児玉は「今日やった試合みたいなハイフライの、ピョンピョンっていうすごい動き、僕にはできませんので。児玉裕輔の世界でSUGIを追い込んで、ベルトをいただこうかなと思っております」と豪語してみせた。

 思わぬ襲撃にあったSUGIは何とかインタビュースペースまでたどり着くと、「試合の関係ないところで、こんなことして、ただでは済ませない」と世界ジュニア戦での迎撃を決意。「この雪辱は防衛とともに…。ベルトは渡しません」と声を振り絞りながら返り討ちを誓っていた。

【SUGIの話】「(しばらくうめき声を上げて苦しむと)試合の関係ないところで、こんなことして、ただでは済ませない。この雪辱は防衛とともに…。ベルトは渡しません」

【児玉の話】
▼児玉「はい。というわけで、勝手にではございますが、次のジュニアのタイトルマッチの挑戦者はこの児玉です〜。たぶん返してくれると思うんでね。あんだけ嫌なことをされたら、やってやるよと言ってくれると思うんで。そう僕は信じてます」

――SUGI選手は「ただでは済ませない」と言っていた。児玉選手の狙い通りになった?

▼児玉「そうですね。ただで済まさないんだったら、そのつもりで来てもらって。僕はそれを全て覆い尽くして、新しいチャンピオンになろうと思っているんで。そのつもりで来てもらわないと困っちゃいますね」

――全日本に参戦してから、満を持しての挑戦となるが?

▼児玉「確かにそうですね。満を持して、満を持しての挑戦です。児玉です〜。まあ、今日やった試合みたいなハイフライの、ピョンピョンっていうすごい動き、僕にはできませんので。児玉裕輔の世界でSUGIを追い込んで、ベルトをいただこうかなと思っております。よろしいでしょうか、皆さん。それでは、いつになるかわかりませんけど、お楽しみに」

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