【NOAH】N-1出場・鈴木鼓太郎インタビュー 桜庭、田中、中嶋相手に“ジュニアの力"証明へ 2021/9/9
ノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2021』に鈴木鼓太郎が出場する。戦国状態で動きが活発な現ノアジュニアから唯一のエントリー。GHCジュニア王者としての参戦は叶わなかったが、“生涯ジュニア"のこだわりとともにヘビー級厳選メンバーの闘いに身を投じる鼓太郎に、現在の心境を聞いた――。 【鈴木鼓太郎インタビュー】 ――N-1出場に向けて率直な思いは? ▼鼓太郎「まずN-1にエントリーさせてくれたっていうのは、ジュニアながら俺の力を認めてくれたのかな…っていう気持ちもある。それだけにホントはね、(GHCジュニアの)シングルのベルトを巻いて出たかったんだけど、ちょっと(HAYATAに敗れて)ヘタこいちゃったんで。ただ、ベルトがあっても無くても俺の力は変わらないし、俺の価値も変わらないんで、ジュニアだからといってナメられるワケにはいかないんで、出るからには風穴開けたいと思います」 ――生涯ジュニア宣言をしているだけに、ジュニア代表として出る気持ちは強い? ▼鼓太郎「“ジュニア"というカテゴリで闘う人間は俺しか出てないんでね。そうは謳われていないけど、“ジュニア代表として"という気持ちはありますね」 ――現状ヘビー級戦線で活躍している人間が100キロ以下であることが多い現状に異論を唱えたこともあった ▼鼓太郎「古くさい考えなのかもしれないけど、ベルトが体重で分けられてるのであれば、そこに達してない者はジュニアでしょ?っていうのが俺の考えですからね。俺も体重が100キロ超えたらヘビーになりますよ」 ――という意味でも中嶋勝彦、桜庭和志、田中将斗という同じブロックの面々は… ▼鼓太郎「うん、割と背丈も体重も“差"は無いんじゃないかな。多少俺より大きいくらいでしょ? 俺は今86キロだから、下手したら俺と変わらない人もいるんじゃない? 俺より軽い人はいないのかもしれないけど」 ――十分力負けしないでやれると ▼鼓太郎「うん。差があっても4キロ、5キロぐらいだと思ってるんで、そのぐらいは全然カバーできるでしょ」 ――そして初戦から桜庭と当たる ▼鼓太郎「いや、まさかね。シングルで当たるなんて思ってなかったから。向こうのグラウンドに付き合っちゃったら、技術とキャリアの違いが出ると思うし。こっちのプロレスっていう部門に引きずり込めば……俺も20年やってるからね」 ――とはいえ、これまでのノアマットでの桜庭和志の闘いぶりをみていると、なかなか相手の土俵には乗らない ▼鼓太郎「難しそうですよね。裏を返せば、それだけ“プロレス"って部門で勝負すると厳しいと分かってるんじゃないですか? 自分を守ってるってことは。ってことはプロレスに引っ張り込めば、十分勝機はあると思います」 ――改めて桜庭和志の印象というのは? ▼鼓太郎「“プロレス"っていうカテゴリで見たら、まだまだだな…って思うところはいっぱいありますね。でも、プロレスっていうのは反則も5秒間許されちゃうし、何でもアリのリング上なんで、サブミッションとかグラウンドでの動きではだいぶ差があると思いますけど、いかに立ち技に持っていくか…ですね。“空間"を利用したい」 ――3カウントを取る手段はいくつもあると ▼鼓太郎「そうですね。総合格闘技の世界には無い動きがプロレスにはいっぱいありますからね。それを使っていけば全然狙えるんじゃないですか?」 ――田中将斗については? ▼鼓太郎「N-1始まる前に杉浦さんとダブルタイトルマッチやってましたからね。相当、強いでしょうね。俺もエルボーを使う人間としては、絶対引きたくない思いはあるんで。そのうえで頭を使えば、互角に持っていけるんじゃないですか?」 ――田中将斗と同じ興行に出場することは数あれど、闘っているところはあまり見たことがない ▼鼓太郎「そうなんですよね。ZERO1にも出てたんですけど、一回も当たってないんじゃないかな。やってみたい気持ち? もちろん! もちろんありましたね。当たったらエルボーの打ち合いでは絶対引きたくないな…って」 ――そして中嶋勝彦と久々にじっくりシングルで当たる機会が来る ▼鼓太郎「そうですね。俺の記憶ではシングルは1勝1敗。(※中嶋のノアジュニア時代に)ベルトを懸けてやって俺が勝って、2回目はハイキックで記憶飛ばされてるんでね」 ――あれから10年近い日々が流れた ▼鼓太郎「うん。中嶋は今、ヘビー級でやってるけど、俺はずっとジュニアに誇りをもってやってきた。だけど、サイズ(身長・体重)はほとんど変わってないと思うんですよね。だからお互いに歩んできた道をフルでぶつけ合うだけじゃないですか?」 ――かなり強豪揃いのブロックだが、何とかして勝ち上がっても、準決勝・決勝が待っているという… ▼鼓太郎「ヘビー級の年に一度のリーグ戦ですから、そうじゃなかったら俺もジュニアから一人出る意味ないし。やりがいのあるリーグ戦だと思ってますよ」 ――別ブロックで気になる選手は? ▼鼓太郎「そこは自分のブロックの中のことで俺の頭は精一杯なんで…。そこら辺はブロックを抜けてから考えますよ。当たるか分からない選手のこと考えたってしょうがないでしょ?」 ――逆に勝ち上がって優勝すれば丸藤正道の持つGHCヘビーに挑戦できる…というのは決定事項となっている ▼鼓太郎「『またやりたい』って気持ちは持ち続けてます。去年やらせてもらいましたけど、負けてるんでね」 ――GHCヘビーを懸けた対決で兄弟子にリベンジしたい? ▼鼓太郎「でも俺はヘビーになるつもりはないから。もし俺がN-1優勝して、丸藤さんにタイトルマッチで勝ったとしても、ジュニアのシングルにもう一回挑戦しますよ」 ――そこはブレずに? ▼鼓太郎「だって俺はジュニアだもん」 ――改めて今回のN-1、自分にとってどんなリーグ戦にして何をつかみたい? ▼鼓太郎「あまりデカいこと言ってもしょうがないんでね。初めてN-1に出るんで“ジュニアの力"っていうのを証明したいし、ひとつ風穴を開けたいですね」
ノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2021』に鈴木鼓太郎が出場する。戦国状態で動きが活発な現ノアジュニアから唯一のエントリー。GHCジュニア王者としての参戦は叶わなかったが、“生涯ジュニア"のこだわりとともにヘビー級厳選メンバーの闘いに身を投じる鼓太郎に、現在の心境を聞いた――。
【鈴木鼓太郎インタビュー】
――N-1出場に向けて率直な思いは?
▼鼓太郎「まずN-1にエントリーさせてくれたっていうのは、ジュニアながら俺の力を認めてくれたのかな…っていう気持ちもある。それだけにホントはね、(GHCジュニアの)シングルのベルトを巻いて出たかったんだけど、ちょっと(HAYATAに敗れて)ヘタこいちゃったんで。ただ、ベルトがあっても無くても俺の力は変わらないし、俺の価値も変わらないんで、ジュニアだからといってナメられるワケにはいかないんで、出るからには風穴開けたいと思います」
――生涯ジュニア宣言をしているだけに、ジュニア代表として出る気持ちは強い?
▼鼓太郎「“ジュニア"というカテゴリで闘う人間は俺しか出てないんでね。そうは謳われていないけど、“ジュニア代表として"という気持ちはありますね」
――現状ヘビー級戦線で活躍している人間が100キロ以下であることが多い現状に異論を唱えたこともあった
▼鼓太郎「古くさい考えなのかもしれないけど、ベルトが体重で分けられてるのであれば、そこに達してない者はジュニアでしょ?っていうのが俺の考えですからね。俺も体重が100キロ超えたらヘビーになりますよ」
――という意味でも中嶋勝彦、桜庭和志、田中将斗という同じブロックの面々は…
▼鼓太郎「うん、割と背丈も体重も“差"は無いんじゃないかな。多少俺より大きいくらいでしょ? 俺は今86キロだから、下手したら俺と変わらない人もいるんじゃない? 俺より軽い人はいないのかもしれないけど」
――十分力負けしないでやれると
▼鼓太郎「うん。差があっても4キロ、5キロぐらいだと思ってるんで、そのぐらいは全然カバーできるでしょ」
――そして初戦から桜庭と当たる
▼鼓太郎「いや、まさかね。シングルで当たるなんて思ってなかったから。向こうのグラウンドに付き合っちゃったら、技術とキャリアの違いが出ると思うし。こっちのプロレスっていう部門に引きずり込めば……俺も20年やってるからね」
――とはいえ、これまでのノアマットでの桜庭和志の闘いぶりをみていると、なかなか相手の土俵には乗らない
▼鼓太郎「難しそうですよね。裏を返せば、それだけ“プロレス"って部門で勝負すると厳しいと分かってるんじゃないですか? 自分を守ってるってことは。ってことはプロレスに引っ張り込めば、十分勝機はあると思います」
――改めて桜庭和志の印象というのは?
▼鼓太郎「“プロレス"っていうカテゴリで見たら、まだまだだな…って思うところはいっぱいありますね。でも、プロレスっていうのは反則も5秒間許されちゃうし、何でもアリのリング上なんで、サブミッションとかグラウンドでの動きではだいぶ差があると思いますけど、いかに立ち技に持っていくか…ですね。“空間"を利用したい」
――3カウントを取る手段はいくつもあると
▼鼓太郎「そうですね。総合格闘技の世界には無い動きがプロレスにはいっぱいありますからね。それを使っていけば全然狙えるんじゃないですか?」
――田中将斗については?
▼鼓太郎「N-1始まる前に杉浦さんとダブルタイトルマッチやってましたからね。相当、強いでしょうね。俺もエルボーを使う人間としては、絶対引きたくない思いはあるんで。そのうえで頭を使えば、互角に持っていけるんじゃないですか?」
――田中将斗と同じ興行に出場することは数あれど、闘っているところはあまり見たことがない
▼鼓太郎「そうなんですよね。ZERO1にも出てたんですけど、一回も当たってないんじゃないかな。やってみたい気持ち? もちろん! もちろんありましたね。当たったらエルボーの打ち合いでは絶対引きたくないな…って」
――そして中嶋勝彦と久々にじっくりシングルで当たる機会が来る
▼鼓太郎「そうですね。俺の記憶ではシングルは1勝1敗。(※中嶋のノアジュニア時代に)ベルトを懸けてやって俺が勝って、2回目はハイキックで記憶飛ばされてるんでね」
――あれから10年近い日々が流れた
▼鼓太郎「うん。中嶋は今、ヘビー級でやってるけど、俺はずっとジュニアに誇りをもってやってきた。だけど、サイズ(身長・体重)はほとんど変わってないと思うんですよね。だからお互いに歩んできた道をフルでぶつけ合うだけじゃないですか?」
――かなり強豪揃いのブロックだが、何とかして勝ち上がっても、準決勝・決勝が待っているという…
▼鼓太郎「ヘビー級の年に一度のリーグ戦ですから、そうじゃなかったら俺もジュニアから一人出る意味ないし。やりがいのあるリーグ戦だと思ってますよ」
――別ブロックで気になる選手は?
▼鼓太郎「そこは自分のブロックの中のことで俺の頭は精一杯なんで…。そこら辺はブロックを抜けてから考えますよ。当たるか分からない選手のこと考えたってしょうがないでしょ?」
――逆に勝ち上がって優勝すれば丸藤正道の持つGHCヘビーに挑戦できる…というのは決定事項となっている
▼鼓太郎「『またやりたい』って気持ちは持ち続けてます。去年やらせてもらいましたけど、負けてるんでね」
――GHCヘビーを懸けた対決で兄弟子にリベンジしたい?
▼鼓太郎「でも俺はヘビーになるつもりはないから。もし俺がN-1優勝して、丸藤さんにタイトルマッチで勝ったとしても、ジュニアのシングルにもう一回挑戦しますよ」
――そこはブレずに?
▼鼓太郎「だって俺はジュニアだもん」
――改めて今回のN-1、自分にとってどんなリーグ戦にして何をつかみたい?
▼鼓太郎「あまりデカいこと言ってもしょうがないんでね。初めてN-1に出るんで“ジュニアの力"っていうのを証明したいし、ひとつ風穴を開けたいですね」