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9/12【DDT】青木が「平田一喜デスマッチ」制してEXTREME王座V2 平田の得意技で平田を料理

 『TENJIN WARS 2021』が12日、福岡・西鉄ホールで行われ、青木真也が「人類みな平等!平田一喜デスマッチ」で相手の得意技である一発逆転首固めで平田一喜を破り、DDT EXTREME王座V2に成功した。

 EXTREME王者・青木2度目の防衛戦となったこの一戦のルールは「人類みな平等!平田一喜デスマッチ」。両者が“平田一喜"として試合を行い、平田が使用しないであろう技を使ったり、平田らしくない動きを見せたりした場合は試合が一時ストップされる。平田らしいか、らしくないかは審判を務めた今林久弥GM、大鷲透の2名がジャッジすることになった。

 青木は平田と同じガウン、コスチュームで登場。得意のキック、関節技を繰り出すものの、平田が使わない技として審判にことごとく止められてしまう。ならばと青木はドロップキック、ブレーンバスター、ダイビングボディプレスとたたみかけたが、平田はなんとかしのいだ。

 平田がダンスを踊ろうとすると、青木は背後から迫ってスリーパーで捕獲。絞め落としたかに見えたが、審判の「平田さんでは小学生でもスリーパーで絞め落とせない」との判断で無効に。戦前には「ダンスを踊らない」と発言していた青木だが、勝機を見いだせない状況に意を決してダンスを披露。平田がスクールボーイで丸め込んでも2カウントで返し、丸め込み合戦で二転三転すると、お株を奪う奇跡を呼ぶ一発逆転首固めで3カウントを奪った。

 青木が変則ルールで苦戦しながらもEXTREME王座V2を果たした。敗れた平田はマイクを持つと「青木さん、いや平田さん! アンタやっぱすごいよ。平田より平田だったよ。負けたのは悔しいけど、アンタが足立区の平田じゃなくて、もう世界の平田だよ!」と称え、「世界の平田としてまた羽ばたいて、世界にこの平田一喜の名前を広げてください。そのあかつきにはこの平田がアンタ、平田のクビを獲りにいきますから」と何ともややこしい言い回しで雪辱を宣言。青木もノーサイドで握手を交わした。

 勝利を収めた青木だが、「どっちの勝ちも負けもないと言うか。やられた感はあります。試合で勝ったけどペースは持ってかれた感はありますね。やられっ放し感はあったので」と苦戦を認めた。普段とは違った一面を見せた形となり、「これで幅が広がると思いますけど。(ダンスは)うまくないのがまたいいんじゃないですか。荒さとか雑なところに人は惹きつけられるんですよ。(平田は)引き出しがあったし懐も深いなって思いました」と苦笑しきりだった。

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