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9/20【スターダム】レディが「うれC」シングル初勝利 馬場さん殺法で月山撃破

『5★STAR GP 2021』東京・後楽園ホール(2021年9月20日)
○レディ・Cvs月山和香×

 レディ・Cがジャイアント馬場さん殺法で月山を破り、デビュー10ヵ月にして「うれC」シングル初勝利を挙げた。

 レディは昨年11月14日にデビュー。177cmと女子プロ界屈指の長身を誇り、将来を嘱望される。この日は元アクトレスガールズ・月山の「スターダム・チャレンジ」第5戦の相手を務めた。

 両者はともに2020年デビューで月山が2ヵ月先輩にあたる。ヘッドロックで絞め上げた月山がドロップキックを連発して先制。胸板へのハンマーパンチを連発したが、レディもエルボーで応戦。月山が連打で押し込んだが、レディはココナッツクラッシュでやり返し、滞空式ボディスラムをハイアングルで決めた。

 月山も串刺しフロントハイキックをかいくぐってスクールボーイで丸め込み、低空ドロップキックをこれでもかと連射していく。ならばとレディは故・ジャンボ鶴田さんばりの拷問コブラで反撃。フロントハイキックを後頭部に見舞ったが、負けじと月山は得意技のパロスペシャルで捕獲した。

 逃れたレディはフロントハイキックで逆襲。チョークスラムを丸め込みで切り返して粘る月山をフロントハイキックで黙らせると、ジャイアントバックブリーカーで絞め上げてギブアップさせた。

 レディがデビュー10ヵ月で待望のシングル初勝利を挙げた。試合後、マイクで「やっと、やっと、自力で初勝利することができました! デビューさせてもらって約10ヵ月、厳しい、苦しい時間が続きましたが、やっとつかむことができました」と涙ながらに喜びを爆発。「この気持ちを一言で表すと、うれC! たのC! レディ・C! これからもどんどん新しいレディ・Cをお見せしたいと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いします!」と誓った。

 フィニッシュホールドとなったジャイアントバックブリーカーは故・ジャイアント馬場さんの得意技。これまで16文キック(フロントハイキック)、河津落とし、ココナッツクラッシュなど馬場さん殺法を使ってきたが、「自分の大きな体を活かすために、どんな戦い方が向いてるだろうとか、どんな技を使っていけばいいのかずっとずっと10ヵ月悩んでいて、その中で過去の大きいレスラーの試合などを勉強していくうちに馬場さんにたどり着きました」というのが理由。そして「一番キャリアの近い、そして他団体から来たばかりの月山さんが相手だったということで、どうしてもスターダムの生え抜きの意地として相手にタップアウトさせたい」との思いから温存していたジャイアントバックブリーカーでギブアップ勝ちをもぎ取った。

 「馬場さんの技を使う女子プロレスラーがいるんだっていうふうに興味を持ってもらうことが増えてきたので、日本の女子プロレスをもっともっと大きく広めていけたら」と誓ったレディ。現在は無所属だが、「どうしてもこのユニット気になるというのは心の中にはあります」といい、「今の気持ちだけで簡単に将来の進路というんですか。教育で言うと進路なんですけど、その進路を簡単に決めるものじゃないので、もう少しだけいろんなユニットに参加させてもらいながら確実に自分が一番信頼できるユニットを選びたいと思っています」と元教師らしい言い回しでこれからの戦いを見据えていた。

【試合後のレディ】
▼レディ「今日、一番キャリアの近い月山選手とやらせていただいて、やっと、やっと念願の初勝利をつかむことができました。本当に今までスターダムにはキャリアが1年以上離れた先輩がいて、ずっと苦しい、悔しい、厳しい戦いの中にいたんですけど、その中で得たものっていうのは必ずやっぱり自分の無駄になってなくて、こうやって初勝利につなげられたのかなと思ってます。最後、デビュー戦から使っているチョークスラムで3カウントを狙おうかとも思ったんですけど、一番キャリアの近い、そして他団体から来たばかりの月山さんが相手だったということで、どうしてもスターダムの生え抜きの意地として相手にタップアウトさせたいと思い、今日はひそかに温めていたジャイアントバックブリーカーで勝利を飾らせていただきました。馬場さんの技は最初、ずっと自分の大きな体を活かすために、どんな戦い方が向いてるだろうとか、どんな技を使っていけばいいのかずっとずっと10ヵ月悩んでいて、その中で過去の大きいレスラーの試合などを勉強していくうちに馬場さんにたどり着きました。馬場さんが日本プロレス界史上最大の巨人と言われているので、現役日本女子プロレス最長身のレディ・Cなら馬場さんの技を使いこなせるかなと思って馬場さんの技を使わせていただいてます。そして使っていくうちに、どんどん馬場さんの技を使うことで反響が大きくなって、馬場さんの技を使う女子プロレスラーがいるんだっていうふうに興味を持ってもらうことが増えてきたので、日本の女子プロレスをもっともっと大きく広めていけたらいいなと思っています」

――初勝利を挙げ、これからの目標は?

▼レディ「とにかく初勝利ってことだけを目標にガムシャラに頑張ってきたので、これからはより自分のことだけではなく、ユニットのことだったり、女子プロレス全体のことだったり、興味を持ってもらえるような試合をしていけたらいいなと思っています」

――興味のあるユニットはある?

▼レディ「今は無所属ってことで本当にたくさんのユニットに混ぜていただいて、いろんな方とタッグを組ませてもらってやってるんですけど、ちょっと今言えないんですけど、どうしてもこのユニット気になるというのは心の中にはあります。ただ、今の気持ちだけで簡単に将来の進路というんですか。教育で言うと進路なんですけど、その進路を簡単に決めるものじゃないので、もう少しだけいろんなユニットに参加させてもらいながら確実に自分が一番信頼できるユニットを選びたいと思っています。ありがとうございました」

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