9/25【スターダム】10・9大阪城で2大タイトル戦浮上 詩美が彩羽迎撃、たむは岩谷指名
『5★STAR GP 2021〜最終戦&優勝決定戦〜』東京・大田区総合体育館(2021年9月25日)
ワールド・オブ・スターダム王者の林下詩美に彩羽匠との決着戦が浮上し、ワンダー・オブ・スターダム王者の中野たむは次期挑戦者に岩谷麻優を指名。10・9大阪城大会に向けて2大タイトル戦が浮上した。
朱里の優勝で幕を下ろした「5★STAR GP 2021」。優勝決定戦終了後に各選手のアピールが続き、今後に向けて大きな動きが生まれた。
朱里がワールド王座挑戦の舞台を12・29両国大会に指定すると、即座に動いたのは彩羽だった。この日、朱里との公式戦に引き分け、優勝戦進出を逃した彩羽だったが、詩美の手を引っ張り、ここぞとばかりにリングイン。「すいません。リングに上がっちゃいました。スターダムファンの皆さん、自分も約1ヵ月、5★STAR GPありがとうございました。優勝することができなかったです。でも、朱里さんは12月って言いましたよね。10月9日…優勝してないんで無理にとは言わないです。10月9日…本当に優勝してないんでなんとも言えないです」と言葉を濁しつつ、公式戦では20分時間切れ引き分けとなった詩美との決着戦をアピールした。観客も手拍子で後押しする。
詩美も気持ちは同じだった。「いやいや。私だって優勝できなかったし、今日だって最終戦負けてますんで、何か決めるとか偉そうなことは言えないです。ただ、1つだけ言えること。彩羽匠とはもう一度試合がしたい。赤い女王・林下詩美は、マーベラスの彩羽匠とスターダム最高のベルトを懸けて試合がしたい」と宣言し、両者によるワールド王座戦が決定的に。蚊帳の外に置かれた朱里も「私は林下詩美、彩羽匠、どっちがチャンピオンになっても、12月29日、両国で待ちたいと思います」と2人の対戦を後押しした。
詩美と彩羽が去っていくと、今度はワンダー王者のたむがリングに駆け込んだ。あ然とする朱里をよそに、「大田区の皆さん、こんにちは! たむにもちょっと喋らせてください。白い聖なるベルトのチャンピオン、中野たむ、赤の王者・林下詩美に勝ちました。このリーグ戦、ちょっと負けが過ぎました。私は5★STAR GPで優勝してないから何にも言えません。けどけど、このスターダムの象徴、白いベルトを懸けて…でも優勝してないから何にも言えません」と詩美、彩羽と同じく言葉を濁しながら、「でも、やっぱりどうしてもこのベルトを懸けて戦いたい相手がいます。岩谷麻優!」と次期挑戦者を指名した。
岩谷も姿を現し、リング上で2人が対峙。たむが「岩谷麻優! このベルトを懸けて、私と戦ってください」と呼びかけると、岩谷は「大田区の皆さん、こんばんは! 逆指名ありがとうございます。自分も優勝したらその白いベルトに挑戦表明しようと思っていたんで、ありがとうございます。白いベルト、中野たむ、きっちり3カウント獲って、大舞台に強い岩谷麻優が大復活します」と指名を受諾した。「10月9日、大田区総合体育館」と言い間違えて笑いを誘いつつも、「10月9日、大阪城ホール、よろしくお願いします」と舞台を10・9大阪城大会に指定。両者によるワンダー王座戦が決定的となった。
各選手のアピールが一段落すると、表彰式へ。技能賞はスターライト・キッド、敢闘賞はウナギ・サヤカ、殊勲賞はAZMに決定。ベストマッチ賞はレッドスターズからは「岩谷麻優vsジュリア」(7・31横浜武道館大会)、ブルースターズからは「朱里vs彩羽匠」(9・25大田区総合体育館大会)がそれぞれ選出された。