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9/26【DDT】DAMNATIONが5年半の活動に幕 石川熱唱で解散

『Who's Gonna TOP? 2021』東京・後楽園ホール(2021年9月26日)
DAMNATION解散試合 ○佐々木大輔&遠藤哲哉&マッド・ポーリーvs石川修司&高尾蒼馬&島谷常寛×

 DAMNATIONが約5年半の活動に幕。石川が熱唱して解散となった。

 2016年1月に始動し、5年8ヶ月間にわたりDDTマットで暴れ回ってきたDAMNATIONだったが、9・4名古屋大会での負け残り8人タッグトーナメントで最下位となり、ユニット解散が決定。KO-D6人タッグ王座も返上となった。解散試合には立ち上げメンバーで現在は全日本所属の石川も駆けつけ、足首のじん帯損傷で欠場となった火野もセコンドにつき、佐々木&遠藤&ポーリーと石川&高尾&島谷with火野という顔合わせで最後の試合を行った。

 オリジナルメンバーの佐々木と石川が先発。いきなり佐々木がペティグリーやクロスフェイス、石川がスプラッシュマウンテンを仕掛けるスリリングな幕開けに。他の選手も序盤から奮戦。DAMNATIONらしく場外戦になだれ込むと、セコンドについた火野がメンバーたちに惜別の逆水平を乱れ打った。

 これまでこき使われることが多かった島谷が佐々木に怒りをぶつけると、石川や高尾も「お前のせいで解散になったんだろ?」と声を荒らげて、集中攻撃を浴びせる。

 ポーリーが石川とド迫力のエルボー合戦を繰り広げると、遠藤も石川とエルボーを打ち合って火花。スワンダイブ式エルボーで見せ場を作る。ハンドスプリング攻撃はキャッチされて投げ捨てジャーマンの餌食になるも、島谷の追撃を潜り抜け、佐々木に勝負を託した。

 佐々木はダイビングラリアットや風車式バックブリーカーで島谷を攻め込むが、高尾の倒立式フランケン、石川のランニングニーが火を吹くと、一転劣勢に。島谷も飛びつき式DDTで追い討ちする。しかし、ポーリーと遠藤が急行し、合体ニーアッパー、遠藤のその場飛びムーンサルト、ポーリーのボディプレスが連続して決まると、流れは佐々木へ。ダイビングエルボードロップを島谷に投下すると、クロスフェイスに捕獲。島谷も丸め込みを連発するなど粘りを見せるが、佐々木は顔面をドロップキックで射抜いた。

 DAMNATIONのメンバーが別れを惜しむように次々とリングに飛び込み、大技が連鎖。佐々木と遠藤が合体コードブレイカーで島谷を黙らせると、間髪入れずに遠藤が側転からのキリモミ式ケブラーダで石川たちを場外に足止めする。最後に試合を決めたのはやはり佐々木。ミスティカ式クロスフェイスで島谷を仕留めた。

 熱い好勝負を終えると、マイクを持った佐々木は「後楽園ホールの皆さん、こんばんは。DAMNATIONです。今日、今この試合が終わったってことは、俺たちDAMNATIONは解散だ。今の俺のリアルな気持ちは、解散、解散、解散なんてしない…なんて思っちゃいない。俺たちは確実に解散する。俺たちDAMNATIONは5年間常にベストを尽くしてきた。もうやり残したことはないだろう」と心境を告白した。「思えば5年前。俺が石川修司と…」と思い出を振り返ろうとしたが、遠藤は「長い長い」とマイクを奪い取った。

 「そんな5年前のことなんか誰も興味ないから。最後ぐらいさ、なんか愛想振りまいて、みんなにありがとうございましたって言ったらどうなんだ。皆さん5年間ありがとうございました」と笑顔を見せると、「それでは最後の曲になります。聞いてください。ミュージックスタート」と叫ぶ。場内に流れたのは、名曲『Choo Choo Train』の旋律。これまで節目節目で歌を披露してきた石川が熱唱すると、佐々木以外のメンバーがダンスを合わせて花を添えた。

 石川のマイクを強奪し、頭を叩いて止めに入った佐々木が、最後に「俺たちがDAMNATIONだ。俺たちは群れない媚びない結婚しない、DAMNATION、フォーエバー!」で叫ぶと、ついにDAMNATIONの活動に幕。DDTの歴史に名を残したユニットは本当に解散となった。

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