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9/30【新日本】ロア真っ向粉砕で石井が自力初白星 「3敗? 俺はずっと崖っぷちを歩いてきた」

『G1 CLIMAX 31』東京・後楽園ホール(2021年9月30日)
「G1 CLIMAX 31」Aブロック公式戦 ○石井智宏vsタンガ・ロア×

 石井が真っ向勝負でロアを粉砕し、自力初白星。3敗を喫して苦しい状況ながらも「崖っぷち? どうってことねぇよ。俺はずっと崖っぷちを歩いてきたんだ」と反骨心をむき出しに逆襲を見据えた。

 ここまで石井は飯伏、鷹木、KENTAと激闘を連発してきたが、内藤からの不戦勝を除いて3連敗。これ以上の負けが致命的となる状況でこの日、ロアと対決した。

 開始早々、両者はタックル合戦で正面衝突。ロアが制すると、石井はエルボー合戦に持ち込んだ。何発も打ち合う意地のラリーに場内から期せずして手拍子が起こったが、これもロアが競り勝って鉄柱攻撃やセントーンアトミコで追撃。馬乗りになってのエルボー連打やスリーパーで着実に石井を消耗させた。

 その後もロアが串刺しラリアットを連発し、エクスプロイダーで投げ飛ばしたが、石井はブレーンバスター合戦を制して反撃ののろしを上げた。コーナーに追い込んでの逆水平連打、パワースラムで挽回。ロアがスイングネックブリーカードロップで応戦してもジャーマンで投げ飛ばした。

 するとロアが意地で立ち上がり、ブルーサンダーで逆襲。OJKで絞め上げた。耐えた石井は串刺しラリアット、雪崩式滞空ブレーンバスターで反撃して譲らず。こん身のエルボーでねじ伏せたが、負けじとロアはカウンターのドロップキックを発射。ラリアットの打ち合いも2度の相打ちの末に制し、ダイビングヘッドバットを放った。

 石井も3カウント寸前で肩を上げた。ロアが延髄斬り、スピアーの波状攻撃からライガーボムを敢行しても、石井は意地のキックアウト。エイプシットを阻止して延髄斬りをお返しすると、ラリアットの打ち合いもノーモーション頭突きを突き上げて制した。粘るロアがスパインバスターでやり返しても、エイプシットを食い止めた次の瞬間、垂直落下式ブレーンバスターを爆発させて3カウントを奪った。

 石井が今G1で自力初勝利。内藤からの不戦勝も含め2勝目を挙げた。すでに3敗を喫し、厳しい状況は依然として変わらない。それでも石井は「崖っぷち? どうってことねぇよ。俺はずっと崖っぷちを歩いてきたんだ。平坦な道なんか一度も歩いたことねぇんだよ。こんなもん慣れっこなんだよ」と豪語してみせた。

 次戦は10・3名古屋大会のザック戦。これまで何度も逆境を乗り越えてきた石井は4連勝中のザックを止めて巻き返しへの足がかりとする。

【石井の話】「すでに3敗? 崖っぷち? どうってことねぇよ。俺はずっと崖っぷちを歩いてきたんだ。な? 平坦な道なんか一度も歩いたことねぇんだよ。こんなもん慣れっこなんだよ。な? まあ、いい。見てろよ、オイ」

【ロアの話】「サンキュー、イシイ! サンキュー・ソー・マッチ! 石井との1対1、負けたけど、気分は最高だ! 負けたけど問題ない。気持ちよかった。あ、それからもうひとつ…トンガ(王国)を代表して戦うつもりなら、トンガン・デス・グリップ(コブラクロー)はちゃんと使ってくれよな。分かったか? 本家に忠実にな。『スタートレック』の“バルカンデスグリップ"じゃないんだから。あの技を使うなら正しい形でかけろよ。いいな? 分かったか?」

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