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10/3【NOAH】中嶋が史上初のN-1連覇達成、同門決勝で拳王と壮絶打撃戦

『N-1 VICTORY 2021』東京・後楽園ホール(2021年10月3日)
優勝決定戦 ○中嶋勝彦vs拳王×

 ノア年間最大のリーグ戦『N-1 VICTORY 2021』の決勝トーナメントが3日行われ、準決勝で船木誠勝、決勝で拳王を下した中嶋勝彦が史上初の連覇を達成。10・10エディオンアリーナ大阪大会で、GHCヘビー級王者・丸藤正道に挑戦することが決まった。

 昨年覇者のディフェンディング・チャンピオンとして迎えた今年のN-1。公式戦ではいきなり田中将斗に敗れて連覇へ黄信号が灯ったものの、鈴木鼓太郎、桜庭和志に連勝して逆転でCブロックを突破した。

 迎えたこの日の決勝トーナメントでは、準決勝で船木(Dブロック1位)とシングル初対決。緊張感あふれる“一瞬の斬り合い"を繰り広げ、全参加者中唯一の3戦全勝で勝ち上がってきた“サムライ"の強烈掌打で押し込まれるシーンもあったものの、最後は右ハイキックからのヴァーティカル・スパイクで仕留めてみせた。

 そして決勝の相手は、準決勝で清宮海斗を振り切った拳王。約1年ぶりの“金剛対決"となった今年の頂上決戦は、やはり激烈な蹴撃戦に。中嶋が左、拳王が右のミドルキックを極限まで撃ち合い、目を背けたくなるようなフルスイングの張り手合戦に発展。これを真っ向から制した中嶋がダイヤモンドボムで撃沈し、前身の『グローバル・リーグ戦』を含めても史上初となるN-1連覇を成し遂げた。

 武藤敬司、藤田和之、桜庭にケンドー・カシンに田中将斗…とビッグネームが居並んだ今年のN-1。過酷な1日2試合を完勝で勝ち抜いて、再びノアの中心に躍り出た中嶋が、秋のビッグマッチとなる10・10大阪大会でGHCヘビー級王者・丸藤正道に挑戦することになった。

 優勝大トロフィーに不敵な笑みで足をかけつつ、早速、TV解説席に座っていたN-1不参加の王者を呼び出した中嶋は、「10・10大阪で、あなた…丸藤正道が持つGHCヘビーのベルトを俺が奪います。しっかりとベルトを磨いといてください」と宣戦布告した。

 丸藤も「勝彦、素直に凄いと思う。こんな試合見せられたら、お客さんはみんなお前を応援したくなると思うよ。このリーグ戦を勝ち抜いて得た自信とモチベーション、そしてその“目"を、俺が木っ端微塵に打ち砕いてやるよ。勝負だ勝彦」と呼応。最後は中嶋が「その自信も10・10大阪までだ。ついに来たぞ。丸藤正道が持つGHCヘビーのベルトだから価値がある。そのベルトを大阪で俺のモノにしてやります」と改めて宣言して、今年のN-1を締めくくった。

 昨年はN-1を制しながらも潮崎豪に敗れてGHCヘビー奪取はならなかった。過去、爽やかな勝彦政権を築いたことはあったが、“ワル彦"の側面が備わってからは届かぬまま。中嶋のNに染め上げたN-1連覇男の称号とともに、約4年ぶりの頂上王座再戴冠へと舵を切る。

【中嶋の話】「(トロフィーをカメラに向けると)見てよ。ほら、今年も俺のもとに来たよ。歴代の優勝者が名前を並べているけど、去年、そして今年、俺の名前がまた刻まれる。N-1 VICTORY、今年もまた俺が獲って、史上初の連覇だ。どういうことかわかる? N-1は俺、中嶋勝彦の舞台ってことだ。リング上でも言ったように、これでやっと丸藤正道が持つGHCヘビーのベルトに挑戦ができる。本当にこんな過酷なN-1を勝ち上がらないとあのベルトに届かないってことだ。改めてあのGHCヘビーのベルトの重みとその価値をこの体全身で感じたよ。このボロボロの体でも、丸藤正道が持つGHCのベルトは俺が奪ってやる。丸藤も言ったように、今のこの勢い、丸藤正道よりもちょっとだけ上かもな。まあでも、決まっている10・10大阪…俺は大阪に全てを懸けるよ。よろしく」

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