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10/3【新日本】飯伏がIWGP世界王者・鷹木狩り 「次そのベルト返してもらおうか」

『G1 CLIMAX 31』愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ/名古屋市)(2021年10月3日)
「G1 CLIMAX 31」Aブロック公式戦 ○飯伏幸太vs鷹木信悟×

 飯伏がIWGP世界ヘビー級王者・鷹木を熱闘の末に撃破。「この1勝はでかいぞ。次、そのベルト返してもらおうか」とG1の先にベルトをかけての再戦を見据えた。

 3連覇を狙う飯伏はここまで3勝2敗。中盤戦のヤマ場がこの日、訪れた。相手はIWGP世界王者・鷹木。7・25東京ドーム大会で自身の欠場によって消滅した一戦がG1の舞台で実現した。

 両者は鷹木が勝利した昨年のG1公式戦以来1年ぶり2度目の一騎打ち。序盤から一進一退のせめぎ合いとなり、飯伏がスワンダイブ式ミサイルキックを放った次の瞬間、鷹木が後頭部へのパンピングボンバーをさく裂。正調・パンピングボンバーで場外に叩き落とすと、首攻めで主導権を握った。

 飯伏も顔面の張り合いを連打で制して譲らない、フランケンシュタイナーで鷹木を場外に吹き飛ばし、ラ・ケブラーダを発射。スワンダイブ式ミサイルキック、セカンドロープからのムーンサルトを放ったものの、リフト式デスバレーボムで止められて逆転を許してしまう。ネックスクリュー、高速バックドロップの猛攻にさらされた飯伏は高速ハーフネルソンスープレックスで投げ返し、ミドルキックと逆水平の打ち合いに持ち込んだものの、ナックルパンチを食らって競り負けた。

 それでも飯伏はナックルパンチにラリアットで応戦し、パンピングボンバーを食らっても高速ジャーマンで投げたが、後頭部にスライディングエルボーを叩き込まれて流れをつかめず。トップロープからの雪崩式ブレーンバスター、左ラリアット、MADE IN JAPANと怒とうの猛攻で追い込まれた。鷹木が勝負をかけたラスト・オブ・ザ・ドラゴンは飯伏が阻止。顔面にヒザ蹴りを連打し、ボマイェ、シットダウンラストライドの連続攻撃でニアフォールに追い込んだが、カミゴェは空転。飯伏の両手を取ってのノーモーション頭突きをぶち込んだ鷹木がお株を奪うヒザ蹴り、パンピングボンバーで一気に勝負に出た。

 飯伏は意地でも3カウントを許さない。ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを再び不発に終わらせると、ショートレンジパンピングボンバー、ワンツーエルボー乱打を浴びても、フルスイングの掌底をさく裂。ローリングソバット、ハイキック、カミゴェが立て続けに決まった。鷹木も王者の意地でキックアウト。ならばと飯伏はむき出しの右ヒザによるカミゴェを狙い、鷹木がラスト・オブ・ザ・ドラゴンで切り返そうとしても不時着し、リバースフランケンシュタイナーをさく裂。それでもパンピングボンバーを狙う鷹木にカウンターの飛びヒザ蹴りを突き刺すと、後頭部、正面からとカミゴェを連打してようやく3カウントを奪った。

 鷹木との激闘を制した飯伏が4勝目を挙げた。試合後、人差し指を立てた飯伏は花道を下がろうとしていた鷹木に向かって「この1勝はでかいぞ。次、そのベルト返してもらおうか」と通告。IWGP世界王座をかけての再戦を描き、「次、ここ愛知県体育館に来るときは必ず、必ずベルトを巻いて戻ってきます。立てないけど、僕は絶対に逃げない! 負けない! あきらめない! 必ず守るから!」と誓って名古屋大会を締めた。

 本来なら王者として鷹木をドームで迎え撃つはずが、自らの欠場によって消滅した。この日、鷹木に勝利したとはいえ、IWGP世界王座をかけて戦って初めてあの時の悔しさを払しょくできるというもの。そのための通行手形となるのは言うまでもなくG1の栄冠。王者・鷹木の前に立つためにも飯伏は「このG1に優勝して、必ずまたたどり着いてみせますよ」と固く誓ってみせた。

 得点上は首位タイに浮上し、次戦は10・7広島大会のロア戦。IWGP王座返り咲きを目指す飯伏が王者撃破の勢いそのままに3連覇へと突き進む。

【飯伏の話】「(※両手をヒザに置いたままゆっくり歩いてコメントスペースにやってくる。たどり着くと崩れるようにフロアに倒れ込むが、ヒジをついて少し体を起こした感じで)いやあ……すごい……。今のIWGP世界ヘビー級のチャンピオンの力でございました……。まだまだまだまだ、まだまだまだ……。このG1に優勝して、必ずまた(IWGP世界ヘビー級王座に)たどり着いてみせますよ(※そのままゆっくり、這って控室へ向かっていく)」

【鷹木の話】「(※コメントスペースにたどり着くと両ヒザ、両手をフロアにつき、顔を上げて遠くを見つめるような姿勢で)チキショー。内藤も欠場して、今日このAブロックで一番! 負けたくない試合だった。そう、負けちゃいけねえんだ、俺は……。チクショー……。オイ、飯伏、ベルトどうこう言ってるけどお前、ちょっと気持ち! ねえんじゃねえか? まだG1は終わってねえんだ、コノヤロー! それよりか、まず次の試合だ。まだ半分残ってんだ。こっから這い上がるよ。チクショー……。いやあ、わけわかんねえよ。ドームで棚橋のカミゴェ食らったけど、なんとなくイメージしたが、やっぱ本家のは半端ねえな。ああ、クソッ……。(※ゆっくり立ち上がりながら)だが俺も! このまま引き下がるわけにはいかねえ。俺はベルトどうこうじゃねえよ! まだG1は終わってねえんだ。自分のために勝ってみせる。(※控室に歩を進めながら)まだまだ。まだまだ……」

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