プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

10/4【新日本】後藤5戦目でG1初日「這い上がり方みせてやる」 荒武者殺法連発の同門YOSHI-HASHI粉砕

『G1 CLIMAX 31』東京・後楽園ホール(2021年10月4日)
Bブロック公式戦 ○後藤洋央紀vsYOSHI-HASHI×

 YOSHI-HASHIが昇天・改など荒武者殺法を連発して猛攻を見せたものの、最後は後藤がGTRで同門対決を制し、待望の今G1初勝利。「コロナで、いま世の中が這い上がろうとしてるだろ? 俺が先陣を切ってやる。這い上がり方を見せてやるぜ」と逆襲を予告した。

 開幕から泥沼の4連敗を喫し、あとがない状況に追い込まれた後藤。5戦目の相手はCHAOSの同門であり、NEVER6人タッグ王座をともに保持するYOSHI-HASHIだ。9・5メットライフドーム大会では2人でIWGPタッグ王座に挑戦したばかりで、互いに実力を認めているが、荒武者はこれ以上負けるわけにはいかない。パートナー対決は意地の張り合いになった。

 気迫全開の真っ向勝負で幕開け。前に出たYOSHI-HASHIは後藤をビンタで張り倒し、逆水平を唸らせる。後藤も反撃を見せたものの、場外戦になるとYOSHI-HASHIが鉄柵や鉄柱に投げつけて追い討ち。場外ネックブリーカードロップでリングアウト寸前まで荒武者を追い詰めた。その後もヘッドハンターなど得意技で後藤の首へ着実にダメージを重ねる。

 一方的な展開が続いたが、後藤はローリングラリアットで反撃ののろし。バックドロップでぶん投げると、村正、ブルドッキングヘッドロックの連続攻撃も決まった。YOSHI-HASHIは逆水平を効かせ、ラリアット合戦でも押し勝つが、荒武者はフロントスープレックス、牛殺し、裏GTRと大技で一気に好機を掴む。

 しかし、YOSHI-HASHIはここであえて荒武者殺法を繰り出した。掟破りの昇天・改で大逆転。予想外の大技で巻き返す。打撃戦になっても、逆水平を効果的にぶち込んで後藤の胸板を変色させると、ノーモーション頭突きでカチ上げ、ここでも荒武者殺法で勢いに乗る。ドラゴンスープレックス、トラースキック、KUMAGOROSHIと怒とうのラッシュで追い込み、スリーパーからカルマの構えに。

 こらえた後藤はまたまた逆水平を食らってヒザをつくが、先ほどのお返しとばかりにノーモーション頭突きをズバリ。抵抗を止めないYOSHI-HASHIにGTWを繰り出すと、本家本元の昇天・改で追い討ちし、最後はGTRで盟友を沈めた。

 パートナー対決を制して後藤が待望の初日。試合後、後藤は握手を求めたが、YOSHI-HASHIはそれを拒否して悔しさをあらわにした。

 激闘のダメージから、コメントスペースでヒザをついた後藤だったが、待望の1勝目を獲得し、その激情は燃え上がるばかり。すでにブロック突破は絶望的な状況だが、「俺の『G1』は終りじゃねぇぞ。ここからが始まりだ。コロナで、いま世の中が這い上がろうとしてるだろ? 俺が先陣を切ってやる。這い上がり方を見せてやるぜ」と逆襲を予告した。

 一方、YOSHI-HASHIは「俺が最後、リング上でなぜ握手しなかったのか? それは、この俺とあなたのシングルマッチに関しては、次、俺があなたを越えた時まで待ってようと思ったから」と理由を明かした。後藤からのシングル初勝利はお預けとなったが、「次、あなたとシングルして、俺があなたを越えたとき、そのときは思いっきり…あなたが拒んでも俺は思いっきり握手しにいくから」と誓いを立てた。

 Bブロックの次戦は10・8高知大会。後藤は同じく今大会で初勝利を挙げたチェーズ・オーエンズと、YOSHI-HASHIはタマ・トンガと激突する。

【後藤の話】「(※コメントスペースにヒザをつき)毎年、毎年、1勝が遠のくけど、ついに1勝だ。思い出したよ、この感覚。(※立ち上がり)俺の『G1』は終りじゃねぇぞ。ここからが始まりだ。コロナで、いま世の中が這い上がろうとしてるだろ? 俺が先陣を切ってやる。這い上がり方を見せてやるぜ」

【YOSHI-HASHIの話】「(※コメントスペースに座り込み)後藤さん。やっぱり、あなたの本来の荒々しさと強さはね、とてつもなかったよ。ただ、俺が最後、リング上でなぜ握手しなかったのか? それは、この俺とあなたのシングルマッチに関しては、次、俺があなたを越えた時まで(握手を)待ってようと思ったから。俺も、それはね、悔しい。すごく悔しかった、今日、ホントに。同じコーナーでいつも組んでて、すごく信頼関係があると思うし、リスペクトしてるよ。でもね、お互いがタッグとしてこれからやっていく上で、こんなトコで馴れ合ったら、これ以上、上に絶対いけないと思う。俺と後藤さんは同じ立場。もちろん、タッグのときは助け合わないといけないけど、それでも戦うときはお互い意識して、どっちかは『絶対越えてやる』って気持ちがないと、絶対(タッグチームが)衰退すると思う。だから今日は、あなたとは、ホントは握手したかったけどしなかった。次、あなたとシングルして、俺があなたを越えたとき、そのときは思いっきり…あなたが拒んでも俺は思いっきり握手しにいくから。それまで、とりあえず『G1』(でのシングル戦)終わったけど、次、たぶん『(WORLD)TAG LEAGUE』、一緒に組むと思う。今日の俺とあなたの感情を、対戦相手にぶつけていこうと、俺は思いました」

プロ格 情報局