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10/4【新日本】オーエンズが棚橋食い G1初勝利でUS王座挑戦が浮上

『G1 CLIMAX 31』東京・後楽園ホール(2021年10月4日)
Bブロック公式戦 ○チェーズ・オーエンズvs棚橋弘至×

 オーエンズが棚橋食い。待望のG1初勝利を挙げると、逸材が保持するUS王座挑戦が浮上した。

 念願のG1初出場を果たしたKOPW保持者のオーエンズだったが、結果がついてこず、開幕から4連敗を喫した。5戦目の相手はUS王者の棚橋。3勝1敗と好位につけている逸材有利は動かないと思われたが、王者同士によるシングル初対決で、オーエンズが大物食いをやってのけた。

 オーエンズは先制争いをドロップキックで制すると、棚橋が反転式のダイビングボディアタックからエアギターをかき鳴らしても、負けじと同じ動きで応戦。エアギターまで拝借すると、棚橋の左ヒザを低空ドロップキックで射抜き、ヒザへの一点集中攻撃で主導権を握った。

 後手に回った棚橋だが、フライングフォアアームで形勢打開。エルボーを効果的に見舞ってリズムを刻む。へたり込んだオーエンズだったが、これは誘い水。首固めで不意を突くと、ショートレンジラリアットや腕極め式ネックブリーカードロップで巻き返したが、パッケージドライバーは棚橋が決めさせない。エプロンに着地したオーエンズにロープを挟んだ状態でドラゴンスクリューを繰り出すと、スリングブレイドで追い討ちする。すかさずハイフライフローアタックを放つと、ハイフライフローを投下した。

 読んだオーエンズはヒザを突き立てて撃墜。串刺し攻撃を自爆させると、ロープに足をかけてダーティに棚橋を押さえ込む。ツイスト&シャウトも読んで、逆さ押さえ込みでクルリ。棚橋は連続して肩を上げると、強烈なビンタをぶち込んだものの、オーエンズは止まらない。こん身のヒザ蹴りを連発して逸材を追い詰めると、最後はパッケージドライバーで勝負あり。US王者狩りを果たした。

 G1初勝利を棚橋から挙げたオーエンズは、US王座のベルトを奪い取り、見せつけたうえでで倒れる逸材の体に被せて挑戦までアピールした。バックステージでは「たった今このチェーズ・オーエンズが『G1』初勝利で2点獲得した! しかも相手は他の誰でもない、あの世界の“エース"、ヒロシ・タナハシだ! あいつは現・IWGP USヘビー級王者でもある。つまりオレのベルト挑戦はもう決まったようなものだ!」と豪語。「オレがあのベルトを獲って、歴代最高のアメリカを代表するチャンピオンになる!」とチャンピオンになるのは既定路線だと言わんばかりで、G1での巻き返しも予告した。

 一方、棚橋は痛恨の2敗目に「2敗はまずい。クソーッ! 逆転サヨナラ負けだ、逆転サヨナラ。ああ負けだ……」と意気消沈。「USがテキサスに負けちゃダメでしょう。これは、これは責任重えな。これは『G1』優勝してチェーズを指名するしかねえな」とG1後のオーエンズ迎撃を示唆した。

 Bブロックの次戦は10・8高知大会。オーエンズは自身と同じく今大会で1勝目を挙げた後藤洋央紀と、立て直しを余儀なくされる棚橋はEVILとそれぞれ激突する。

【オーエンズの話】「チェーズ・オーエンズの『G1』は無敗で終わるって言ってたネットのおまえら、どうだ見たか!? たった今このチェーズ・オーエンズが『G1』初勝利で2点獲得した! しかも相手は他の誰でもない、あの世界の“エース"、ヒロシ・タナハシだ! あいつは現・IWGP USヘビー級王者でもある。つまりオレのベルト挑戦はもう決まったようなものだ! “CHASE TWO BELTS"、いい響きだよなぁ? オレがあのベルトを獲って、歴代最高のアメリカを代表するチャンピオンになる! 0勝4敗で始まったオレの『G1』、もう優勝のチャンスは残ってないかもしれないが、残り1つも落とせない。例えオカダが残りの公式戦全部に負けたとしても、オレはBブロック1位にはなれない。でも、ゴトー、オカダ、タイチ、YOSHI-HASHI、おまえらに全部ぶつけてやる。よく覚悟しとくんだな。オカダ、オレはゴトーを倒し、そのあとでおまえもぶっ潰してやる」

【棚橋の話】「(※ヤングライオンに肩を借りながら現れて、床に倒れ込み)いやああああ、ぐあああ、クソーッ! ああ、クソーッ! クソーッ! 負けだ。2敗はまずい。クソーッ! 逆転サヨナラ負けだ、逆転サヨナラ。ああ負けだ……。(※うつ伏せで床に置かれたUSヘビー級王座のベルトを見つめながら)USがテキサスに負けちゃダメでしょう。これは、これは責任重えな。これは『G1』優勝してチェーズを指名するしかねえな」

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