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10/5【大日本】関本が野村を直接ピン ストロング王座返り咲きに自信

『大日ブラックカンパニー 地獄のオクトーバーシリーズ』東京・後楽園ホール(2021年10月5日)
○関本大介&岡林裕二vs阿部史典&野村卓矢×

 関本がストロング王者・野村をジャーマンスープレックスホールドで直接ピン。王座戦へ向けて勢いを加速させたストロングBJの象徴は「このまま一気にベルトぶんどって、またストロングプロレスの頂点に立ちます」と返り咲きに自信を見せた。

 関本は10・18後楽園大会でストロング王者・野村に挑戦する。その前哨戦で関本が岡林、野村が阿部とそれぞれ組んで対戦した。関本&岡林は10・16高知大会で大地&神谷が保持するタッグ王座への挑戦も控えており、タッグチームとしても負けられない一戦となった。

 9・23後楽園大会で関本&岡林が勝利して以来の再戦は序盤から白熱。“アストロノーツ"野村&阿部が切れ味鋭い関節技と蹴り技で前に出れば、関本&岡林は圧倒的なパワーで応戦し、一進一退の攻防に。野村は関本の勢いを止めようと、チキンウイングアームロックや腕ひしぎ逆十字固めなどで左腕を集中攻撃。控えの岡林をフロントハイキックで場外に蹴落とすと、阿部も続き、「ハゲ、タッチロープを持てよ」と挑発したうえで、さらに何度も場外に叩き落とした。

 苦闘が続いた関本だったが、旋回式変型ネックブリーカーで阿部をマットに叩きつけると、代わった岡林が「誰がハゲじゃ!」と激怒し、オクラホマスタンピート、逆エビ固めで猛攻。阿部も真っ向から応戦し、戦いはさらにヒートアップする。逆水平で何度も快音を鳴らした岡林に対し、阿部もスピードで対応。ドロップキックをぶち込むと、ラリアットを食らっても止まらず、伊良部パンチで両者大の字に持ち込んだ。

 両軍代わって野村と関本が再び対峙。エルボー合戦から野村はミドルキックに切り換えるが、関本はアトミックドロップで黙らせると、アルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げた。岡林も阿部をアルゼンチンで担ぎ上げる。負けじとアストロノーツは同時卍固めに捕らえたものの、岡林が脅威のパワーを発揮して、阿部の体を野村にぶつけて形勢打開を果たした。

 ここで攻め込みたい関本だったが、野村が脇固めを仕掛けた瞬間、阿部が低空ドロップキックで援護射撃する。ならばと岡林が野村を強引にサイドスープレックスでぶっこ抜くが、負けじと阿部も伊良部パンチを一閃。岡林と阿部が場外に転げ落ちると、野村と関本は再び打撃戦でやり合う。野村は左腕攻めで揺さぶりつつ、ジャーマンスープレックスで投げると、ドラゴンスープレックスの構え。しかし、こらえた関本は延髄斬りからのぶっこ抜きジャーマンで王者・野村から3カウントを奪取した。

 タイトルマッチと変わらぬ熱戦を制して、関本がストロング王座戦に弾み。野村を下せば、約2年半ぶりの戴冠となるが、「調子いいです。このまま一気にベルトぶんどって、またストロングプロレスの頂点に立ちます」と王座返り咲きに自信を深めた。

【試合後の関本&岡林】
▼関本「ありがとうございました!」

▼岡林「ありがとうございました!」

▼関本「よし。まあ、あと13日。調子いいです。このまま一気にベルトぶんどって、またストロングプロレスの頂点に立ちます」

▼岡林「関本さんには絶対ストロングヘビーを獲ってもらって、野村から。もう1人、阿部! なんやあいつ、ちょこまかちょこまかホンマに! ちゃんと試合せえ! 誰がハゲじゃ、コラ! あいつも1回潰さなきゃいかんな。完膚なきまでに潰して、何にも言えんようにせないかん。あいつだけはホンマに…。まあでも、アストロノーツに2連勝なんで、来ても潰すだけですから」

▼関本「タッグも獲らなきゃいけない。タッグもやらないと」

▼岡林「やりましょう。絶対獲りましょう」

▼関本「で、アストロノーツに防衛だね」

▼岡林「やるぞ! ピッサリ!」


【試合後の野村&阿部】
▼阿部「2回連続だな。2回連続やられたな」

▼野村「クソ。あれ強烈だな。ちょっと待って。あれは食らっちゃいかん」

▼阿部「大丈夫か。でも、知ってる? 前哨戦で勝ち続けるヤツって本番で負けるんだよ」

▼野村「なにそれ?」

▼阿部「プロレスあるあるだよ」

▼野村「じゃあ、俺が本番勝てるってこと?」

▼阿部「当たり前じゃん。お前、一番本番に強いタイプなんだから」

▼野村「勝つ気でいるから」

▼阿部「そのイライラと怒りと全てのフラストレーションを溜めて。全部は18日のためにあるから。ただ、関本&岡林っていうのは強いし、高い壁だし」

▼野村「強いな」

▼阿部「あれは我々の課題ですね。そして、あなたは一番大きな課題を18日に乗り越えると」

▼野村「やりますよ、18日は。一番大きい課題だけど、そこを超えたらね、また違った景色が見れると思うんで」

▼阿部「景色を変えてくれ」

▼野村「勝ちますよ」

▼阿部「その変えてくれた景色を俺は楽しく見るわ。一緒に変えよう、景色を」

▼野村「いいこと言った。頭がボーッとするわ。強烈すぎるわ」

▼阿部「コノヤロー。いい感じに敵ができたね。あなたは関本で、私は岡林をぶっ倒しますから。全ての不可能を可能にしてきたんだからさ。不可能なんてないんでね。それをあなたが証明してくれたから」

▼野村「いいこと言うね」

▼阿部「そうだよ。4年前の野村卓矢にお前を見せたら、4年前の俺もだけど、失禁するよ(笑) 4年前の俺とお前は。4年前の町田の大会の俺とお前に、今の俺とお前の姿を見せたら、2人で失禁するよ」

▼野村「なんでこんなにベルトをいっぱい持ってるんだって」

▼阿部「そうそう。何があったの、みたいな」

▼野村「何も持ってないと思ってたもん。ずっと」

▼阿部「やっていったらついてくものなんだから。あとはいっぱい喋ってくれ」

▼野村「次のホールはまた前哨戦なんで。ただ、あのジャーマンを食らったらダメっていうのは今日わかったんで」

▼阿部「世界で一番だから」

▼野村「気をつけないと」

▼阿部「おい、当たり前の、誰でも導き出せるようなことを導き出すなよ。小学生でもわかるぞ。あのジャーマン食らったらやばいって」

▼野村「それを俺が身を持って証明したんで」

▼阿部「そうだな。よし。お前は前哨戦を経て強くなっていくタイプだから。すでにお前のグラウンドなんだよ」

▼野村「頭がボーッとするんで、ちょっと休みます」

▼阿部「岡林裕二はブチ殺します。必ずどっかで。おい、関本&岡林。俺ら2回破ったんだからな。必ずぶっ飛ばすからな。ストロングヘビー終わってから、必ずぶっ飛ばすからな。忘れるなよ」

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