10/12【新日本】コブ7連勝 「朝飯前」で棚橋粉砕 「全勝優勝」宣言

『G1 CLIMAX 31』宮城・ゼビオアリーナ仙台(2021年10月12日)
Bブロック公式戦 ○ジェフ・コブvs棚橋弘至×

　無敗の快進撃を続けるコブがUS王者・棚橋を「朝飯前」で粉砕。連勝を7に伸ばし、「全勝優勝」を予告してみせた。

　3度目のG1出場となったコブはここまで無傷の6連勝。けた外れのパワーファイトで猛威を振るっている。オカダと首位を並走し続けてきた中、この日、棚橋との7戦目を迎えたが、逸材でもコブを止めることはできなかった。

　序盤からコブがパワーを見せつける。棚橋がフルネルソンで絡みついても力ずくで振りほどき、ドロップキックを発射。変型バックブリーカーで捕らえると、棚橋をギターに見立ててお株を奪うエアギターを披露する。棚橋を軽々と抱えながらヒザ蹴りを連発し、その場飛びムーンサルトを放った。

　棚橋も太陽ブローを連打。コブがダイビングサマーソルトドロップでお株を奪おうとしても自爆させ、フライングフォーアームを放っていく。逆にダイビングサマーソルトドロップを投下し、低空ドロップキック、ドラゴンスクリューで左ヒザを徹底攻撃。テキサスクローバーホールドで捕らえた。

　ようやく流れをつかんだ棚橋はロープ越しのドラゴンスクリューでコブを場外に転落させ、コーナー最上段から決死のハイフライアタックを発射してリングアウト寸前に追い込んだ。雄たけびを上げた棚橋はコブのラリアットを食らっても、ツイストアンドシャウト、スリングブレイドと攻撃の手を緩めず。ハイフライフローで勝負に出た。

　これはコブが両ヒザで迎撃。足を引きずりながらもエルボー合戦で渡り合ったが、張り手を連打した棚橋はスリングブレイド狙いをキャッチされてアスレチックプレックスの餌食となりかけてもスリングブレイドで切り返す。すかさずハイフライアタックを放ったが、キャッチしたコブはF-5で豪快に叩きつけて逆襲。ジャーマンでぶん投げると、ツアー・オブ・ジ・アイランドを爆発させて一気に3カウントを奪った。

　コブがUS王者・棚橋を粉砕して7連勝。試合後、逸材に向かって拍手を送ると「エースを倒したぞ。タナハシ、アサメシマエ」と日本語を交えて豪語。「ジェフ・コブ、ゼンショーユーショー!」と吠え、このまま無敗の快進撃を続け、G1初制覇を成し遂げる構えをみせた。

　これでBブロックの優勝争いは首位のコブ、オカダ、2点差で追うEVILの3人に絞られた。コブの次戦は10・14山形大会のEVIL戦。ここで8連勝を決めれば、最終公式戦のオカダ戦が事実上のブロック代表決定戦となる。