プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

10/21【DDT】小橋氏が実行委員長に就任 秋山が連覇予告、岡林はKO-D視野に全勝V宣言 D王GP会見

 シングル最強決定リーグ戦『D王 GRNND PRIX 2021 II』(11・3大田区で開幕)へ向けた会見が21日、東京・千代田区の神田明神内で行われ、リーグ戦出場選手が出席し、意気込みを語った。小橋建太氏の実行委員長就任が発表され、開幕戦の11・3大田区、最終戦の12・5後楽園両大会への来場が決まった。

 5回目となるD王GPは2ブロック制リーグ戦で、Aブロックは前回覇者・秋山準を筆頭に、遠藤哲哉、上野勇希、吉村直巳、火野裕士、ボディガーがエントリー。Bブロックは竹下幸之介(第2回覇者)、HARASHIMA、樋口和貞、クリス・ブルックス、岡林裕二が出場する。開幕戦の11・3大田区から11・21後楽園までの7大会で公式戦が行われ、各ブロックの最高得点者同士による優勝決定戦が12・5後楽園で争われる。

 この日、鉄人・小橋氏の実行委員長就任が発表となった。2・14カルッツかわさき、8・21富士通スタジアム川崎両大会でKO-D無差別級選手権試合の立会人を務めているが、「一つにまとまって、みんなで頑張っていこうという印象。団体の団結をすごく感じます」とDDTの印象を話した。

 全日本プロレス時代には幾度となく「チャンピオン・カーニバル(CC)」で激闘を繰り広げた。シングルリーグ戦での闘い方を熟知しており、「一つ一つの試合を落としちゃいけないと大切に全力で闘うことが大事」と出場選手たちにアドバイス。「今回、高木(三四郎)社長から、G1、CC、N-1に負けない熱いリーグ戦にしたいので、実行委員長になってもらいたいと」と経緯を話したうえで、「実行委員長になった以上、一つ一つの試合を熱い試合にして、大会を盛り上げていきたい」と意気込んでいる。

 気になる選手について小橋氏は「Aブロックは遠藤、火野。Bブロックは竹下、岡林。昔のDDTと言えば、HARASHIMA君のイメージがある。彼の復活にも期待したい」と具体名を挙げて期待を込めた。中でもKO-D無差別級王座を保持する竹下を「彼がもってる能力だったり、まだ開花してない部分が多い。いろんな選手と闘うことでもっと伸びてくると思う。伸び代がいっぱいある楽しみな選手」と評した。

 その小橋氏と出場選手中、最もゆかりのある存在が前回覇者の秋山だ。当然、狙うは史上初の連覇で「去年優勝してるので。Aブロックはなかなか見た目にもいかつい選手ばかりですけど、ここを突破して2連覇を狙いたい」と見据えている。

 優勝すれば、8月に陥落したKO-D無差別級王座返り咲きへのきっかけにもなるが、「そのベルトが最高峰のベルトだと思うので、もちろんそれはありますけど、まずこのブロックを勝つことが先決。別にこれがベルトへの挑戦者決定戦じゃないので。これも一つの勲章」とD王GP優勝の価値を強調。「去年と同じことをやりたいと思いますけど。このブロックは遠藤選手もそうだし、吉村君、火野選手、ボディガー選手、上野選手もいるし、みんなやりがいがある選手。まずここを突破して、その先は考えたいと思います」との意向を示した。

 KO-無差別級王者として出場する第2回大会覇者・竹下は2年ぶり2度目の優勝を狙う。悲願の秋山超えを遂げてのKO-D王座戴冠からちょうど3ヵ月が経過し、「昨年は準優勝で、優勝したのは3年前。1度優勝したときの竹下幸之介とも、去年準優勝した竹下幸之介とも全然違う」と過去との違いを強調。開幕戦の11・3大田区大会でいきなり岡林とのヤマ場を控え、「僕がこの1年間もがき苦しんできた一つの結果を見せるときだし。プロレスラーはでかくてナンボだというのを心に秘めて、10代の頃からウエイトトレーニングに励んできたので、岡林選手とは真っ向勝負で」と宣言。「数年前の自分だったら、スピードというか変化球で勝負しないと、一瞬たりとも勝ち目はなかったと思うんですけど。今はしっかり真っ向勝負でチャンピオンとして、岡林選手と闘えると思ってます」と正面突破に自信満々で、「初戦必ず勝って、このD王は全勝優勝で、一つも負けずに一番になりたいと思います」と王者らしく完全Vを描いた。

 一方、初出場の岡林は「全員シングル初対決で、すごく楽しみにしています」と開幕前から高ぶっている。「初戦が今チャンピオンの竹下選手ということで、それも本当に楽しみ。竹下選手は真っ向勝負と言ってましたけど。5年前、タッグマッチで対戦して、すごい選手だなと思って。この選手は絶対成長すると思いました。今ものすごい選手になってます」と竹下を認めた岡林は「だけど、パワーじゃ絶対負けません。真っ向勝負で受け止められるなら受け止めてみろ」と通告した。

 「11・3大田区で竹下選手に勝って全勝優勝したいと思います」と同じく全勝Vを予告した岡林。優勝すれば、竹下の持つ無差別級王座も視野に入ってくるところで、「それはもちろん。優勝することがあったら絶対ベルトも狙っていきたいです。ベルトは常に意識してます」とその先を見据えた。


【遠藤の話】「DAMNATIONが解散して、自分が生き残るには、このリーグ戦を優勝するしかない。そんななか、11・3大田区で火野裕士。今まで何度かトーチャーラックボムを挑戦してきましたが、1回も上がりませんでした。当日は必ず持ち上げて、ぶん回して僕が勝ちます。ベルトへの思い。DDTの一番トップ、シンボルとなるベルトがKO-D無差別級なので、そこを狙っていかないと僕はプロレスをやっている意味がないと思ってる。ただリーグ戦はベルトに挑戦できる、できないではなく、まずは自分の実力を示す場と思ってるので。リーグ戦をまずは優勝することが先かなと思います」

【上野の話】「Aブロックはみんな遠藤さんを含め、ほぼヘビー級。僕だけが体が小さいんですけど、体が小さいからこそ出せるものがあると思います。一人一人が大きくて強いからこそ一戦一戦に向けて頑張れるかと思っております。11・3大田区、秋山選手と闘うということで、イラストを描かせていただきました。パイルドライバーされてるだけじゃなく、(顔に)ドロップキックをしちゃうんじゃないかと。これは大ダメージ。試合のイメージが膨らんで勝っちゃうんじゃないかと。(秋山戦がヤマ?)どの試合もヤマ場で、そのなかでも天王山。秋山さんに勝つことができたら、その勢いのままいける部分も大きいと思う」

【吉村の話】「D王2回目。去年は欠場して、今年選んでもらって素直にありがたいと思います。上野さん以外とは初シングルなんですけど。Aブロック、それぞれの選手に強い思い入れがあるので。どことなく、僕のためにAブロック、この編成になったんじゃないかとも感じてるので。いろいろな思いに応えて頑張りたい」

【火野の話】「初めてのD王。このブロックで気になる選手がいるんでね。この人には勝っとかなあかんという選手。それが楽しみでしかない。(気になる選手は?)聞きたい? 秋山さんとシングルで1回やって負けてる。それは取り返さないと。(ボディガーにも)仕返しせな。この2人には必ず勝つ」

【ボディガー】「初出場、現在53歳。参戦選手のなかで一番年がいってると思うんですけど。あまり張り切りすぎず頑張りたいと思います。しかし、せっかく出るんだから、必ず何か爪跡を残して、DDTファン、自分にとってもよかったと思われる結果にしたい」


【HARASHIMAの話】「優勝したことがないので、毎年言ってるかもしれないですけど、今年こそ優勝したいと思います。まず、11月3日の初戦、樋口戦。この前、樋口と久しぶりに対戦して、ブレーンクローを初めて食らって。その威力にビックリしたけど、どんどん周りも進化してる状況で闘えるのを楽しみにしております。初戦から飛ばしていきます。(Bブロック最年長だが?)みんなよりキャリアがあるというだけ。このなかでは最年長ですけど。もう一つのブロックでは僕より年上の方はいますし。前回のD王優勝した秋山さん、その年齢さえ、僕の今の年齢を超えてるし、年齢は何の問題もないと思います」

【樋口の話】「毎年のように、今年こそ俺が取るみたいなことを言ってます。それはもちろん気持ちにはあるんですけど、まずは目の前の一戦一戦、大事にしていかないといけないと思ってます。大田区のHARASHIMA戦、一つのヤマだと思ってます。ここを超えない限りは、自分の言ってることもただの大口と呼ばれるかもしれない。そうならないように気を引き締めて気合を入れて頑張りたいと思います」

【ブルックスの話】「非常に強力な相手ばかりのブロックになったけど、各選手と対戦するのは楽しみにしています。大田区、僕は公式戦がないけど、代わりにMAOとのスペシャルハードコアマッチがある。いい機会なので、リーグ戦前に彼を終わらせる」

【MAOの話】「毎年小さな金星は挙げるんですけど、いつもいいとこでギリギリたまたま完全敗北してしまう。そろそろ勝ちたいところなんですけど、いきなり開幕戦の大会で、クリスとドリュー(パーカー)と、MAO&勝俣でハードコアマッチから始まってしまうという。勝っても負けても大きなダメージ。大ダメージを負った状態でD王の開幕を迎えなければいけないので。スタートダッシュを皆さんの一歩遅れたところから始まるので。ラッキー本願だけで勝ち進んで優勝したいと思います。(体格的に不利だが?)力的にも一番ないし、真っ向から火の玉変化球投げまくるしかないですね。火の玉ナックルカーブで、全員倒すしかない。5カウント以内の反則と、レフェリーが見てないスキのグーパンチで勝ち上がってやります」

プロ格 情報局