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10/24【NOAH】4ヶ月ぶり師弟対決で小川とフルタイム 清宮が“握手”の収穫「どんどん壁超えてく」

『Go on to the DEMOLITION STAGE 2021』新潟・アオーレ長岡(2021年10月24日)
△清宮海斗vs小川良成△

 清宮が師・小川と約4ヶ月ぶりにシングルマッチで師弟対決。30分フルタイムドローで師匠越えこそならなかったものの、今宵は“握手"の収穫を得た。

 いわゆる“小川教室"の門下で知られる清宮。どんな試合でも小川から教わった細やかなテクニックを大切に磨いてきた。スランプ真っ只中だった6月には、TVマッチの“三沢メモリアル"で一騎打ち。光を求めて必死に小川のテクニックに食い下がり続けたものの、37分を超える深みある攻防の末に、“完敗"を喫していた。

 あれから約4ヶ月。もがきながらも悩める日々に別れを告げた清宮が、再び師匠と1対1で相まみえた。「無限のアイディアとテクニック」ともいわれる小川の切り返しに、必死についていく展開が続いたが、中盤からは小川が腕攻めで主導権を握り、清宮必死の切り返しをことごとく上回っていく一方的な展開となった。

 それでも清宮は、あきらめずに切り返しの活路を見出し続け、最終盤には丸め込み合戦に発展。最後まで先の先を読み合う攻防を続けながら、気づけば30分ドローのゴングが打ち鳴らされていた。

 そして試合後。静かに立ち上がった小川は、清宮に歩み寄ると、自ら握手を求め、清宮もそれを握り返した。

 負けではなく引き分け、そして握手。その握手の“意味"について清宮は「それは…小川さんにしか分からない」としたものの、「やってきたこと、間違ってなかったのかな…ってちょっと救われる気持ちはありますね」と“収穫"を強調。「“点"っていう部分では打てたんじゃないですかね。前回の試合と線でつながって、次やったらその線が図になっていくのかどうか。とにかくこの点を大事にしていこうと思います」と続けた。

 小川のほかにも、武藤敬司ら超えられていない壁は多い。一歩一歩着実に“上昇”のファクターをつかみつつあるが、年始には元日武道館大会も決まっている。清宮は「これから超えなきゃいけない壁ばっかりでしょ。年末に向けてやってきますよ」と改めて晴れやかに前を向いた。

【試合後の清宮】

▼清宮「30分? 30分経ったの? 時間忘れちゃったね。今回も借りは返せなかったけど、いやぁやっぱり…広くて深いですよ」

――最後は小川のほうから握手を求めてきたが、その意味をどう受け取った?

▼清宮「それは…小川さんにしか分からないけど、まぁやってきたこと、間違ってなかったのかな…ってちょっと救われる気持ちはありますね」

――今日の引き分けをどう生かしていく?

▼清宮「“点"っていう部分では打てたんじゃないですかね。前回の試合と線でつながって、次やったらその線が図になっていくのかどうか。とにかくこの点を大事にしていこうと思います」

――まだ超えられていない壁というのが…

▼清宮「たくさんあるでしょ! これから超えなきゃいけない壁ばっかりでしょ。年末に向けてやってきますよ」

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