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10/31【DDT】4年ぶり東京ドーム路上プロレス The37KAMIINAが賞金500万円争奪戦制すも…

 『路上プロレス in 東京ドーム RETURNS〜500万円争奪 DDT TOKYO DOME CUP〜』(無観客試合)が31日、東京ドームで行われ、The37KAMIINA(竹下幸之介、勝俣瞬馬、上野勇希、MAO)が総額500万円争奪戦を制したものの、賞金は会場使用料に充当されてしまった。

 2017年6月1日以来、4年5ヵ月ぶりとなった東京ドームでの路上プロレスは4選手で編成された5チームが出場しての「500万円争奪 DDT TOKYO DOME CUP」が行われた。試合はガントレットマッチ形式で、各チームに100万円ずつ配布され、勝利したチームが賞金を獲得。最終試合で勝ったチームが500万円を総獲りできる。

 まずはThe37KAMIINAとクリス・ブルックス&バラモンシュウ&バラモンケイ&ゴージャス松野組がグラウンドで対戦。バラモン兄弟の凶器攻撃に手を焼いたThe37KAMIINAだったが、クリスのパウダー攻撃を松野に誤爆させると、MAOが標識の上に松野をカーブストンプで叩きつけて3カウントを奪い、200万円をゲットした。

 次の戦場は売店が立ち並ぶ2階コンコース。The37KAMIINAが東京女子プロレス選抜軍(山下実優&乃蒼ヒカリ&伊藤麻希&ハイパーミサヲ組)と性別の垣根を越えて激突した。KO-D無差別級王者・竹下とプリンセス・オブ・プリンセス王者・山下の男女シングル王者対決も実現。山下は得意のキックでThe37KAMIINAを攻め込んだ。

 試合は半ばハードコアマッチとなり、乃蒼が有刺鉄線バット、ラダーを持ち込めば、勝俣はブロック玩具、ブロック玩具付きバット、MAOはプラスチックケースを持ち出して激闘を展開。最後は勝俣がイス盛りの上に寝かせたミサヲの上にイスを置き、ととのえスプラッシュを見舞ってピンフォールを奪取。The37KAMIINAが2戦目も制して300万円を獲得した。

 3本目はブルペンに移動し、青木真也&樋口和貞&平田一喜&X組が登場。青木が連れてきたXは、RIZINファイターの皇治だった。開始早々、皇治が勝俣にローキックを繰り出すと、大乱戦に発展。闘いの舞台はグラウンドに移り、突如現れたヨシヒコがバックスクリーンからプランチャを敢行してThe37KAMIINAの4人に突っ込んだ。

 その後もヨシヒコは青木に腕ひしぎ逆十字固めを決めるなど奮闘したが、皇治の顔面パンチ、ハイキックを食らって虫の息に。勢いづいた皇治だったが、バッティング(ヘッドバット)が平田に誤爆してしまう。すかさず上野が平田をカバーして3カウントを奪い、The37KAMIINAの賞金は400万円になった。

 プロレス初参戦となった皇治は「またバッティングで決めてもうたか。悔しいな。せやけど、メチャメチャ楽しかった」と満足げ。「RIZINからDDTに移籍や。これは最高や。(DDTのリングに上がったら)全員ぶっ倒してやる」と継続参戦に前向きな姿勢をみせた。

 最終試合まで勝ち上がったThe37KAMIINAの相手は、フェロモンズの男色“ダンディ"ディーノ、飯野“セクシー"雄貴、今成“ファンタスティック"夢人に遠藤“ヘラクレス"哲哉を加えた4人組。ルールは「レッスルボール」(2回裏まで)となった。

 攻撃側はノックの要領で球を打ち、野球のように一塁、二塁、三塁、本塁へと走り、本塁を踏むと得点となる。バッターが一塁に到達した瞬間からオンプレーとなり、守備側は攻撃側の走塁を肉体を使って阻止することができる。守備側が3カウント、ギブアップを奪えばアウトとなり、攻撃は終了する。

 先攻のフェロモンズは1回表に1点をゲット。後攻のThe37KAMIINAは1回裏、フェロモンズの生尻攻めに遭って無得点に終わってしまう。2回表でフェロモンズが2得点を挙げて3-0とリード。2回裏、竹下の打球で3人が生還した。竹下はホームインを阻もうとする今成にジャーマンを決め、本塁を踏んで4-3でサヨナラ勝ちを決めた。

 合計4試合の激戦を勝ち上がったThe37KAMIINAが賞金500万円をゲットした。が、ここで東京ドームの関係者が現れ、会場使用料の請求書を差し出した。額面は500万円。今林久弥GMは賞金で支払う苦汁の決断。優勝したThe37KAMIINAは喜んだのもつかの間、500万円を失ってしまった。

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