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11/3【DDT】KO-D王者・竹下がD王GP激闘ドロー発進 初対決・岡林と決着つかず

『D王 GRAND PRIX 2021 II in Ota-ku』東京・大田区総合体育館(2021年11月3日)
Bブロック公式リーグ戦 △竹下幸之介vs岡林裕二△

 KO-D無差別級王者・竹下がD王GP初戦でドロー発進。シングル初対決となった岡林と激闘を繰り広げたものの、30分時間切れ引き分けで決着がつかなかった。

 竹下は王者のプライドを胸に3年ぶり2度目の優勝、しかも全勝優勝を予告してD王GP初戦に出陣。初出場となる大日本・岡林との一戦に臨んだが、試合は白熱した。

 序盤からパワーとパワーがぶつかる接戦に。竹下がエルボー連打から攻勢に出て、グラウンドコブラツイストで絞め上げたものの、岡林もショルダークローやサーフボードストレッチなど原始的な絞め技で応戦する。引かない竹下がノータッチトペコンヒーロを見舞えば、岡林は逆エビ固めで再び腰攻めに。一進一退の攻防に、場内も熱を帯びた。

 場外戦ではさらにヒートアップ。打撃戦で火花を散らすと、2人は絶叫しながらラリアットの相打ちを4連続で繰り広げる。岡林がエプロンめがけてパワーボムを決めれば、竹下もリングサイドで垂直落下式ブレーンバスターを強行。場外カウント19で両者は滑り込むと、リング上でもラリアット合戦でぶつかり合った。投げ捨てジャーマン合戦に発展しても互いに譲らず、竹下のラリアット、岡林のラリアットが互いにクリーンヒットし、互いに崩れ落ちてようやくダブルダウンとなった。

 死力を振り絞って立ち上がった2人は、正面からロックアップする。岡林が万力のようなヘッドロックに捕らえるが、竹下はバックドロップで投げ飛ばすと、ランニングニーからPlus Ultra(変型チキンウィングフェイスロック)狙うも、岡林の首や腕の太さから絞めきれない。互いに雪崩式ブレーンバスターを決めて、再び大接戦の様相に。

 竹下はラリアット、ジャーマンで猛攻に出るも、岡林はこん身のラリアット連発で逆転。残り3分がコールされると、ゴーレムスプラッシュを落とすが、竹下はヒザを立てて撃墜した。腹部に、そして顔面にエルボーを連打するが、クロスアーム式ジャーマンは決まらない。互いに右腕を掴んだ状態で、打撃戦を繰り広げた。竹下はヒザ蹴り連打で押し切りにかかるも、岡林はラリアットで振り払い、再度ラリアットを振り抜く。時間切れが迫る中、岡林はアルゼンチンバックブリーカーに捕獲するも、竹下はスリーパーで切り返し、Plus Ultraの体勢に。しかし、無情にもここでゴングが打ち鳴らされて、試合は30分時間切れ引き分けとなった。

 ともに大の字となった2人だったが、気持ちは収まらず、その後もにらみ合いを展開。竹下が「D王は俺が優勝する」と言い張れば、岡林も「俺じゃ!」と返して譲らない。岡林がピッサリポーズを決めて去っていくと、竹下は勝利できなかった悔しさをあらわにしつつ、テレビカメラに向かって「次は絶対に勝ってやる。俺はもっと強くなるから。もっと頑張るから」と誓うと、「岡林裕二待っとけ!」と決着戦も見据えた。

 全勝優勝を予告していた竹下としては、初戦でいきなりつまずく結果となった。とはいえ、岡林の猛攻を耐え抜いて掴んだ1点にも大きな価値がある。岡林との決着戦を実現させるためにも、3年ぶりのD王GP制覇をキッチリと成し遂げたい。次戦は11・7新潟大会でのクリス・ブルックス戦。9・26後楽園大会でのKO-D王座戦で下したばかりのブルックスを連破し、仕切り直しの初勝利を挙げたいところだ。

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