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11/12【NOAH】「記録に残る試合を追求してみたい」 武藤が史上2人目のダブル三大制覇を予告 GHCタッグ調印式

 あす(13日)の横浜武道館大会で行われるGHCタッグ選手権試合「(選手権者)清宮海斗&マサ北宮vs武藤敬司&丸藤正道(挑戦者)」に向けた調印式が12日、都内ホテルで開かれ、武藤がシングル&タッグのダブル三大王座制覇を予告した。

 10・30博多大会で武藤が「腰が寂しいまま年を越したくない」と丸藤との“天才タッグ"で挑戦表明。悲願の武藤越えを見据え続けている清宮も「願ったり叶ったり」と受諾した。前哨戦(11・10後楽園大会)では丸藤が清宮から技アリの3カウントを奪い「最近おろそかになっているGHCタッグの歴史に、武藤さんと新たな1ページを刻みたい」と問題提起していた。

 武藤はGHCタッグ初戴冠を狙う。パートナーの丸藤とはともに“天才"と称されてきた共通項があり、武藤は「きっとその天才という部分って、とっさの動きというか、アドリブ性というかね。あんまり俺もタッグ組むにあたって、事前にこうしたいな、こうしたいなっていうのをあまり決めつけるの好きじゃないんですよ。その中で彼とだったら阿吽の呼吸でいろいろ決めることができるんじゃないか」と、ともに持ち味とするひらめきを発揮できると確信している。丸藤も思いは同じで「試合をしている中で、その流れで自分たちのプロレスを作り上げていくっていう部分で、自分もそういうものを目標としている部分」と口をそろえ、「タッグを組んでいて、非常にやりやすいし、居心地がいいので。あとはそのベルトを腰に巻けば最高の状態になれるんじゃないかなと思います」とベルト獲りを見据えた。

 これまで武藤は幾多のタイトルを手にしてきたが、そこには新日本のIWGPタッグ、全日本の世界タッグも含まれる。そこで武藤は「記憶に残る試合、記憶に残るレスラーになるということを追求することも素晴らしいことなんですが、人の記憶というものはね、いい加減なものだから、ここはあえて記録に残る試合、そして記録に残るレスラーを追求してみたい」と宣言。「シングルではIWGP、そして三冠、で、GHC獲りました。タッグでもIWGP、そして世界タッグ、で、今回ね、このGHCタッグ。グランドスラム狙いにいきます」と言い切った。

 三大タッグ王座を制覇したグランドスラム達成者はビッグバン・ベイダー、大森隆男、高山善廣、鈴木みのる、永田裕志の5人。IWGPヘビー、三冠ヘビー、GHCヘビーも含めたシングル&タッグWグランドスラムに限定すれば高山のみで、武藤がGHCタッグ初戴冠を果たせば、史上2人目として名を連ねることになる。現在58歳の武藤はキャリア37年にして偉業を成し遂げ、輝かしい実績にさらなる箔をつけるつもりだ。

【会見の模様】
▼丸藤「言いたいことはこないだ後楽園ホールの試合後にリング上で言ったんですけど、ホントにチャンピオンである北宮、清宮。かわいい後輩だった二人。自分がこのノアでずっと生きてきた中でタッグというものの歴史も目の当たりにして、それこそ初代王者を決める時にトーナメントを開いて、そこではベイダーとスコーピオが優勝して初代タッグチャンピオンになって。そういうものもずっと見てきた中で、最近ちょっとタッグのベルトが寂しいなという部分があったんで、ここで武藤さんとこのベルトを獲って、ぜひとも、もっともっとシングル以上にフィーチャーされるようなベルトにしたいなと思います。そのために必ず勝ちます」

▼武藤「記憶に残る試合、記憶に残るレスラーになるということを追求することも素晴らしいことなんですが、人の記憶というものはね、いい加減なものだから、ここはあえて記録に残る試合、そして記録に残るレスラーを追求してみたいと思っております。シングルではIWGP、そして三冠、で、GHC獲りました。タッグでもIWGP、そして世界タッグ、で、今回ね、このGHCタッグ。グランドスラム狙いにいきます」

▼北宮「清宮と7月にタッグのベルトを獲って約4ヵ月。チャレンジャー不在の中、過ごしてきましたが、チャレンジャーが現れないという状況で一番困るのがベルトを持ってるチャンピオンなんだと痛感していたところに、こちらのお二方が名乗り出てくれて、本当に青天の霹靂であったなと思っております。いつまでもコンディション落とさずにトップに君臨し続ける武藤、丸藤という、いわばシンボルのような二人。尊敬していると同時に、いつまでものさばっていて、とてもうっとうしいなと思っている。あんたがた二人はぶっちゃけ、目の上のタンコブなんだ。明日はそういうリスペクトと軽蔑の念をもってして、キッチリと防衛したいと思います」

▼清宮「自分の話で言えば、今年は武藤敬司をずっと追いかけてきて、そこで葛藤、いろんな寄り道をしてきたけど、かけがえのない経験ができたと思っています。そんなことを思っているうちにノアの中心、話題の中心には武藤敬司、丸藤正道が中心をもっていっていて、逆に言えば、それが新しい景色なのかもしれない。かもしれないけど、時間は進み続けてるんで、この二人の勢いを消す努力を俺たちがしていかないといけないと思います。横浜でベルト守って、俺たちが中心にいきます。まだまだこんな世の中ですけど、プロレスの力…会場に、横浜武道館に観に来ていただいて、力を与えていきたいし、明日はWRESTLE UNIVERSEでも生放送があるので、たくさんの人に戦いを届けたいなと思ってます。プロレスリング・ノアよろしくお願いします」

――過去いろんなパートナーとベルトを獲ってきたが、丸藤選手とのタッグはどんな手応えがある?

▼武藤「まあね、天才といわれてる中でね、俺もちょっと言われてたりもしたりして。きっとその天才という部分って、とっさの動きというか、アドリブ性というかね。あんまり俺もタッグ組むにあたって、事前にこうしたいな、こうしたいなっていうのをあまり決めつけるの好きじゃないんですよ。その中で彼とだったら阿吽の呼吸でいろいろ決めることができるんじゃないかななんて思っております」

――桜庭選手と組んだ時はダブルインパクトを狙っていたが、今回は感性で勝負すると?

▼武藤「(丸藤に向かって)今回はダブルインパクトは狙わないよな? 桜庭の時もどっちが持ち上げるかで揉めたから、リング上で。今回はあえて狙いません」

――武藤選手とのタッグはどんなチームになりそうという手応えがある?

▼丸藤「まったくもって一緒で、試合をしている中で、その流れで自分たちのプロレスを作り上げていくっていう部分で、自分もそういうものを目標としている部分で、やっぱり武藤さんというのがそこの第一人者だと僕は思ってるんで。タッグを組んでいて、非常にやりやすいし、居心地がいいので。あとはそのベルトを腰に巻けば最高の状態になれるんじゃないかなと思います」

――今のチャンピオンからタッグ王者としての自覚、覚悟を感じる?

▼丸藤「どうだろう。こないだベルト一人、持ってこなかったから自覚がないのかなと思ったんですけど、試合をしたり、話を聞いたりしていると、その部分はしっかり持ってるようなので。俺が言ってるのは彼らの自覚の部分よりも、自分の中でこのGHCタッグの歴史の部分というものをみてきた、触れてきた人間として、この試合をしっかり成立させたいという。いいチャンピオンだから、GHCタッグだから、パートナーが武藤さんだから。あとほかにもやっぱり自分の中で分かりやすいテーマを作り上げて、それをみてる人に届けたいと思っていたので、非常にこのメンバーの中で発言しやすい立場にいるので。こんな感じになりました」

――GHCタッグへの思いはどんなものがある?

▼清宮「僕がベルトをつけてこなかったっていうのは、それは僕なりの今まであった中で思いがあってやってきたことなんで。そこにはなんにも自分は後悔してないですし、自分と北宮さんがベルトを持ってる、そこに絶対的な夢があると思うんで。俺は北宮さんと合宿所でもともにしてきましたし、いろいろ厳しい時期とかも一緒に経験してきたんで、これからはこのベルトをもって、ノアの中心にいって俺たちが盛り上げていきたいと思っています」

――GHCタッグの歴史の認識と、王者としてどんなビジョンを描いている?

▼北宮「歴史は過去の人間が作ってきたものだから。僕らは今を生きてるので、これから歴史を作っていこうと思うけど、過去のことはそんなに気にしない性分なので。清宮としかできないチャンピオンロードを築いていこうと思ってるし、初防衛の相手が武藤、丸藤で本当によかったと思ってます」

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