プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

11/12【NOAH】望月は泰然自若 拳王は「ストップ・ザ・アラフィフ」、金剛シングル王座独占も宣言 GHCナショナル調印式

 あす(13日)の横浜武道館大会で行われるGHCナショナル選手権試合「(選手権者)望月成晃vs拳王(挑戦者)」に向けた調印式が12日、都内ホテルで開かれ、“ストップ・ザ・アラフィフ"を改めて掲げた拳王が、金剛でのシングル王座コンプリート達成も宣言した。

 “男の激闘"となった王座戦「杉浦vs望月」(10・28熊本)の試合後。テレビ解説席から飛び出した拳王は、新王者となった望月に「プロレス界で15年メインを張り続けてきた男同士の戦い、もう飽き飽きしてんだよ」と挑戦表明したものの、望月も「なんで俺や杉浦が50過ぎてもメイン張ってるか分かるか? オメーらの世代がだらしねえからじゃねえのか?」と応戦し、多くの拍手で支持を得た。

 唯一の前哨戦となった11・10後楽園大会でも望月が拳王からピンフォール勝ち。調印式でも「若い人間の成長を止めるつもりはないんですけども、でもやっぱり上の人間がしっかり立ちはだかって、それを乗り越えてこそ、本当の若い人間が立ってくると思うんで。まあ、それがまだ成し遂げられてない状態だから今の状況があると思うんで。まだまだ壁として立ちはだかってやろうと思います。そして、あの杉浦貴から獲ったベルトですから、初防衛戦でコケるわけにいかない。この気持ちが今、僕は一番強いです」と泰然自若と言ってのけた。

 拳王は改めて“ストップ・ザ・アラフィフ"を強調。「50歳前後のオッサンたちに占拠された今のプロレスリング・ノア。俺が藤田に負けて、このベルトを持っていかれた。そして杉浦に渡り、そして今の望月成晃に渡った。全員50代だ。オッサンたちに占拠されるプロレスリング・ノアを、若い声の聞こえるプロレスリング・ノアに俺がしてやる」と宣言した。

 横浜では亜烈破がGHCジュニア王座に挑戦。すでに中嶋勝彦がGHCヘビー級王座に就いているだけに、金剛としての“ノア・シングルタイトル全制覇"が懸かった一戦でもある。「亜烈破がまずベルトを獲り、俺が獲れば、ノアのシングルのベルト、金剛がコンプリートできる。俺はもちろんそれも考えながら、あすに向けてしっかりと気持ちを高めていってる」と話した拳王は、「(ナショナルを)今まで巻いてきた人間、5人か。5人いるけど、誰が一番似合ってたんだ? 答えはもちろん、この俺、拳王だ」と赤いベルトへのこだわりをむき出しにした。

 前哨戦では望月のストレート掌底(船木誠勝直伝)を浴び、口から流血しながらピンフォール負けを喫した。会見で“噛み気味"だったのも「くっついていた俺の唇が、しゃべっていて開いたんだ」と主張した拳王は「おい、望月。俺はな、覚えてるぞ。この唇の痛さ。あす、お前に味わわせてやるからな」と“目には目"を示唆した。

【会見の模様】
▼拳王「ストップ・ザ・アラフィフ。50歳前後のオッサンたちに占拠された今のプロレスリング・ノア。俺が藤田に負けて、このベルトを持っていかれた。そして杉浦に渡り、そして今の望月成晃に渡った。全員50代だ。このプロレスリング・ノアをオッサンたちに占拠されて、こういう若い声がこのノアで聞きたいんだよ。何の音かわかんないけど、50代の声じゃなかっただろ? こういう若い、覇気のある声をプロレスリング・ノアで聞かせたいんだ。おい、オッサンたちの時代はもう終わりだ。あす望月からこのベルトを奪って、ノアの新しい、そして今みたいな若い声の聞こえるプロレスリング・ノアに俺がしてやるからな」

▼望月「51歳・望月成晃です。まあ、いろいろほかのコメント考えてたんですが、今の聞いてね。実際、試合でどうみせれるか、どう勝ち上がるか、それがすべてだと思うんで。僕も若い人間の成長を止めるつもりは…所属のDRAGONGATEに帰っても、そういう気持ちはないんですけども、でもやっぱり上の人間がしっかり立ちはだかって、それを乗り越えてこそ、本当の若い人間が立ってくると思うんで。まあ、それがまだ成し遂げられてない状態だから今の状況があると思うんで。まだまだ壁として立ちはだかってやろうと思います。そして、あの杉浦貴から獲ったベルトですから、初防衛戦でコケるわけにいかない。この気持ちが今、僕は一番強いです」

――それぞれレスラーとしての印象は?

▼拳王「望月はどんな対戦相手と戦っても、自分のペースに持ってくるのがうまい選手だなと思う。だから何十年もこのトップ戦線で戦ってきてこれたんだなと、冷静に分析すれば。だが、何十年もトップ戦線で戦ってきた、それを見ている俺としては、もうこいつの戦い方、飽きたよ。あすで終わりにしてやる」

▼望月「僕は今年のN-1で拳王選手に敗れたわけですが、そこまでのイメージと、最近になってガラっと変わったイメージがありまして。それは拳王選手がうちの大阪大会、ツインゲート挑戦しにきたときに、僕は結構、武骨な人間かと思ったら、意外と素直なプロレスをする男だなというのにちょっと気づいたんで。ですから、僕としては意外と彼は器用な選手だなと思うんで、自分としてはとにかく自分の的、ペースとリズムを握って、僕のプロレスに彼を思いっきり付き合わせようかなと。そうすればまだまだやれる自信が、勝つ自信があると思うんで。まあ今言われたように、自分のペースをしっかり握って、しっかり勝ちにいきたいなと思います」

――一度巻いたことのある赤いベルトへの思い入れは?

▼拳王「思い入れももちろんあるけど、みているクソヤローどもがこのベルト、一番似合ってるのは誰だと思うんだよ? 確実に俺だろ。今まで巻いてきた人間、5人か。5人いるけど、誰が一番似合ってたんだ? 答えはもちろん、この俺、拳王だ。あす、このベルトが一番似合う男に巻かれるから楽しみにしといてくれ」

――亜烈破がジュニア王座に挑戦し、中嶋選手が現GHCヘビー級王者。金剛がノアのシングルタイトルを独占する状況に持っていけるが?

▼拳王「もちろん、亜烈破がまずベルトを獲り、俺が獲れば、ノアのシングルのベルト、金剛がコンプリートできる。俺はもちろんそれも考えながら、あすに向けてしっかりと気持ちを高めていってる」

――武藤&丸藤組がタッグ王座に挑戦するが、M's allianceで切磋琢磨し合う?

▼望月「もちろんね、武藤さん、丸藤さんがメインでタッグ、キッチリ取ってくれると思うんで、セミファイナルでね、僕がキッチリ防衛して、気持ちよく二人につなげたいなと思います」

――元日の日本武道館大会も控えるが、王者としてやりたいこと、見据えていることは?

▼望月「それはね、ここまでベルトを巻かせてもらって、ここまで出てて、こういう言い方も失礼かもしれませんけど、僕は所属選手ではないので、次いつ試合のオファーがあるかっていうのは、それはわからないことなので、明日が終わってみないと僕は先のことは何も言えないので。武道館ね、もちろん出場させていただけたらありがたいですが、ヘタを打てば…僕は1試合1試合、ヘタを打ったら次はないという思いは少なからず持って、常にこのノアで試合してるつもりなんで。先のことは僕は考えてないです」

――望月選手のストレート掌底を食らったダメージは?

▼拳王「ちなみに、この会見でしゃべっていながら、後半になるにつれて、俺が噛み噛みになったのわかるよな? なぜだと思う? 先ほどまでくっついてた俺の唇、またしゃべっていて開いたんだよ。おい、望月。俺はな、覚えてるぞ。この唇の痛さ。あす、お前に味わわせてやるからな。そして最後、噛み噛みでどうもすいません」

――11・10後楽園で船木選手からどんなアドバイスをされた?

▼望月「まあ、僕も一応、打撃は心得があるので、以前、週プロさん調べで7年前に2回だけで使っていた技なんですけど、蹴り合いになるでしょうし。ただ何度も向かい合って、蹴りはなかなかそう簡単に当てさせてもらえないのは自分の中で感じてたので。船木さんと10日に組ませていただくっていうときにちょっとピンときて、以前使ってたのは何となくな…見よう見まねっていうほど別に僕も打撃に心得がないわけじゃないですけど、やっぱり船木さんの掌底というのはホント第一人者なんでね。当てる部分ですね。それをしっかり聞いて、手のひらのどの部分を当てて相手の顔面のどこに当てたら一番効くかというのをしっかり教わりました」

――手応えは?

▼望月「僕の想像の倍以上は。帰ってから自分で映像もみましたけど、あんなにキレイに決まるとは、ホント自分でも効果にビックリするぐらいの出来だったので、物凄くバッチリ手応えがありましたね」

プロ格 情報局