プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

11/13【NOAH】武藤がダブル3大王座制覇 “天才タッグ"武藤&丸藤がGHCタッグ奪取で「ばく進」宣言

『DEMOLITION STAGE 2021 in YOKOHAMA』神奈川・横浜武道館(2021年11月13日)
GHCタッグ選手権試合 ○武藤敬司&丸藤正道vs清宮海斗&マサ北宮×

 “天才タッグ"武藤&丸藤組が清宮&北宮組を破ってGHCタッグ王座奪取に成功。武藤は史上二人目となるプロレス界3大王座ダブル制覇を成し遂げ、丸藤は「ばく進」宣言でタッグ戦線の活性化を誓った。

 注目の天才タッグによるタッグ王座挑戦。武藤にとっては、高山善廣以来史上2人目となるシングル・タッグ3大王座(GHCヘビー&IWGPヘビー&三冠ヘビー、GHCタッグ&IWGPタッグ&世界タッグ)制覇がかかった一戦だった。

 迎え撃つ清宮&北宮組は戴冠4ヶ月にして迎える初防衛戦。悲願の武藤越えに燃える清宮は、徹底的に武藤の泣き所であるヒザを攻めまくり、ドラゴンスクリューや低空ドロップキック、足4の字固め…と次々にお株を奪っていく。北宮もタフガイっぷりを発揮しながら監獄固めで武藤のヒザを壊しにかかった。

 悲鳴を上げ続けた武藤だったが、ギブアップはせず。そればかりか清宮のタイガースープレックス、北宮のサイトースープレックスを浴びても屈さぬ驚異の粘り腰も発揮だ。丸藤がフックキックと虎王の乱れ打ちで北宮をついに失速させると、すかさず武藤もシャイニング・ウィザードで反撃。カットに入ろうとする清宮をダブルの磔(はりつけ)式ドラゴンスクリューで排除するや、返す刀で北宮には虎王&シャイニングのサンドイッチでズバリ。最後は武藤が前後からのシャイニング弾3連発で30分を超す熱闘に終止符を打った。

 「記憶より、あえて記録を追求したい」。その言葉通りに武藤が3大王座の“ダブル制覇"を達成。史上2人目となるが「2人目? ただ、俺の場合は新日本で当時やってたSGタッグも押さえているし、その他、全日本の最強タッグも押さえているし。俺はWCWのタッグチャンピオンも獲ってるからな。そういう部分で言ったら、俺のほうが若干…」とバックステージでは、帝王と張り合ってその場を和ませた。

 締めのマイクを握ったのは丸藤。「彼ら(清宮&北宮)は今のノアだし、そして確実にノアの未来だし。だけど、武藤さんも俺も今のノアであり、未来を創るために過去を生きてきました。このプロレス界、何が起こるか本当にわからないんで。でも、何が起こるかわからないからこそ、楽しいことを起こしましょう、みんなで。みんなでワクワクするようなものをこのノアで創り上げていきたいと思います」と誓ったうえで、「武藤さん、ちょっとだけ言葉を拝借しますね。このGHCのタッグベルト、武藤敬司とばく進します!」と宣言して締めくくった。武藤の偉業とともに歩みを始めた天才タッグが、ノアのタッグ戦線を活性化させる。

【試合後の武藤&丸藤】
▼丸藤「ありがとうございました」

▼武藤「やっぱり苦戦するよ。どうしてもこのチームだとウイークポイントがいっぱいあるし、狙われるのは俺で仕方ないけど、しんどかった」

▼丸藤「ありがとうございました。いや、武藤さんにたくさん動いてもらっちゃったんで」

▼武藤「いや、やられてただけなんだよ。過去を生きて、今を生きて、未来を生きなきゃならない。過去はもういいとして、今と未来はしんどいもんだぞ、これ」

▼丸藤「でも、武藤さんとなら、今までちょっと静かになっていたタッグ戦線を盛り上げられると思っているんで」

▼武藤「だけどさ、ちょっと前までは、俺のパターンで4の字とかさ、こうやってかまして、お客が清宮を声援したりするような雰囲気だったのに、今日は俺が4の字をやられたら、俺に拍手していたような気がしちゃってさ。ちょっとそれが逆に気に食わないというかさ。まあまあ、しょうがない部分だけど」

▼丸藤「時代なんですかね?」

▼武藤「俺が同情買っちゃってたような気がして。それは気に入らねえな、俺からしてみたら」

――グランドスラムを達成した気持ちは?

▼武藤「高山か誰かがやってるんだよね?」

――2人目となる

▼武藤「2人目? ただ、俺の場合は新日本で当時やってたSGタッグも押さえているし、その他、全日本の最強タッグも押さえているし。俺はWCWのタッグチャンピオンも獲ってるからな。そういう部分で言ったら、俺のほうが若干…」

▼丸藤「負けず嫌いですね」

▼武藤「そのために俺はギブアップしなかったんだから。これが懸かってなかったら、もしかしたら俺はギブアップしてたかもしれない。最後の監獄で」

――3団体も所属でグランドスラムは史上初となるが?

▼武藤「お前も後付けするよなあ、そういうことを」

――今後の防衛ロードについては?

▼丸藤「どうですかね? やっぱり言ったからにはおいしい相手とやりたいと思うし、他のベルトにひけを取らない、それ以上にいけるような、そういう防衛戦線を。だから、挑戦してくる人間もそれを覚悟してきてほしいですね。なんせ武藤さんと僕なんで」

▼武藤「いや、今日はね、俺はパートナーが丸藤じゃなかったら負けてたよ。やっぱり最後は丸藤選手がフォローしてくれているから。他のパートナーだったら、たぶん落としてたな」

――前哨戦で武藤選手は「丸藤とのタッグだと1+1が2でも勝てる」と言っていたが、今日は「1+1」が3にも4にもなった?

▼武藤「俺が1なかったな。俺は0.5ぐらいしか活躍しなかったから。で、彼が1.5で。じゃあ2だよ(笑)」

▼丸藤「あまり謙遜されるとあとが怖いんで。次の防衛戦でもしっかり動いていただいて」

▼武藤「いろんな部分を考えて、今からタイトルマッチをやっても、おそらく狙われたりするのは俺のほうが多くなる可能性があるからさ。そういう部分でいったら、今回のタイトルマッチはいい経験ができたよ」

プロ格 情報局