プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

11/29【新日本】デスペ4勝目も脱帽「勉強になりました」 同門戦で金丸さすがの謀略連発

『WORLD TAG LEAGUE 2021 & BEST OF THE SUPER Jr.28』東京・後楽園ホール(2021年11月29日)
「BEST OF THE SUPER Jr.28」公式戦 ○エル・デスペラードvs金丸義信×

 パートナー同士による鈴木軍同門対決で金丸がキャリアに裏打ちされた謀略を連発。終始圧倒されながらも、最後に逆転し、4勝目を挙げたデスペラードもパートナーの実力に「勉強になりました」と脱帽した。

 IWGPジュニアタッグ王座を過去4度戴冠するなど抜群のチームワークを誇るデスペラード&金丸がパートナー対決。対戦は2017年のスーパージュニア公式戦以来で、前回はタイチやTAKAみちのくが介入した末に、金丸がリングアウト勝ちを収めていた。

 のっけから金丸が翻ろうした。デスペラードから握手を求められると、金丸は応じなかったものの、「お前に勝ち点やるからよ。このまま決勝まで進め」と宣言し、自らリングを降りる。場外カウントが続くと、デスペラードはあとを追い、「ちゃんとやりましょうよ」「これで決勝に行ったってしょうがないから」と説得。場外カウントが続くと、金丸は突然裏切り、鉄柵に投げつけた。

 デスペラードはギリギリで滑り込んだため、リングアウト勝ちは逃したものの、金丸はしつこくフォールして3カウントを迫る。金丸の動きに後楽園ホールは拍手喝采。クールな金丸はインサイドワークで仕留めきれないとみるや、基本技のヘッドロックでしつこく絞め上げて主導権を渡さない。飛びつき式のヘッドシザースやネックロック、首4の字固めと教科書通りの一点集中攻撃を披露すると、見入った観客からは手拍子が発生した。

 デスペラードはバックドロップでようやく反撃。左ヒザを低空ドロップキックで射抜くと、ドラゴンスクリュー、足4の字固めなど金丸から学んだ一点集中攻撃で試合を立て直した。これには苦もんした金丸だったが、トルネードDDTで再び攻勢に転じる。互いに浅見レフェリーを投げつけてスキを突きにいくが、金丸が先読みで上回り、デスペラードの低空ドロップキックを空転させ、リバースDDTで押し切る。すかさずムーンサルトプレスを投下。「終わりだ、コラ!」と垂直落下式ブレーンバスターの構えに。

 背後に不時着したデスペラードはスパインバスター、ギター・ラ・デ・アンヘルと投げ技を連発。大の字になりながらも金丸は丸め込みでなおもスキを狙い、ピンチェ・ロコ狙いもジャックナイフ式エビ固めで押さえ込んであわや3カウントの場面を生み出す。だが、キックアウトした直後に両腕を固めて立ち上がったデスペラードは、今度こそピンチェ・ロコを繰り出して、3カウントをもぎ取った。

 デスペラードが4勝目。勝った瞬間、拳を突き上げて喜びを爆発させる。倒れる金丸と拳を合わせて健闘を称え合った。パートナーの実力を改めて肌で感じ取ったデスペラードは金丸を手放しで絶賛。「横にいるよりも対角にいたほうが面白いかもしれない」と充実感をあらわにし、「勉強になりました」と脱帽していた。一方、金丸も「やっぱ、シングルチャンピオン強ぇな。もちろんだけど、数年前とは全然違うわ」とデスペラードを認めたうえで、「デスペラード、お前がベルト持ってるうちにな、挑戦させろよ、オイ。テメェが持ってる時じゃないと意味ねぇんだよ」とIWGPジュニア王座挑戦に色気を見せていた。

【デスペラードの話】「(※崩れ落ちるようにフロアにヒザを着き)ああ、ハハ…ハハ、ハハ…。ハァ、ハァ、クソッ、すげぇー。すげぇーー! クソーーッ! (※フロアへ仰向けになり)ああ、すげぇ、ハハハハッ…。痛ぇーーー! クソー--ッ! でも、すげぇーーーッ! ああーーーッ! すげぇな。こっちが出たぶん引いて、こっちが来ねぇのか思って1歩引いたら、3歩詰めてくるな。なんじゃ、ありゃ! ハッハッハ…。すげぇーーーッ! ハッハッハ…。パートナーでよかったぁーーーッ! ハァ、ハァ、ハァ、ああ痛ぇ…。シングルであれだけ余裕ありゃ、そりゃそうだ、俺が何やってようと全部見えるさ。ああビックリした! クソッ。でも、もしかしたら(※ベルトをカメラに向かって突き出しながら)横にいるより、対角にいたほうが面白いかもしんない。(※立ち上がって)勉強になりました。(※控室に歩を進めながら)クッソーッ…ああ痛ぇ…。(※ポツリと漏らすように)楽しかったぜ…」

【金丸の話】「やっぱ、シングルチャンピオン強ぇな。もちろんだけど、数年前とは全然違うわ。オイ、そしてなデスペラード、お前がベルト持ってるうちにな、挑戦させろよ、オイ。テメェが持ってる時じゃないと意味ねぇんだよ。オイ、わかったか?」

プロ格 情報局