プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

12/5【DDT】佐々木が元盟友・高尾返り討ちでUNIVERSAL王座V2、ドッグフード食べて挑戦表明の高梨を迎撃へ

『D王 GRAND PRIX 2021 II the FINAL』東京・後楽園ホール(2021年12月5日)
DDT UNIVERSAL選手権試合 ○佐々木大輔vs高尾蒼馬×

 佐々木が元盟友・高尾を返り討ちにし、UNIVERSAL王座2度目の防衛に成功。試合後、ドッグフードを食べて覚悟を示した高梨将弘の挑戦を受けて立ち、12・26代々木大会でのV3戦が決まった。

 DAMNATIONの解散をきっかけにたもとを分かったUNIVERSAL王者・佐々木と高尾。11・10新宿大会で高尾が佐々木を襲撃して挑戦を表明し、この日のタイトルマッチが決まった。「よくも俺を裏切ってくれたな。お前からベルトを獲って、お前のすべてをなくし、お前にも恥かかせてやる」と宣言した高尾だが、直前会見では「今でも心のなかで仲間だという気持ちがあると思ってます。こういう風になりたくてなったわけではない」と未練を口にしていた。

 情緒不安定で本番を迎えた高尾はめまぐるしい読み合いからドロップキックで先制したが、佐々木はセコンドのMJポーを介入させると、低空ドロップキックで高尾の左足を射抜いて逆転。左足を鉄柱に叩きつけたり、イスで殴りつけたりと徹底攻撃。その後も佐々木は左足攻めで試合を支配した。

 苦もんの時間が続いた高尾だったが、ミサイルキックで反撃を開始。低空ドロップキックを連射し、串刺しジャンピングハイキック、ダイビングフットスタンプと得意技を連発して巻き返す。トラースキック、延髄斬りがことごとく不発に終わり、裏足4の字固めに捕まっても、得意のエルボーを連発して脱出。ディープインパクトで突き刺した。

 なおもワンツーエルボーを連発した高尾はトラースキックを食らってもローリングエルボーを叩き込んだ。掟破りの逆クロスフェースで捕らえたが、佐々木は隠し持っていたドッグフードを高尾の口に突っ込んで脱出。怒りの高尾はエルボー合戦を連打で競り勝った。

 佐々木も高尾を場外に叩き落とすと、トペスイシーダで逆襲に転じる。高尾の左足をフェンスに引っかけ、コーナー最上段からのダイビングエルボーを敢行。ペディグリー、トラースキックでたたみかけたが、ダイビングエルボードロップは高尾が痛む足で迎撃。ポーがレフェリーの注意を引き付けるスキに、佐々木がイス攻撃を狙ったが、高尾はエルボーでイスを射抜く捨て身の攻撃で食い止めた。

 すかさず高尾はエプロン上でのシュバインで追い討ち。ランニングエルボー、みちのくドライバー、ダイビングフットスタンプの波状攻撃でたたみかけたが、マッドスプラッシュは痛恨の自爆。両ヒザを痛打した高尾に佐々木はミスティカ式クロスフェースを狙う。阻止した高尾がエルボーを連発しても、リバースゴリースペシャルを不時着し、ドラゴンスクリューで左ヒザを破壊にかかる。高尾も串刺し攻撃を阻止してジントニックを決めたが、足のダメージが影響してカバーが遅れ、勝機を逃した。

 ここで佐々木が雪崩式ペディグリーを狙う。失敗に終わり、左足がコーナー金具に引っかかってダメージを負いながらもドロップキックをカウンターでさく裂。ミスティカ式クロスフェースで絡みつくと、左足を固めての変型クロスフェースに移行して高尾をギブアップに追い込んだ。

 佐々木が高尾を返り討ちにしてUNIVERSAL王座2度目の防衛に成功。試合後、高尾に「負けたんだから約束通りドッグフード食ってもらおうじゃねぇか」と迫った。高尾がドッグフードを手にすると、佐々木は一転して「そんなことする必要はない。そんなことしなくていいから、また俺たちとやらねぇか?」と再共闘を呼びかけた。が、背を向けた高尾はセコンドについた翔太とともに去っていった。

 そこへやってきたのが高梨、ブルックス、レッカのチョコプロ勢。マイクを持ったブルックスが「次の挑戦者、マサヒロ・タカナシ」とアピールした。困惑した高梨だったが、ブルックスから「KO-D、D王GPで戦った時、いつもとなりにマサがいて励ましてくれた。今度はマサが勝負する番だよ」と励まされると、「わかってるよ。クリスのことは心で理解してる。クリスが本当にマサ頑張れって、もう一回行けってクリスが俺を応援するんだったら、あきらめてたけど、もう一回、俺が立ち上がって、そのベルトを獲ってやる!」と決意。「佐々木、この俺に挑戦させろ!」とアピールした。

 これを受けて佐々木は「てめぇ引退した市ヶ谷の汚ぇ病院のガードマンじゃねぇか。てめぇによ、このベルトに挑戦する資格があるわけねぇだろ」と拒否。「挑戦したかったらドッグフード食え」と理不尽にも要求した。すると高梨はリング上に転がっていたドッグフードを手に。ブルックスとレッカの制止を振り切って食べた。高梨の覚悟を感じたか、佐々木は「こいつ、本当に食いやがった。いいよ、お前の挑戦認めてやるよ」と受けて立った。

 今林久弥GMが12・26代々木大会で両者によるUNIVERSAL王座戦の開催を決めた。佐々木が去ると、高梨は「このリングでドッグフード食って、あのむかつくヤツの顔を見て、改めて俺が帰ってくる場所、俺が戦う場所、それはこのDDTのリング。俺が帰ってくるホーム、いやハウスはここだって改めて思ったぜ」とキッパリ。「そして、このリングをひっかき回すのはな、いつだって、今も昔もこれからも高梨将弘だ!」と宣言し、UNIVERSAL王座戦へ向けて気勢を上げた。

☆12/26(日)東京・国立代々木競技場 第二体育館『NEVER MIND 2021 in Yoyogi』13:30開場、15:00開始

▼DDT UNIVERSAL選手権試合
[挑戦者]
高梨将弘
vs
佐々木大輔
[第5代王者]
※佐々木3度目の防衛戦

プロ格 情報局