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12/6【DDT】D王GP覇者・竹下が岡林とのKO-D王座V2戦へ宣言 勲章総なめの2021年を「引っ張りきる」

 『D王 GRAND PRIX 2021 II』で2度目の優勝を果たしたKO-D無差別級王者・竹下幸之介が6日、東京・渋谷区のAbemaTowersで一夜明け会見。12・26代々木大会での岡林裕二との防衛戦へ向け、「こうして21年の下半期を先頭で引っ張って来れたことを誇りに思います。代々木大会も残されているので、引っ張りきりたい」と勲章総なめとなった2021年を有終の美で飾る構えをみせた。

 12・5後楽園大会で最終戦を迎えたD王GPは上野勇希との同級生対決を制した竹下が3年ぶり2度目の優勝を飾った。KO-D無差別級王者の優勝、複数回優勝はいずれも史上初。一夜明けて竹下は「たくさんの人の応援があって、今年の厳しいD王GPで優勝できたことを誇りに思います。決勝戦、高校の同級生である上野勇希が対戦相手。まさか上野が僕と対角線に並ぶ日が来るとは思っていなかったんですけど。彼とは覚悟の共有ができているのかなと。僕もDDTを背負っていく身として試合してるし、僕の姿を見てプロレスラーを志した上野勇希が僕と同じ覚悟をもって、後楽園のリングに上がってくれたことをうれしく思います」と満足げに振り返った。

 しかも7月のKING OF DDT、8月のKO-D王座戴冠、そして今回のD王GPと今年はシングルタイトルを総なめする大車輪の活躍ぶり。「こうして21年の下半期を先頭で引っ張って来れたことを誇りに思います。代々木大会も残されているので、引っ張りきりたいと思います」と気合を入れなおした竹下は、頂点に立ったまま2021年を完走する構えをみせた。

 その最終関門となるのが年内最後のビッグマッチ12・26代々木大会。大日本・岡林とのKO-D王座V2戦だ。両者は11・3大田区大会におけるD王GP公式戦で30分時間切れドロー。ベルトをかけた決着戦となる。「調印式や前哨戦もおそらくあると思うので、岡林選手へのコメントはあまり語らないでおこうかなと思う」と前置きした竹下は、「こうしてトーナメントもリーグ戦も、KO-D無差別級のベルトも手にした竹下幸之介にとって、また一つ大きな壁が立ちはだかってくれることに感謝しています。その壁を大きく羽ばたいて超えようかなと思っております」と誓うばかりだ。

 D王GP制覇後は大会実行委員長の小橋建太氏から優勝トロフィーを授与された。「小橋さんの試合をファンの頃に見ていて、プロレスにしかないエネルギーがあって。それを一番に小橋さんから感じていました」という竹下にとって鉄人は「僕が理想とする強いチャンピオン像を体現されていた」存在。「小橋さんの前で試合をしてるんだというのは常に頭の片隅、心の片隅に置いて臨んでいました。それを小橋さんに見ていただいたので光栄でした」と敬意とともに語った。

 小橋氏も会見に同席。「公式戦全30試合、そして昨日の決勝。素晴らしく熱い試合がたくさんありました。G1、チャンピオン・カーニバル、N-1に負けない闘いをと、目的をもって行われた大会ですが、熱い大会を続けて歴史を積み重ねていけば、必ずそれらの大会に負けない大会になると思いました。そして今大会優勝した竹下君、準優勝した上野君。遠藤(哲哉)君、吉村(直巳)君、樋口(和貞)君、クリス(ブルックス)、MAO君。若い世代が活躍したD王GP。この大会がすごくDDTに明るい将来が見えました」と総括し、「熱いリーグ戦を見たいと思っていたので、実行委員長をやった意味があったと思うのでうれしいですね」と話した。

 優勝決定戦を目の当たりにして感じたのは竹下の強さだった。「入場してきたときに上野選手の緊張の度合いが、いつもとはちょっと違ったかなと感じました。そして竹下選手の受けながらの横綱相撲というような感じがしました。感情がぶつかり合ってる、だけどどこかに余裕がある。これはまだ実力の差があるのかなと感じました」と分析した小橋氏は「熱い試合が多いなと感じました。竹下君と岡林君も開幕戦からバチバチだったので、この続きを26日にキッチリ見させてもらいたいので楽しみにしてます」と期待を込めてエールを送っていた。

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