12/8【GLEAT】カズがMUSASHI直接ピンで東北ジュニア挑戦表明 12・30TDCでGLEAT初のタイトルマッチが決定的に
『G PROWRESTLING Ver.12』東京・新宿FACE(2021年12月8日)
○カズ・ハヤシ&田中稔vs青柳亮生&MUSASHI×
カズが初対決となったみちのく・MUSASHIにピンフォール勝ち。東北ジュニア王座挑戦を表明し、12・30TDC大会でGLEAT初のタイトルマッチが決定的となった。
みちのくの東北ジュニア王者・MUSASHIが11・6新宿大会で「CIMAオススメ選手」としてGLEATに初参戦。6人タッグで#STRONGHEARTSに快勝した。その時のパートナーとなったカズの対戦要求を受け、この日の継続参戦とタッグ対決が実現した。
MUSASHIが全日本・亮生、カズが稔とそれぞれ組んで激突。いきなり両者が先発で向き合い、目まぐるしい先手争いを展開すると、MUSASHIがコルバタで先手を取ってみせた。亮生も稔相手にスピードを駆使してドロップキックで先制したが、ニーリフトで止められ、その場飛びフットスタンプを被弾した。
ここから亮生が劣勢。カズがストマックブロックでもん絶させ、リバースロメロスペシャルで捕らえる。しのいだ亮生がドロップキックでカズに反撃して打開すると、MUSASHIがランニングエルボーで突進。カズと稔を場外に蹴散らすと、変型トルニージョを発射だ。リングに戻っても止まらないMUSASHIは串刺しドロップキックを連射し、ファルコンアローを敢行した。
亮生も飛びつきアームホイップで稔を投げ、ドロップキックやフィッシャーマンスープレックスで攻め立てたが、ムーンサルトは自爆。稔がダイビングフットスタンプで逆襲に出る。2発目は亮生が回避しても、ジャンピングハイキックを放った。
終盤にはカズとMUSASHIが逆水平合戦、エルボー合戦で火花。MUSASHIがエクスプロイダーで投げれば、カズはハンドスプリングレッグラリアットでやり返す。ならばとMUSASHIはゆりかもめで捕らえ、ジャーマンで追い討ちをかけたが、稔がエプロンからのハイキックでカズを援護射撃。すかさず一回転式ジャーマン、ファイナルカットでたたみかけたカズは、MUSASHIが2カウントで返してもパワープラントで真っ逆さまに突き刺して3カウントを奪った。
カズがMUSASHIとの初対決を制した。試合後、マイクを持ったカズは「今、僕がレスラーとしてここにあるのはみちのくプロレスのおかげだと思っています」と古巣愛を口にすると、「チャンピオン、一つ聞くけど、そのベルト、どっちの腰に巻いてほしいと思ってるかわかる? それは相思相愛のカズ・ハヤシだよ。次の挑戦者はこの俺だ!」と東北ジュニア挑戦をぶち上げた。
これにはMUSASHIも「さすがだな、カズ・ハヤシ。あんた強ぇよ。それともう一つ。今もあんたの心にみちのくへの思いがあったのは正直うれしいよ」と潔く負けを認めた。一方で「でもな、この東北ジュニアのベルトはお前なんかに渡さねぇよ。ただ、負けてる以上、何も言う資格ねぇからよ。いつやりてぇんだよ?」と受けて立つ構えをみせたうえで問いかけた。
するとカズは「俺はGLEATの人間として、いつ、どこでも戦い続けるんだよ。年末最大のビッグマッチ、12月30日、東京ドームシティホール大会で俺はGLEATするし、みちのくする。お前はGLEATするのかしないのかどっちだ!?」と舞台を指定して問い返した。当然、MUSASHIも「相変わらずお前のマイクはよくわかんねぇよ。でも12月30日、そこでタイトルマッチやりたいのはわかったよ。最高の舞台じゃねぇか。やってやるよ!」と受諾。年内最後のビッグマッチでの東北ジュニア王座戦が決定的となった。
実現すればGLEAT旗揚げ以来、初のタイトルマッチ開催となる。古巣みちのくベルト獲りに乗り出すことになったカズは「よーし決定だ。GLEAT初のタイトルマッチ開催。GLEATな最高の舞台で俺がGLEATなチャンピオンになってやる」と宣言してみせた。
【試合後のカズ】
▼カズ「リングで言った通り、GLEAT初のタイトルマッチ。そこを俺がね、先頭切ってできるというのは非常にうれしいですね。GLEAT、みちのく、全てひっくるめてGLEATは何ぞやというようなチャンピオン像を12月30日にみせます」
――みちのくのベルトへの思いは?
▼カズ「あれって最初からなかったじゃないですか。実を言うと生で見るのは初めてかな。でも本当にあの時代、東北に娯楽をという気持ちでみんな若い選手たちが目を輝かせながら作り上げてきたみちのくプロレス。それが今現在こうして30年近く経った今も続いてて、その歴史の中で出来上がったあのベルトというのは僕にとっては巻きたい。巻きたいし、生涯必ず一回は巻かなきゃいけないベルトかなと思います。GLEATで初のタイトルマッチということで、タイトルマッチとは?という試合をしたいじゃん。求められてもそれを上回る、俺自身の自信もあるし、今日MUSASHI選手とやって、現チャンピオンだからね。そういうものを感じたし。タイトルマッチというのは皆さんの想像を超えることができる自信は今日もちましたね」
――力がみなぎっている感があるが、それは肉体的、精神的のどちらから?
▼カズ「両方とも。何かね、みなぎらさせていただいてるというか。何だろう。やっぱ環境ですかね。やっぱり練習の環境とか凄い今までにないことをやってるし、その練習がみんなにとってチャレンジになる。僕、今この年になっても新しいことに挑戦ができるというのは気持ち的に、何か教わろうっていうような、いいアグレッシブさを出させてもらってますね。僕は今、幸せですよ。いつまで経っても人生勉強でやっていこうかなと思ってます」
【試合後のMUSASHI】
▼MUSASHI「負けましたね。クソー。別にカズ・ハヤシのことナメてたわけじゃないけど、強かったよ、あいつは。12月30日、この東北ジュニアのベルトに挑戦するって言ってたけど、負けてるしね、断る理由もないし、断る資格もないんで、やってやるよ。あいつ、GLEATしようぜみたいなこと言ってるけどね。12月30日は今日の借りをしっかり返したうえで、俺なりのGLEATをあいつにみせつけますよ」
――かつて同じ団体にいて活躍したレジェンドとベルトをかけて対戦することについては?
▼MUSASHI「今のみちのくプロレスの強さっていうのを伝えたいですよね。昔の方がみちのくプロレスよかったって思われたくないし、むしろ今のみちのくプロレス強いな、面白いなって思われたいんで。そういうところを意識してやっていきたいと思います」