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12/12【大日本】兵頭玉砕 完勝・田中はハードコアルールによる再戦に前向き

『橋本大地デビュー10周年記念興行「十元突破〜tengentoppa〜」』東京・後楽園ホール(2021年12月12日)
○田中将斗vs兵頭彰×

 完勝した田中が兵頭の「頑丈さ」を認め、ハードコアマッチによる再戦に前向きな姿勢をみせた。

 星野勘九郎とG★SHOCK1010を結成し、デスマッチ戦線で進境著しい兵頭。この日はZERO1の田中と対決する試練の一番に臨んだ。

 兵頭は序盤から積極果敢。エルボー合戦で押されても、ショルダータックルでなぎ倒して気を吐いたが、串刺しスピアーを鉄柱に誤爆させられて劣勢に。すかさず田中は左の肩口から鉄柱に叩きつけ、イスで殴りつける。リングに戻っても左腕&左肩攻めを続け、兵頭の反撃も強烈なエルボー一発で返り討ちにした。

 その後も田中のエルボーが冴え渡ったが、兵頭は起死回生のバックフリップで叩きつけて反撃を開始した。手拍子に押されて串刺しスピアー、セントーンと得意技を連発。コンプリートショットからの肩固めで捕らえた。

 しのいだ田中はDDT、串刺しラリアット連打で主導権を奪い返す。スーパーフライは兵頭に両ヒザで迎撃されても、ショートレンジ左ラリアットを叩き込む。意地の兵頭もすぐさま立ち上がってスピアーで逆襲。ダイビングセントーンを狙ったものの、察知した田中がトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで叩き落とし、スーパーフライを発射した。

 粘る兵頭もスライディングラリアットをかいくぐり、スピアーを叩き込んだが、ダイビングセントーンは田中が自爆させる。ショートレンジエルボーでねじ伏せた田中は兵頭の右手をつかんだままスライディングDを叩き込んで3カウントを奪った。

 田中が兵頭に完勝。「僕より小さい中でストロングBJやらデスマッチの中で彼は輝いてるじゃないですか。その中で他にはない体の丈夫さを売りにしてるっていうのはいいと思います」と評価した。「彼もまだ若いし、何をやっても怖くない中でやってると思うんで、そういうのを活かしていければ、もっとすごく評価されてくるんじゃないですかね」と兵頭の可能性を評すると、「いずれ彼の土俵というか、俺の土俵でもあるんやけど、ハードコアという部門では対戦してみたい」とハードコアルールによる再戦に前向きな姿勢をみせていた。


【試合後の田中】
▼田中「彼はデスマッチとかハードコア、そういう部門で主に戦ってるかもしれん。今日は大日本のリングで通常といっていいかわからないけど、そういうような試合形式だったんで、楽しんで試合やってやろうかなと思ってたんですけど。腹に攻撃集中されてきついよね。いずれ彼の土俵というか、俺の土俵でもあるんやけど、蛍光灯デスマッチとかそういう部分はちょっと遠慮しときますけど、ハードコアという部門では対戦してみたいな。そういうようなルールだったら会場にあるものすべて使えるし、こっちはそういうのを何十年やってきたわけやし、彼も今そういう部門でやってるわけやから、やるんであればいつでも受けて立ちますよというスタンスなんで」

――兵頭はGショックを掲げて戦っているが?

▼田中「丈夫だよね。身長は僕もあるっていうわけじゃないけど、僕より小さい中でストロングBJやらデスマッチの中で彼は輝いてるじゃないですか。その中で他にはない体の丈夫さを売りにしてるっていうのはいいと思います。僕もECWで何が一番評価されたかって体の丈夫さなんで。やっぱりプロレスラーは何をやっても壊れない、ケガしない。そういうのが一つのプロレスラーの特色、特徴でもあると思うんで。彼もまだ若いし、何をやっても怖くない中でやってると思うんで、そういうのを活かしていければ、もっとすごく評価されてくるんじゃないですかね。その中でハードコアだったらまたやってもいいと思うし」


【兵頭の話】「生意気なこと言っといてこの結果ですよ。まだまだ自分は力がない。それは自分が一番わかってるし、大日本の中でも力がないっていうのはわかってる。だからこの状況を変えなきゃいけない。このまま甘ったれたままじゃいけない。星野さんにくっついて回る、それだけじゃダメだし、自分がもっともっと団体を引っ張る覚悟で、自分がもっと向上心持ってこれからやっていきたいと思います。(田中の頑丈さを感じた?)そうですね。やっぱりあの年で、あの動きでとんでもないなと。試合してみてシングルマッチで戦ってみて本当に実感しました。でもね、このまま自分がかなわないって思ってるだけじゃダメなんで、もっともっと上目指して、田中将斗を踏み台にするぐらいの勢いでやっていきます」

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