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12/16【全日本】野村が所属ラストマッチで青柳と大激闘 敗戦も「8年間は宝物」

『AJP Prime Night 2021』東京・後楽園ホール(2021年12月16日)
野村直矢所属ラスト スペシャルシングルマッチ ○青柳優馬vs野村直矢×

 野村が全日本所属としてのラストマッチで元パートナーの青柳と大激闘を展開。敗れはしたものの、「この8年間は一生忘れません。僕の宝物です。僕は全日本プロレスに在籍していたことを一生胸を張って、人生を歩んでいきます」と誓って8年間在籍した全日本に別れを告げた。

 野村は2014年3月にデビュー。武藤敬司ら選手の大量離脱後、初の生え抜きレスラーとなった。その後、メキメキと頭角を現し、青柳と組んでアジアタッグ王座を2度戴冠。ジェイクとのコンビでは世界タッグ王者にもなっている。昨年2月から頸椎椎間板ヘルニアによって長期欠場していたが、12・5後楽園大会で久々に公の場に姿を見せ、年内退団を表明。所属としてのラストマッチを希望し、元パートナーの青柳が相手に名乗りを上げた。

 欠場前と同じコスチュームで久しぶりに全日本のリングを踏んだ野村はこれが1年10ヵ月ぶりの復帰戦。序盤こそエプロンでのネックブリーカードロップを皮切りに首を徹底攻撃され、エプロンDDTでリングアウト寸前に追い込まれたが、徐々に野村らしさを発揮。エンドゲームを耐え抜くと、声を上げながらエルボー合戦に競り勝ち、ジャーマンで反撃されても、すぐさまスピアーを叩き込んだ。

 その後も野村は躍動。スピアーからのジャックナイフで青柳をニアフォールに追い込み、気迫のこもったエルボー乱打を浴びせた。スピンキックを食らっても追尾式ジャンピングエルボーで応戦。ここで青柳が死んだふりで翻ろうし、ロコモーション式ジャーマン、ロックスターバスターでたたみかけたが、野村はマキシマムで大逆襲。フロッグスプラッシュを連発して勝負に出た。

 だが、青柳は3カウントを許さず。野村が再び仕掛けたマキシマムをフロントネックロックで切り返した。野村がたまらずヒザをつくと、エンドゲームに移行。野村は意地でも耐え続けたが、李日韓レフェリーが試合を止め、青柳のレフェリーストップ勝ちが宣せられた。

 野村が1年10ヵ月ぶりの復帰戦にして全日本所属としてのラストマッチを勝利で飾れず。それでもブランクを感じさせない動きと、気持ちのこもった全力ファイトをみせた。まず「今日、全日本で最後のラストマッチで、青柳優馬というレスラーと試合できたことは本当にうれしいです。青柳、ありがとう」と感謝した野村は、ファンにも謝意を示すと、「全日本プロレス、僕は約8年間在籍してましたけど、この8年間は一生忘れません。僕の宝物です」との思いを口にした。

 これから野村の新たな人生が始まる。「この8年という長い時間、僕は全日本プロレスに在籍していたことを一生胸を張って、人生を歩んでいきます」と誓ってリングを降りた野村はバックステージでも「僕は2014年にデビューしまして。そこから今まで、ファンの皆様、そしてスタッフの皆様、そして一緒に戦ってくれた選手の皆様、この方たちがいて、僕が戦えました」と改めて感謝。今後については触れなかったものの、「これまで長い間欠場してましたけど、ファンの皆様の声っていうのは自分の目とか、耳に入ってきて、本当にもどかしかったです。ただ、今日最後に試合できたことで、ファンの皆様にちょっとでもいいので何か恩返しという形にできたらなと。そういうふうに思ってます」と話し、全日本に別れを告げた。

 一方、最後の相手を務めた青柳は試合後、怒りを押し殺しながら体制批判を展開した。「今日、野村さんがラストマッチ。所属ではなくなりますし、次どこで野村さんが試合するかもわからないし、試合を続けているかもわからないですけど、それは野村さんの胸の中に秘めればいいと思います。マスコミが根掘り葉掘り聞くのはやめてあげてください」と野村を気遣う一方で、「今日だけでゼウスさん、岩本さん、野村さんが退団して、全日本プロレスからいなくなりました。これ、どういうことかわかりますか? あんまり言いたくないですけど、今日というこの日、3人この全日本プロレスから抜けるっていうことを、会社は重く受け止めた方がいい」と苦言。最後に「今日という日を深く心に受け止めて、一生後悔しろ。死ぬまで後悔しやがれ。今日はそれぐらい残念な日なんだよ。なぁ? お客さんの前ではあえて言わなかったけど、マスコミの前ではあえて言わせてもらうぞ。今日という日を重く受け止めろ。わかったか?」と吐き捨てていた。

【野村の話】「今日はありがとうございました。全日本で最後の試合、青柳優馬という最高のレスラーと試合できて、僕にとって忘れることのできない一日になりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。あと、僕は2014年にデビューしまして、そこから今まで、ファンの皆様、そしてスタッフの皆様、そして一緒に戦ってくれた選手の皆様、この方たちがいて僕が戦えました。僕はこれまで長い間欠場してましたけど、ファンの皆様の声っていうのは自分の目とか、耳に入ってきて、本当にもどかしかったです。ただ今日、最後に試合できたことで、ファンの皆様にちょっとでもいいので何か恩返しという形にできたらなと。そういうふうに思ってます。本当に、本当に8年間、ありがとうございました」

【青柳の話】「今日野村さんがラストマッチ。所属ではなくなりますし、次どこで野村さんが試合するかもわからないし、試合を続けているかもわからないですけど、それは野村さんの胸の中に秘めればいいと思います。マスコミが根掘り葉掘り聞くのはやめてあげてください。そこは、今日は終わりにしましょう。今日はとりあえず全日本プロレスラストの試合。野村さんに空気を読まずに勝ってしまって申し訳ないと思っているけど、僕が僕なりのやり方で野村さんを送り出したと思えたんで。僕は、僕だけは満足かなと。お客さんの前であえて言わなかったですけど、今日だけでゼウスさん、岩本さん、野村さんが退団して、全日本プロレスからいなくなりました。これ、どういうことかわかりますか? あんまり言いたくないですけど、今日というこの日、3人この全日本プロレスから抜けるっていうことを、会社は重く受け止めた方がいい、絶対。偉そうにしているヤツ、スーツ着て偉そうにしているヤツら全員そうだ。今日という日を深く心に受け止めて、一生後悔しろ。死ぬまで後悔しやがれ。今日はそれぐらい残念な日なんだよ。なぁ? お客さんの前ではあえて言わなかったけど、マスコミの前ではあえて言わせてもらうぞ。今日という日を重く受け止めろ。わかったか? 以上だ」

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