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12/31【RIZIN】怪獣咆哮&号泣、関根シュレックがシビサイ撃破 「プロレス、警察官、昭和生まれ最強!」

『Yogibo presents RIZIN.33』さいたまスーパーアリーナ(2021年12月31日)
RIZIN MMAルール ○関根“シュレック"秀樹vsシビサイ頌真×

 48歳の関根シュレックがシビサイ撃破。咆哮し、号泣した怪獣は「プロレス最強、警察官最強、昭和生まれ最強」と魂の叫びを上げた。

 48歳・シュレックは元警察官という異色の経歴を持つグラップラー。プロレスのリングでも活躍する一方、今年はDEEPマットで2連勝を上げている。対するシビサイは柔道をバックボーンに、柔術やキックボクシングも身に付けたトータルファイターで、現在はRIZIN3連勝中。日本人ヘビー級最強決定戦とも言える一戦でシュレックが意地を見せた。

 試合冒頭からいきなりピンチを迎えた。ゴングと同時に前に出たがテイクダウンは奪えず。スタンドに戻ると、シビサイのヒザ蹴りをもらってしまう。直撃を受けてぐらつくと、その後も打撃戦でメッタ打ちにあい、シュレックはフラフラに。シビサイは一気に仕留めようと顔面にサッカーボールキックを放つが、それでもシュレックは耐え抜いて反撃のチャンスを待った。

 シビサイが腕十字に捕らえても、シュレックは切り返して粘りを発揮。しつこくタックルを狙う。ここでもテイクダウンを奪えず、再びシビサイの強打を浴びたが、シュレックはバックに回り込んでジャーマンの構え。シビサイはアームロックで切り返そうとしたものの、しのいだシュレックは意地のジャーマンを決めて初めてチャンスを掴むと、ハーフガードで上になって、ラウンドを終えた。

 2ラウンドになってもシュレックは気持ちで前に出る。大振りのロングフックを振り回し、ローキックも放っていく。シビサイはスタミナをロスして手数が減ると、もつれてグラウンドになってもシュレックが上に。そして、怒とうの鉄槌連打。シュレックが逆転勝利を上げた。

 顔を腫らしながらも意地の勝利を上げたシュレックはRIZIN初勝利に号泣した。マイクを持つと、「勝って言いたかったことが3つある。1つはUWF、プロレス最強! 2つ目はね、今日は大晦日、明日はお正月でも働いている警察官最強!」と雄叫び。「40代、50代、30代も60代も、まだまだ平成生まれに負けないね。昭和生まれ最強!」と吠えた。

 さらに、「もっと言いたいことがある。俺みたいなアラフィフのオヤジでも諦めなきゃ、根性があれば勝てるんだよ。病気があってもね、困難があっても、YA-MANもさっき言ったけど、諦めずに生きてればいいことあるから」と熱いメッセージ。「悩みがあったら、俺に言ってきてよ。続きはYouTubeのコメント欄でね」とお茶目に締めくくった。

【試合後のシュレック】
――今の心境は?

▼シュレック「最高。本当に最高です」

――大みそかに懸ける意気込みはかなりのものがあったが、実際に戦ってみてどうだった?

▼シュレック「自分にとっては本当に夢の中のようで。入場する前、自分がここにいること自体が、いるんだけど信じられないという。今から入場するのに。そんな感じでゲートをくぐりました」

――試合にも気持ちは表れていたが、シビサイ選手の印象は?

▼シュレック「シビサイだからこそ頑張れたのかもしれないですね」

――今後の展望は?

▼シュレック「自分の場合は今回、シビサイとやって勝ったわけですけど、ダメージ的には自分のほうが全然ありますんで。左目も潰れちゃってるし、脇腹もたぶんヒザで折れてるかもしれないです。ここまで歩いてくるのも大変で。僕にとってはゴールであり、死んでもいいと思ってやったから、勝てたのかもしれません(涙を流す)」

――1ラウンドはギリギリだったが、粘って勝ちにまで持っていけた要因は?

▼シュレック「まず1つはいろんな人の応援です。師匠のマルキーニョスは『ヒデキは強い。自分を信じて。大みそかだから死んでも諦めるな。ヒデキは心さえ保てば最強だ』と言ってくれました。打撃の師匠の鈴木博昭さんには、『もう大みそかだから拳を潰しても、どこか怪我しても、等価交換どころかおつりが来る』と。だから頑張れたのもあるし。自分は病気もあって、いろんなところに不調があるし、1ヶ月に1度以上は血液検査をして、毎月何度か病院に行かないといけないから。そういった病気の人にも元気になってもらいたいし。12月にたくさんプロレスのオファーもいただいたんですけど、これ一本に懸けてきたんで。プロレスのファンの皆さん、そしてプロレスラーの皆さんにもプロレスは最強だっていうのを証明したくて。本当にいろんな人への思いが自分を頑張らせてくれました」

――ジャーマンは意地で出した?

▼シュレック「そうです。自分はプロレスでジャーマンを決め技にしてて。ジャーマンって凄いんですよ。自分の場合はUWFインターで、ゲーリー・オブライトのジャーマンを見て。学生時代もずっと練習してね。今も決め技として使ってます。それはジャーマン食らったら動けないです」

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