プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

12/31【RIZIN】ソウザがライト級王座V1、関節技地獄で矢地完封 ベラドールとの二冠獲りに意欲

『Yogibo presents RIZIN.33』さいたまスーパーアリーナ(2021年12月31日)
ライト級タイトルマッチ RIZIN MMAルール ○ホベルト・サトシ・ソウザvs矢地祐介×

 ソウザが得意の関節技地獄で矢地を完封し、RIZINライト級王座V1。試合後、アメリカの総合格闘技団体・ベラドールとの二冠捕りに意欲を見せた。

 柔術仕込みの鋭い寝技を得意とする日系ブラジル人ソウザは、6・13東京ドーム大会で6年間無敗を誇ったトフィック・ムサエフからわずか72秒で一本勝ちし、初代RIZINライト級王者となった。そんな強豪に挑むのが“お祭り男"の異名を持つ矢地だ。2018年から戦績が振るわず、2020年にはソウザにもわずか112秒で敗れたが、練習環境を変え、ここ最近は2連勝中。青木真也とソウザ対策を積み、万全を期して大みそかを迎えた。しかし、王者の牙城は崩せなかった。

 矢地はいきなりタックルで奇襲を仕掛けて揺さぶりをかけると、一転して打撃で前に出るが、冷静なソウザはフロントチョーク、チョークスリーパーと体勢を変えながら攻勢を続けた。それでもしのいだ矢地はコーナーを背にして立ち上がる。グラウンドで上になった瞬間、ソウザに三角絞めを狙われるも、これも矢地は切り抜けた。ソウザは慌てず、サイドポジションからパウンドを浴びせる。

 2ラウンド冒頭に打撃戦を仕掛けた矢地だったが、再びテイクダウンを奪ったソウザは有利なポジションを保ってジワリジワリと追い詰めていく。眉間から流血した矢地の左腕に絡みつき、アームロックを仕掛ける。パスガードを必死に防いだ矢地だったが、ソウザは横からの三角絞めに移行して一気に試合を制した。

 進化したお祭り男に完封勝利して、ソウザがライト級王座初防衛に成功。満面の笑みを浮かべたソウザは日本語で「本当にクリスマスの時にダイエットやだなあ」とこぼして笑いを誘うと、「私の夢はベルト。ベルト帰ってきたから本当に嬉しい」と喜びをあらわにした。

 そして、「榊原社長、頼みがあるね。私、堀口選手と同じようになりたい。ベラドールの選手と戦いたい。ダブルチャンピオンになりたい」とアピール。かつての堀口恭司と同じように日米二冠に意欲を見せた。

 「もちろん強かった。投げのディフェンスとか、極めのディフェンスとか。本当にRIZINのライト級のレベルを上げたかったのでよかったと思う」と矢地の成長を認めたソウザは、「初めて防衛ができたから嬉しい。獲るだけじゃなくて、そのままでいるのが一番難しい。獲る人が多いけど、長く守る人が少ないから」と長期防衛を視野に。「もっと強くなりたい。もっといい試合をやりたい。来年、ベラドールの選手と戦いたいから。絶対にベラドールの選手もこのベルトを獲りたいから。それでも強気になりたい。世界のトップ選手とやりたい。誰でもいいから」と改めて対ベラドールを目標を掲げていた。

プロ格 情報局