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1/2【全日本】大日BIG3が豪華リレーで羆嵐粉砕 三冠戦消滅・小林宣言「王者としてジェイク待つ」

『2022 NEW YEAR WARS』開幕戦 東京・後楽園ホール(2022年1月2日)
○アブドーラ・小林&伊東竜二&関本大介vs土肥こうじ&本田竜輝&羆嵐×

 三冠王座初挑戦が消滅した小林が「暫定王者」を主張し、負傷欠場となったジェイク・リーを「チャンピオンとして待つ」との意向を強調した。

 当初、小林はこの日、全日本の至宝・三冠ベルトに初挑戦するはずだった。が、王者・ジェイクが「鼻骨骨折、左眼窩内側壁骨折」によって欠場。三冠王座を返上したため、三冠戦は消滅となった。

 そこで小林は「俺はジェイク・リーの持つ三冠王座だったからこそ名乗りを上げた。だから今回はひとまず、あいつの復帰を待つよ」としたうえで、この日の後楽園大会に伊東、関本との大日本BIG3で出陣。本田&土肥&羆嵐のTOTAL ECLIPSEトリオと激突した。

 TOTAL ECLIPSEに新加入となった本田にブルロープを奪われ、首を絞め上げられた小林はその後も羆嵐のラリアットでなぎ倒され、セントーンを食らうなど苦戦を強いられた。終盤にはダブルタックル、ギロチンドロップ&セントーンの同時投下と土肥羆連係に攻め込まれた。

 羆嵐がダイビングセントーンを狙ってコーナーに上がったが、伊東が竹刀で殴りつけて阻止。すかさず雪崩式ブレーンバスターの構えに入ると、関本がパワーボムで投げる合体技を敢行した。そして関本がジャーマン、伊東がドラゴンスプラッシュ、小林がダイビングバカチンガーエルボードロップと怒とうの必殺技リレーで一気に羆嵐を仕留めた。

 大日BIG3が圧巻の快勝。小林は試合後、「去年はオリンピックがありました。例えば1位の選手。何かしら金メダルの選手がアクシデントでいなくなったとします。そうしたら、金メダルは誰の手にいきますか? 2位の選手ですよね? ということは、ということは、ということは、俺が三冠王者でよろしいでしょうか!」と独自の理論を展開した。

 その後、本田のラリアットによって「愛してます」締めを妨害されるオマケもついたが、饒舌ぶりはバックステージでも止まらず。「お流れになっても大したことねえぞ。俺としてはホッとしてるんだよ。こんな1週間の連戦の中で三冠戦を組まれてみろ。特に今日はダブルヘッダーだぞ。体が何個あっても足りねえよ」と三冠戦消滅を前向きにとらえ、「言っていること間違ってるか? 間違ってねえだろ。だから、どう考えても俺が暫定王者じゃないか」と改めて主張した。

 「オリンピックはとても権威があるだろ。世界的権威がある。三冠ベルトも日本プロレス界一の権威あるベルトだろ。その権威を壊したくないだろ? 俺が獲るとその権威は壊れるのか? この3ヵ月の全日本プロレスを見てみろ。わかるだろ? 俺は巻くべき男だぞ」。そう強調した小林は「言ったこと間違ってるかな? ちょっと俺が言葉足らずだったかな。チャンピオンとして待つ」とのスタンスを明確にした。

 主張がすんなり通るとは思えないが、小林は三冠王者となって、復帰後のジェイクを挑戦者に迎え撃つつもりだ。

【試合後の小林】
▼小林「なんだよ? なんだよ? トータル・エクスプレスだろ。本田か? 本田と誰かいたな。まあ、いいよ。ジェイクを怪我させたのは本田だろうが! 本田は疫病神か? 新年早々、スゲェ空気にしたな。まあ、あんな空気、俺にとっちゃあ、26年インディーを渡ってれば、4試合に2回ぐらい地方ではああいう空気になるから。全然怖くもなんともねえぞ。潜ってきた修羅場が違うんだよ。潜ってきた修羅場が違うから、お流れになっても大したことねえぞ。俺としてはホッとしてるんだよ。こんな1週間の連戦の中で三冠戦を組まれてみろ。特に今日はダブルヘッダーだぞ。体が何個あっても足りねえよ。正直ホッとしてるよ。けど、口じゃ負けねえからな。口じゃ負けねえってことで三冠戦。普通に考えろ。オリンピックで金メダリストがいる。例えば、俺の子供の頃のベン・ジョンソンがドーピングでいなくなっただろ? それは2位が繰り上がりだろ。冷静に考えろ。チャンピオンのジェイクがいなくなった。チャレンジャーの俺が繰り上がりだろ? 言っていること間違ってるか? 間違ってねえだろ。だから、どう考えても俺が暫定王者じゃないか。どう考えてもだよ。ひねくれ者の俺の意見じゃないぞ。常識的に考えたら。例えば、オリンピックはとても権威があるだろ。世界的権威がある。三冠ベルトも日本プロレス界一の権威あるベルトだろ。その権威を壊したくないだろ? 俺が獲るとその権威は壊れるのか? この3ヵ月の全日本プロレスを見てみろ。わかるだろ? 毎日来ているお前もわかるだろ? たまに来ているお前もわかるだろ? 俺は巻くべき男だぞ。なんで俺の手元にこれしかないんだ? 俺のカバンの中に三冠ベルトは入れちゃいけないのか? あとは2〜3ヵ月は言うぞ。どこのリングでも言うぞ。そんな感じだよ」

――ジェイク選手が欠場になった時、「ジェイクを待つ」と発言したが、それは小林選手がチャンピオンとして待つということ?

▼小林「当たり前でしょ? 普通に考えてくれって話なんですよ。もちろん俺はチャンピオンだと思ってますから。返上って、俺に返上してくれるって思ったんですけど。いつまでたっても来ないですけどね。うちの住所教えたほうがいいのか? 『チャンピオンとして待つ』ですよ。言ったこと間違ってるかな? ちょっと俺が言葉足らずだったかな。『チャンピオンとして待つ』です。そんな感じです」

【試合後の土肥&羆嵐&本田】
▼本田「俺は変わったぞ、オラ。いつまでもな、あんな姿じゃいられねえんだよ。それと、小林なんだ? 今日の三冠戦がなくなったから不満なのか? 俺がジェイクさんのいないTOTAL ECLIPSEを守ってやるよ」

※本田が去っていく

▼羆嵐「どうしたの? あいつどうしたの?」

▼土肥「知らんけど、完全にまくられたな」

▼羆嵐「まくられたよ」

▼土肥「まあ、俺らは便利屋じゃねえからな。全日本プロレス、貸し5だよ。それよりよ! 土肥羆の世界タッグ王座戦はいつだ? 俺らチャンピオンチームに唯一勝ってんだよ。珍しく行儀よく列並んで待ってんだからよ。必ず組めよ。羆嵐も飲んでいる時にいつも言ってるよ。俺のサインはいつだって」

▼羆嵐「あんまりそういうことは言わないほうがいいんじゃないの?」

▼土肥「羆嵐はサインしたがってんだよ」

▼羆嵐「ただよ、俺たちを大事にしろって、全日本」

▼土肥「プロレス界が大事にしろって話」

▼羆嵐「これから先、何度でも救ってやるよ。いっぱい全日本に貸しを作っとくからよ」

▼土肥「世界タッグ王座戦、羆嵐がシャインできる場を用意しろ。まあ、今日は仕事始めだったから。仕事始めのあとは姫始め。行ってきます。あっ、明日、GAORA王座獲るぞ。入江とのシングルは純粋に楽しみだ」

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