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1/4【新日本】矢野が省エネファイトで「KOPW」決定戦進出、鈴木、オーエンズ、CIMAと激突へ 藤波がサプライズ登場

『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』東京ドーム(2022年1月4日)
「KOPW 2022」進出権争奪ニュージャパンランボー

 矢野が省エネファイトで「KOPW 2022」決定戦進出を決め、鈴木、オーエンズ、CIMAとの4WAY戦が決定した。また、新日本旗揚げメンバーである藤波がサプライズ参戦した。

 「KOPW」は1年ごとに王者が区切られる形式で、2020年、2021年はともに矢野通がタイトルを死守した。昨年同様、2022年も新春の東京ドーム2連戦で新たな保持者が決定する運びに。初日は2日目の王者決定4WAY戦に進出する4人を決める時間差バトルロイヤル・ニュージャパンランボーが第0試合で行われた。

 今年は19選手が参加。矢野以外で唯一戴冠経験があり、昨年のニュージャパンランボーでは最初から最後まで戦い抜いたオーエンズが今年も第1入場者として姿を現し、ヘナーレとの顔合わせで試合はスタート。続いて、初のドーム出場に燃えるヤングライオン3人が連続して入場して気を吐く。8番手に登場した鈴木がヤングライオンを立て続けにギブアップさせると、試合はさらに白熱した。

 11番手としてGLEATで#STRONGHEARTSのCIMAがサプライズ登場。テンコジカッターを食らって意識もうろうとするTAKAにあいさつ代わりのメテオラをぶち込んで脱落させると、ワトとスピーディな攻防を繰り広げ、巧みにオーバー・ザ・トップロープに追い込み、存在感を発揮した。

 そして、新日本旗揚げメンバーの大ベテラン・藤波も18番手に電撃参戦。デビュー50周年の記念ガウンでリングに入ると、いきなりファレ、ヘナーレ、真壁をドラゴンスクリューでナデ斬りに。試合がヒートアップする中で、最終入場者として矢野が登場した。

 矢野はヘナーレをオーバー・ザ・トップロープに追い込むと、真壁に足4の字固めをかけていた藤波をまとめて一気に押さえ込んであっという間に試合終了に。省エネファイトで勝ち上がってKOPW3年連続獲得を狙う矢野、最初から生き残ったオーエンズ、序盤から暴れ回った実力者・鈴木、サプライズ参戦のCIMAが明日の4WAY戦に進むことになった。

 試合後、オーエンズが飛びヒザ蹴り、CIMAが延髄斬り、鈴木がスリーパーで矢野を暴行。大の字になった矢野をよそに、3人でけん制し合った。決定戦でも狙い撃ちされる状況となるかもしれないが、矢野は「2022年も私とベイビーの絆は何人たりとも、3人が束にかかってこようとも、私とベイビーの絆を剥がすことは誰にも出来ない! 明日! 明日! それを証明する!」と断言してみせた。

 一方、CIMAは2000年5月の福岡ドーム大会に参戦したことがあるが、久々の新日マット登場となった。「僕も25年プロレスをやってますけど、最高にうれしいことですね。これ以上のことというのは、今日本のプロレス界ではないと思いますんで、今の日本のプロレス界の最高峰の舞台にまたこうして立つことができて、感謝してます」と喜びを口にし、KOPW決定戦へ向けて「日本が世界に誇る新日本プロレスですから、明日もGLEATと#STRONGHEARTSの名前を残すために死ぬ気で、リング上で試合をするだけですね」と意気込むばかり。「私をきっかけに、GLEATと新日本プロレス、何かしらを起こせるきっかけのひとつに、私自身の命を懸けて、なればいいなと思いますね」とその先も見据えていた。


【矢野の話】「(興奮状態で現われて)あああ! あああ! 2022年も私とベイビーの絆は何人たりとも、3人が束にかかってこようとも、私とベイビーの絆を剥がすことは誰にも出来ない! 明日! 明日! それを証明する!」

【鈴木の話】「新年一発目。たかだか時間差バトルロイヤル。“たかだか"(笑)。本戦にも出れない、タイトルマッチにも絡めないクソみてぇなヤツらの集まりのうちの4人。そのうちの一人。それだけ。言いたいことは全て明日言う」

【オーエンズの話】「ここでも全ての障害をなぎ倒し、再び、3回目のナンバー1になってみせる。その(チャンスがある)4人のうちに残った。ヤノとはもう十分やってきたから飽き飽きしているところだ。最後の10秒でまたずる賢くやってきたな。そしてスズキ! なんでファイナル4に残るんだよ! あれは予想してなかった。それからCIMA! あいつはいったいどこから来たんだ? 何にしても明日、KOPWの4人でのファイナルで、全ての陰謀を明らかにする」

【試合後のCIMA】
▼CIMA「GLEAT、#STRONGHEARTSのCIMAです。まずはこの地に立ったということが、僕も25年プロレスをやってますけど、最高にうれしいことですね。これ以上のことというのは、今日本のプロレス界ではないと思いますんで、今の日本のプロレス界の最高峰の舞台にまたこうして立つことができて、感謝してます。試合とか、明日のこととかっていうのは、まだ正直何も考えられないです。この新日本プロレス、日本が世界に誇る新日本プロレスですから、明日もGLEATと#STRONGHEARTSの名前を残すために死ぬ気で、リング上で試合をするだけですね。ありがとうございます」

──今日手合わせして、印象に残った選手は?

▼CIMA「いや、ほとんどの選手がリング上ではじめましてというか、Nice to meet youな選手が多かったので、全く何するか分からなかったので、そういう緊張感というのはものすごくありましたね。ワト選手はメキシコで少し一緒になったことはあったんですけど、帰国されてからは一度も会ってないので。ただリング上で絡むことができてうれしかったです。全てが。鈴木さんに腕を極められたり足を極められたりもありましたけど、痛いのも含めて、うれしかったです」

──今、ツイッターの日本のトレンドで3位に入ってるぐらいサプライズだったと思うんですが、KOPW王座についてはどういう印象ですか?

▼CIMA「正直、本当に僕自身もそうやってトレンドに入れていただいたってことは皆さんもサプライズだったと思うんですけど、私自身にとっても青天の霹靂というか、寝耳に水どころじゃない状態ですんで、本当に考えられないですね。ただ、2位と1位が空いてるってことは、明日勝ち上がれば可能性はあるんじゃないですかね」

──明日勝てば、新日本プロレスのタイトルを手にすることになりますが。

▼CIMA「まず、本当に明日のことは考えられないっていうのが本音ではあるんですけど、とにかく今日、私が何かしらの結果を残さないとGLEATも#STRONGHEARTSもないと思ってますんで、明日のことは本当に今日、ホテルに戻ってからゆっくり考えたいなと思ってますけど、#STRONGHEARTSにも、皆さんご存じの方いるかも分からないですけど、T-HAWK、リンダマンっていう素晴らしい選手がいますんで、GLEATにも素晴らしい若手がいますんでね、私をきっかけに、GLEATと新日本プロレス、何かしらを起こせるきっかけのひとつに、私自身の命を懸けて、なればいいなと思いますね。本当にうれしかったです。ありがとうございました」


【試合後の藤波】
──サプライズ登場でしたが、やっぱり50周年ということで出場されたんでしょうか。

▼藤波「全くこれは、ファンの皆さんには知らされてないんだよね? でもまあ、最後ね、拍手と(ファンが)手を振ってくれる姿を見て、何かこう新日に帰ってきたなというね。昨年に続く1・4ですからね。今日はちょっとね、朝から足がね(※自分の足を叩く)、久々の東京ドームは広くてね、歩きすぎて足が張っちゃいましたけどね。みんな選手は元気いい。うん、楽しみですね」

──4人残りに入れば、明日はKOPW王座を懸けて戦うという試合でしたが。

▼藤波「あぁ、残れば出れたんだ。ありゃあ、それ先に言ってくれなきゃ(笑)。そしたらもうちょっと頑張ったのに」

──今年はどんな1年に?

▼藤波「1月4日からリングに上がれたっていう、こんなに光栄なことはないんでね。ここまで来たら、68歳を迎えたんでね。『もう68』じゃなくて『やっと68を迎えました』という感じで。まだ、自分のデビュー50周年の続きが、今年まだいっぱいありますんでね。とにかくそれを、無事に元気で終えたいですね」

──藤波さんにとって東京ドームは特別な場所ですか?

▼藤波「ああ、やっぱりね、プロレス始めっていうのはこの東京ドーム、1・4は新日本プロレス恒例の行事ですからね。ここ何年間か上がれなかったっていう、そういう部分での思いっていうのか、やっぱりジーンとくるものがありましたね」

──藤波さんも旗揚げに参加した新日本プロレスが50周年ですが、どういうお気持ちですか?

▼藤波「50周年、半世紀、本当に自分の中ではまだ続いてるんだけど、本来、旗揚げメンバーがみんな揃って、今日のこのニュージャパンランボーに参加すればよかったね」

【天山の話】「2022年、あけましておめでとうございます。ニュージャパンランボーという形でリングに上がりました。最後まで残りたかったですけど、してやられたという感じで。金丸のね、毒霧じゃないけど、あんな姑息な手段やりやがって。何が何でも上がりたかったというか、そんな気持ちでしたけど、今年始まって、大きなことやりたいと思ってるし、自分でも。このままくすぶってチンタラチンタラやるんじゃない。何かチャンスを掴んでやっていきたいと思います。2022年、寅年やけど、頑張りますよ。猪突猛進で、しっかりやっていきたいと思います。よろしくお願いします!」

【本間の話】「やっぱりドームって最高に気持ちいいっす。まさか今日、花道を歩けるなんて。これこそプロレスラーの夢です。本当に良かった。ただ、今の新日本プロレスにおいて、選手層の厚い新日本プロレスにおいて本戦に出て花道を歩く。それこそタイトルマッチに絡んでタイトルを獲る。それこそ夢かもしれないけど、その第一歩として今日という日を無事に迎えることが出来ました。あと一つ、まさかまさかのCIMA選手。僕の記憶に違いがなければ97年デビューでほぼ同期なんですけども、今まで1回も触ったことないし、近くで見たことがないCIMA選手と当たれたことが凄くなんか今年行けるような気がしました。行けるような気しかしてません。俺は今年絶対に上に登り詰めてやります。ありがとうございました」

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