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1/5【新日本】ワトがIWGPジュニア王者デスペに直接勝利でベルト獲りアピール

『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』東京ドーム(2022年1月5日)
○マスター・ワト&天山広吉&小島聡vs金丸義信&TAKAみちのく&エル・デスペラード×

 ワトがIWGPジュニア王者・デスペラードから直接勝利を奪い、ベルト獲りをアピールした。

 初日、高橋ヒロムとの激闘を制してIWGPジュニア王座初防衛を果たしたデスペラードが金丸&TAKAとの鈴木軍トリオで第0試合に登場した。対するは天山&小島&ワトのトリオと対戦。ワトがドームの大舞台で結果を出してみせた。

 試合前からワトはデスペラードを意識。先発で向き合うと、ミドルキックやバックブローで立ち向かい、サッカーボールキックを連打して攻め立てた。その後もデスペラードはモンゴリアンチョップ連打などテンコジ連係で劣勢が続いたが、鈴木軍は場外戦で逆転。天山に的を絞って攻勢に出た。

 天山がマウンテンボムで金丸を投げ飛ばし、TAKAをニールキックで蹴散らすと、小島がマシンガン逆水平で挽回。ショルダータックルで金丸とTAKAをまとめて吹き飛ばし、TAKAにDDT、コジコジカッターと大立ち回りをみせた。が、ラリアットが不発に終わると、金丸の延髄斬りとTAKAのスーパーKを同時に食らった。

 ここでデスペラードとワトが逆水平とミドルキックのラリーで火花を散らす。スピンキックを放ったワトに対し、デスペラードはスパインバスター、ギターラ・デ・アンヘルで応戦。ならばとテンコジが飛び込んでテンコジカッターでおぜん立てし、ワトはTTDで追い討ちをかけた。RPPが自爆に終わり、スピアーを食らっても、ピンチェ・ロコは決めさせず。ベンダバール(変型ネックロック)に持ち込むと、デスペラードはたまらずギブアップした。

 ワトがIWGPジュニア王者に直接勝利。試合後、何度もベルト獲りポーズを決めてアピールすると、バックステージで「これはチャンスと思うから言わせていただきます。IWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードに俺が挑戦します」と表明。「新日本ジュニアの未来は俺が開拓します」と宣言した。

 敗れたデスペラードは前日のヒロム戦後、GLEATのエル・リンダマンの名前を口にしていたが、伏兵に思わぬ不覚を取って「リンダマン君ごめん。ちょっと先にやることができてしまいました」と後回しにせざるを得ない状況に。「気は進みませんが、あいつの挑戦を受けなきゃダメなようです」とワト迎撃の構えをみせた。

【試合後の天山&小島&ワト】
▼ワト「昨日防衛したエル・デスペラードからギブアップを取った。これはチャンスと思うから言わせていただきます。IWGPジュニアヘビー級王者エル・デスペラードに俺が挑戦します。新日本ジュニアの未来は俺が開拓します」

▼天山「(※帰ろうとしていたワトを呼び寄せて)素晴らしいじゃないか! オッケー! 最後はワトに託したけど、ホントに結果が出てね。丸め込みとは言えギブアップ、取ったんやもんな。参ったって言わせたんや。これはもうタッグとは言え次、挑戦権あってもいいやろなって。1回取ったぐらいでって言われてもアレやけど。今日勝ってんねやから、大きいこと言わな。チャンスは自分の手で掴み取れよ!」

▼ワト「この手で、自分の手でチャンスを掴んでやる!」

▼天山「(※ワトの手を握り)俺もできるだけ、後ろから後押しするから、頼むぞ!」

▼ワト「ありがとうございました(※先に立ち去る)」

▼天山「ありがとう!(※座って)いやもう昨日はね、ニュージャパンランボー、あんまりできんかったけれども、今日はテンコジ、そしてワトがやってくれたよ。昨日防衛したチャンピオンに参った言わせてるんやから、これはもうまぎれもなく、ガッチリいい結果出してるんやからね。なぁコジ!」

▼小島「(※近くにいたが、慌てて天山の横に来て握手)ありがとうございました!」

▼天山「今年、2022年、コジはどう思ってるか分からんけど、また、テンコジは去年が30周年、今年は31年目に突入やけど、また末永く頼むで。ありがとう。あとは任せるわ(※先に立ち去る)」

▼小島「2022年、あけましておめでとうございます。1999年に結成したテンコジが、2022という、そんなとてつもない未来にまでやってきた! あの時のテンコジに教えてあげたい。そして、1991年にプロレスラーになったテンコジ、その2人にも今日という日があるということを教えてやりたい。ということで、また2022年も頑張りたいと思います! ありがとうございました! いっちゃうぞバカヤロー!」


【デスペラードの話】「(※後頭部を冷やしながら歩いてくるとインタビュースペースの机の前に立ち、ベルトを机の上に置いて拳で3回叩き)リンダマン君ごめん。ちょっと先にやることができてしまいました。あのでっかいオッサン2人の力を借りたとは言え、ワトが俺からギブアップを取ってしまったので、気は進みませんが、あいつの挑戦を受けなきゃダメなようです。ヒロムに勝って、あんなドサンピンに、なぁ、丸め込まれるとか虚をつかれるとかじゃなく正々堂々、一本取られてしまいました。情けない。何がチャンピオンだって。アホくせぇ。未来を、未来をっつって、それをテーマにした一戦に勝って、たどり着いた未来がこれですか。なかなか面白いじゃない。(※声を荒げて)ワト! お前がどういう未来を俺に見せてくれるか。俺から一本取れるなんつーのはな、こっから先、もう何年もないんだ。今日はうれしくて寝れないかもしれないけど、よーく寝とけ。こっから始まるのは…俺とお前の公開練習みたいなもんだ。悪いけどそれくらい、お前はまだ低い位置にいる。俺がお前を引っ張り上げるんじゃない。お前が勝手に、こっちに上がってこなきゃいけないんだ。頑張ってくれよ。と、さっきギブアップした人間が言ってます。頑張ってくれよ。俺も頑張るよ」

※TAKA、金丸はノーコメント

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