プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

1/5【新日本】3年連続スターダム提供試合 新ワンダー王者・上谷が2年連続の華麗フェニックス弾でキッド撃破

『WRESTLE KINGDOM 16 in 東京ドーム』東京ドーム(2022年1月5日)
○上谷沙弥&中野たむvs岩谷麻優&スターライト・キッド×

 3年連続となった東京ドーム・スターダム提供試合はワンダー王者・上谷が昨年に続いてフェニックススプラッシュを鮮やかに決めて快勝。「いつかスターダムでも東京ドームで試合がしたい」との夢を描いた。

 東京ドーム大会でのスターダム提供試合はこれが3年連続。過去2回は第0試合だったが、今年は本戦に組み込まれ、岩谷&キッドとたむ&上谷が激突するタッグマッチが組まれた。“スターダムのアイコン"岩谷と現ハイスピード王者のキッドはかつてSTARSで共闘していたが、キッドの大江戸隊入りによって敵対関係に。たむと上谷はスターダム12・29両国大会でワンダー・オブ・スターダム王座戦で戦ったばかり。勝利した上谷が白いベルトの王者としてドームの大舞台に立つことになった。

 まずは上谷とキッドがスピーディーな攻防を展開し、岩谷とキッドがダブル619、その場飛びムーンサルトの同時発射と好連係を連発する。岩谷はたむにドドンパを鮮やかに決め、たむがスピンキックで反撃してもスリングブレイドで応戦した。

 ここで上谷が打点の高いドロップキックをキッドに放ったが、スワンダイブ攻撃は不発に。岩谷がトップロープ上で回転してのアームホイップで二人まとめて投げて援護射撃すると、キッドがラ・ケブラーダで華麗に舞う。さらにコーナー上の岩谷の肩の上からダイビングボディアタックを放ち、テキサスクローバーホールドで捕らえた。

 するとたむがバイオレットシューティングを後頭部にぶち込んでカット。場外の岩谷とキッドにコーナー最上段からのプランチャを発射だ。応えたい上谷もスワンダイブ式ボディアタック、フィッシャーマンスープレックスで続いた。スタークラッシャーが不発に終わってキッドが丸め込み合戦に持ち込んだが、上谷はクラッチ式バックドロップで強引に引っこ抜いた。

 続くスタークラッシャー狙いは岩谷が飛び込んでトラースキックで阻止。ドラゴンスープレックスで投げたが、たむが飛び込んでタイガースープレックスで撃退する。すかさず上谷がスタークラッシャーでキッドに追い討ちをかけると、天を指さしてからフェニックススプラッシュを発射して3カウントを奪った。

 ワンダー王者・上谷が快勝。2年連続で東京ドームの大舞台で華麗なフェニックススプラッシュを決めて勝利し、新日本ファンに存在感を示した。昨年9月のメットライフドーム大会を加えれば3度目のフェニックス弾。「新日本プロレスのファンの皆さんにも、私のフェニックスが最強だということを再確認していただけたんじゃないでしょうか」と胸を張った。新日本での提供試合によって新規ファンを獲得するなど、その効果を噛み締めて新日本に感謝した上谷は「これからもっとSTARDOMが上に上がって、いつかスターダムでも東京ドームで試合がしたいとすごく思いました」と夢を描いていた。

【試合後のたむ&上谷】
▼上谷「女子プロレス団体STARDOM、Queen's Quest、ゴールデンフェニックスの上谷沙弥です。本日、フェニックススプラッシュを決めさせていただきました。新日本さんのリングでフェニックスを決めるのはこれで3回目。ということで、新日本プロレスのファンの皆さんにも、私のフェニックスが最強だということを再確認していただけたんじゃないでしょうか。そして、私はここのリングに上がらせていただいて、本当に感謝しています。それで、まだまだこの新日本プロレスさんのリングで夢がひとつあります。それは自分の憧れの飯伏幸太選手とシングルマッチをすることです。飯伏さん、どちらのフェニックスが最強か、勝負していただけませんか? はい、女子プロレスでナンバー1のハイフライヤー目指してこれからも頑張っていきますんで、スターダム、そして上谷紗弥の応援、よろしくお願いいたします! 本日は本当にありがとうございました!」

▼たむ「宇宙の皆さん、こんにちは! 宇宙一かわいいアイドルレスラーの中野たむです! 試合後だからブスですか? かわいいですか? かわいい? 今日は新日本プロレスさんの東京ドーム大会で試合をさせていただいて、上谷沙弥と組んで勝利できたことを、本当にうれしく思ってます。女子プロレスSTARDOMでは激しくて、カッコよくて、かわいくて、泥臭くて、人間臭くて、全く新しい女子プロレスを展開しています。ぜひ、新日本プロレスのファンの皆さんも、女子プロレスSTARDOM、見に来てください。絶対、たむのこと好きにさせちゃいます。待ってるね。ありがとうございました」

──去年まではダークマッチで今年は本戦でしたが、本戦で戦うというのは違うものを感じましたか?

▼上谷「そうですね。やっぱり最初リングに上がらせていただいた当初は、批判の声が99%で、試合をさせていただくにつれて、『STARDOMよかったよ』『見に行きたい』『新日本プロレスさんのリングで見て、来たよ』という声をすごくいただくようになって、ホントにホントにうれしく思ってます。本日上がらせていただいて、やっぱり新日本プロレスさんはホントにホントにすごい選手ばかりで尊敬もしてますし、憧れでもありますし、たくさんのお客さんの前で試合をしているなんてホントにホントに尊敬でしかないですし、身も引き締まりましたし、これからもっとSTARDOMが上に上がって、いつかスターダムでも東京ドームで試合がしたいとすごく思いました」

▼たむ「本戦で、そして新日本プロレスワールドで配信ということで、昨年のダークマッチとは違って、プレッシャーも感じましたし、STARDOMを背負って、女子プロレスを背負ってという責任があるので怖かったです。でも、新日本プロレスのファンの皆さんはすごく温かく迎えてくださって分かんない、今日エゴサしたらメッチャ、アンチに叩かれるんかもしれないけど、でも、アンチの皆さんの声も応援の声と思ってる。アンチは好きの裏返しだと思ってるんで、これから『あ? STARDOM? こんなもん?』と思った人たちも、どんどんどんどん手のひら返させてあげますんで、覚悟しといてください」


【試合後の岩谷&キッド】
▼キッド「STARDOM大江戸隊、闇に躍るスカイタイガー、今年は寅年、スターライト・キッドです。東京ドームには2年連続でセコンドとして来ていたけど、今年やっと出場、そして第2試合。この日をすごくすごく楽しみにしてた。今日、新日本プロレスさんの東京ドーム大会に出場した中西百重さんが決めた以来のモモラッチを、この東京ドームでこの私が決めた。決めたけど、女子プロレスの歴史をつないで勝ちたかった。ホントに悔しい。だけど、その悔しさと新しい夢を今日持ち帰って、私はまた、ここ東京ドームに帰ってきたいと思う。そして最後にひとつ。去年セコンドで来た時に、こんなでっかい会場で流星という技が決められたら、どれだけ最高に気持ちいいんだろうかなんて、思ってたけど、岩谷麻優、今いる道は私たちは違うけれど、やっぱりあの連係力と流星、それは私たちにしか本当にできないと思う。悔しいけどすごく楽しかった。今日はありがとう」

▼岩谷「皆さん、こんばんは! STARDOMのアイコン、岩谷麻優です。3年連続東京ドームというビッグな大会に出させていただいて、本当にうれしく思ってます。メチャクチャ緊張したけど、会場で『1・5、見に来るからね」とか、ツイッターでたくさんの応援メッセージがあって、ホントに緊張がすごくデカかったけど、応援してくださってる皆さんがいるから、楽しんで試合をすることができました。今は4人とも違うユニットだけど、STARDOMを背負って、このでかい会場で初めてスターダムの試合を見るという方にSTARDOM、女子プロレス、面白いなって、これからも見てみたいなっていう人が一人でも多く思ってくださるように、力一杯、4人が出せる全てを出したつもりです。また、今日だけではなく、これからもSTARDOMの会場に来て応援してくださる方がたくさんいることを願ってます。今日はありがとうございました。また来年も出たいです」

──CSで新日本プロレスワールドの配信だけではなく、生放送もされていましたが、全国で初めてSTARDOMを見た方がたくさんいると思います。その方たちに、改めてひと言お願いします。

▼キッド「いろんな意見とか、声とかあるかもしれないけど、私たちはそんなの吹っ飛ばすぐらい熱い試合をこれからも続けたいと思ってるし、今日の試合を見て少しでもSTARDOMとこの私、スターライト・キッドが気になったヤツらがいるならば、STARDOMの会場に見に来い。それだけだ」

▼岩谷「女子プロレスを初めて見るという、あなた。STARDOMの会場に来れば、もっともっと面白い、魅力的な試合をたくさんお届けしますので、会場で待ってます。ありがとうございました」

プロ格 情報局