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1/24【DDT】佐々木形無し 藤田が会見でも手玉 圧倒的優位でUNIVERSAL王座戦へ

 1・30後楽園大会におけるDDT UNIVERSAL王座戦へ向けた会見が24日、東京・渋谷区のAbemaTowersで行われ、王者・佐々木大輔、挑戦者・藤田ミノルが出席。前哨戦2連勝で本番を迎える藤田が会見でも海千山千の王者を口撃を封じ、金的蹴りで苦もんさせるなど圧倒した。

 両者は当初、昨年10・12後楽園大会で同王座戦を行う予定だったが、藤田の体調不良によって消滅。今回、3ヵ月越しの仕切り直しが実現することになった。

 タッグ対決による2度の前哨戦はいずれも藤田が勝利。1・22横浜大会では王者・佐々木から直接ピンフォールを奪うなど、挑戦者優勢が続いている。会見に臨んだ藤田は「私のような場末のインディーレスラーには全く用がない渋谷に呼んでいただいて、うれしく思っております。前哨戦では完全に圧倒してますので、あとはタイトルマッチで勝つだけ。後楽園にファンの皆さんも足を運んでいただきたいと思います」と余裕たっぷりに宣言した。

 一方、佐々木はこの日も、缶ビールをあおりながらの出席。「前哨戦では完全に藤田ミノルの手玉に取られてしまってると言っても過言ではないと思います」と認める一方で、「ここで私は重大なことに気付いた。ずっと肺がどうとか言って、こちらを油断させようとしていますが、もうそれすらウソである。入院している動画、私も拝見しましたが、あれは完全にセットです」と藤田の体調不良を仮病と決めつけた。

 当然、藤田は「本当に入院してたんだよ。(10・12)後楽園での木高イサミ戦、病院で見てたからな。ウソではございません。私は感染症を患っておりました。本当です。信じてください」と全面否定。ところが佐々木は「もうだまされません。このいい加減な男・藤田ミノルをぶっ潰して…」と完全に話は平行線をたどった。

 するとしびれを切らした藤田が「いい加減はどっちだ。こっちは飲まず食わずで記者会見に挑んでるのに、なんでビール飲んでるんだ!」と佐々木を批判。その後も王者が発言しようとしても、ことごとくシャットアウト。ベルトを奪取すれば、さらなるDDT侵攻の道も切り拓かれるところで、「素行の悪い方もいますし。DAMNATION T.Aでしたっけ? 新しい軍団も藤田プロレススクールの傘下に収めて構成しようかなと思っております」との佐々木率いるユニット吸収の青写真を描いた。

 それでも佐々木は「私の作戦通り。前哨戦ですべてを出させて、すべてを見切って。これ以上の技は藤田ミノルにはない」と強がったものの、藤田は「佐々木大輔はプロレスのことをあまりわかってない。私のプロレスを叩き込みます」と通告。「藤田プロレススクールの校長であるディック東郷も、この佐々木の行く末を案じております。ここで私がベルトを獲って、校長に“勝ちましたよ"と、“弟子をコテンパンにしてやりました"と報告します」と佐々木の師匠の名前を出して揺さぶりをかけた。

 会見は終始、藤田ペースで終了。フォトセッション後、藤田は「30日、正々堂々とやろう!」と左手を差し出した。不用意にも佐々木が握手に応じると、藤田は急所蹴りをお見舞い。もん絶する佐々木を横目に、UNIVERSALベルトを手に何やら挑発してから退場した。

 普段なら対戦相手を自身の掌で転がす佐々木だが、今回ばかりは藤田相手に形なし。これすらも王者の陽動作戦だったとしたら驚きだが、1・30UNIVERSAL王座戦は挑戦者の圧倒的優位で迎えることになりそうだ。

 また、元DDT EXTREME、KO-D10人タッグ両王者でタレントのLiLiCoさんから「皆さんに伝えたいことがありますので、1月30日、後楽園ホールにおジャマさせていただきます」とのビデオメッセージが届き、1・30後楽園大会への来場が決まった。

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