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2/8【NOAH】武藤が「左股関節唇損傷」で長期欠場 GHCタッグ王座を返上

 武藤敬司が左股関節唇(こかんせつし)損傷のため、長期欠場することになった。8日都内ホテルで会見して自ら発表し、丸藤正道と保持しているGHCタッグ王座の返上も表明した。

 昨年の秋ごろから股関節の違和感を感じはじめ、元日の日本武道館大会後に痛みが強くなったという。新日本1・8横浜アリーナ大会では痛み止めを打ってのファイトとなったが、その後診察を受けたところ「左股関節唇損傷」と診断された。

 医師の見解によれば、2018年に受けた両ヒザの人工関節置換術も、股関節への負担蓄積につながっていた可能性が高いという。武藤自身も医師の進言どおりに長期欠場を決断。丸藤と保持していたGHCタッグ王座も「断腸の思いで」返上することになった。

 復帰時期に関しては未定だが、かねてより還暦を迎える今年12月を「赤いベルト(GHCナショナル王座)で祝いたい」と見据えており、「また何とか治して、そういう夢に向かって頑張っていきたい」と年内復帰に意欲を示した。

 返上されるGHCタッグ王座の処遇については未定。パートナーの丸藤は「他の選手がこのベルトに対してどういう思いと、どういう行動を示していくかというのもGHCタッグのベルトのストーリーになっていくと思う」としたうえで、「もしかしたら僕の隣に新しい人間が現れるかもしれないし、そうじゃないかもしれないし。プロレスは何が起きるかわからないので、とにかくこのタッグのベルトが次どうなるか、ファンの皆さんには楽しみにして欲しい」と話した。

 会見の模様と武藤欠場およびGHCタッグ王座欠場に関するノアからの発表事項は以下の通り。

【会見の模様】

▼武藤「武藤です。実はですね、今年の1月1日の日本武道館試合後ぐらいから左の股関節が痛くなりまして。ちょっといまだに歩くこともままならないような状態で。病院に行ったところ、もしかしたら長期欠場した方が良いんじゃないかということを聞いて、その旨を会社に伝えて、結論を言うと長期欠場をすることになりました。その中で今、GHCのタッグのチャンピオンである丸藤、そして俺。パートナーの丸藤選手にはひじょうにに申し訳ない気持ちでいっぱいなんですが、断腸の思いでベルトを返上することになりました。以上です」

▼丸藤「僕も武藤さんほどではないですが、大きな怪我とか手術をしてきて、何かに挑戦するよりも、こういう決断をする方が凄い勇気がいること。武藤さんからこの話も直接聞いて、今ノアというのが武藤さんにとってホームなので、長期欠場ということですが、また調子がよくなったら安心して戻ってこられる、そういうリングに僕をはじめノアの選手でしっかり盛り上げて待っていたいと思います。ベルトがこういう形で返上となりますが、ある意味、武藤&丸藤は誰にも負けなかったという、そういう形で次を、未来を僕はまた楽しみにしています」

――元日の武道館から痛み始めたとのことだが、試合中の何かがきっかけなのか、その前から予兆を感じていたのか?

▼武藤「実は前から予兆は感じてたんですが、1月1日の試合はこなして勝つこともできたんだけど、試合終わったあと、なんか調子悪くなっちゃってですね。そのあと1月5日はそういう痛い中で試合したんですけど、1月8日の時にはちょっとこれは試合ができない、というような状態で。1月7日に股関節の中に痛み止めの注射を打ってもらって8日は何とかこなすことができてですね。知っての通り痛み止めをして試合をこなしたわけで(苦笑) 痛み止めが切れた途端、本当に動かなくなっちゃってですね。まあまあ、その悪い状態が未だに続いているような感じですね」

――4年前に人工関節の手術を受けたが、遠因となっている部分はある?

▼武藤「ヒザは良くなったけど、そのヒザが良くなった分、プレッシャーというか圧力が全部股関節にいってるという原因があると医者が言ってましたね」

――担当医師は現役続行にどんな見解だった?

▼武藤「そんなことは医者が決めることじゃなくて、俺が決めることであって。とにかく今はね、MRIとか撮っても関節に炎症を起こしてて水が溜まっているような状態だから。そういうのが痛みの原因になってるわけで、そういうのが少し収まってきたら、この夢の続きをまた見たいなと思ってます」

――今年は還暦イヤーだが年内に復帰したい?

▼武藤「今、寒い中で少し暖かくなってきたら動けるようになってくるんじゃないかという希望ですね。それを抱きながら。あとはこれ(GHCタッグ)を取り戻して、夢の続きを追いかけて。他のメディアにも公言してんだけど、今年は誕生日きたら還暦ですので、還暦にはだいたい普通の人は赤いちゃんちゃんこを着るわけなんですけど、ノアには赤いベルトというものがあるからね。そのベルトっていうのも獲りにいきたいなというのも一つの夢だからね。また何とか治して、そういう夢に向かって頑張っていきたいと思います」

――穴をあける間、ノアに望むことは?

▼武藤「いやあ今のまま頑張ってくれれば。今は右肩上がりでいい感じに映ってるから、俺の目からしても。今のままでいいんじゃないかな」

――丸藤選手は“タッグ戦線活性化”の思いは返上しても持ち続けたい?

▼丸藤「そうですね。武藤さんがおっしゃるように夢の続きというか、この返上というものもそういうストーリーの一つだと思ってるんで。ここから他の選手がこのベルトに対してどういう思いとどういう行動を示していくかというのもGHCタッグのベルトのストーリーになっていくと思うので。もしかしたら僕の隣に新しい人間が現れるかもしれないし、そうじゃないかもしれないし。プロレスは何が起きるかわからないので、とにかくこのタッグのベルトが次どうなるか、どうしていくか。そこの部分に関してはファンの皆さんには楽しみにしてもらう、という部分で良いんじゃないですかね」

――治療に関しては手術はする予定はある?

▼武藤「手術とかそういうのは予定に入ってません。あとはちょっとしたリハビリと。あとは股関節の何ていうの、隙間が減ってきちゃってるから、ヒアルロン酸とか油を注いだりして。あとはリハビリですね」

――期間など復帰のめどはまだ不明?

▼武藤「いや、気持ち的にはいつでもいきたいっていう気持ちがあるんだけど、痛みがあるから。この痛みさえ消えたらいつでもいけるかなって思ったり。だから、その炎症さえ収まってくれたらいけるかなと思っております」

――痛みがハッキリし出したのが元日で、違和感を感じ始めたのはいつから?

▼武藤「どうですかね。そんな痛くはないんだけど、違和感っていう部分でいったら10月ぐらいから感じてたかな」

――ムーンサルトをやったが、その影響はある?

▼武藤「あれは全然ないです」


【ノアからの発表事項】
■武藤敬司選手 欠場のお知らせ

 記者会見で発表いたしました通り、第57 代GHC タッグ王者の一人である弊社所属・武藤敬司選手が、負傷(左股関節唇損傷)のため、今後予定されておりました大会をしばらくの間欠場することとなりましたのでお知らせいたします。

 これによりまして、丸藤正道選手と保持しておりましたGHC タッグ王座は返上となります。

 また、武藤選手の経過・復帰につきましてはわかり次第、公式サイト・SNS等にてお知らせいたします。

 ファンの皆様、関係各位の皆様には大変ご迷惑・ご心配をおかけいたしますが、何卒ご理解ご了承のほどよろしくお願いいたします。

プロ格 情報局