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2/11【DDT】LiLiCoが3・20両国でプロレス引退試合 純烈・小田井涼平と夫婦タッグ結成、相手はフェロモンズ

 DDTは11日、東京・墨田区の両国KFCホールで会見し、3・20両国大会の追加カードを発表。タレントのLiLiCoがプロレス引退試合で純烈・小田井涼平と夫婦タッグを結成し、フェロモンズと対決することが決まった。

 LiLiCoは2015年8月にDDTのリングでプロレスデビュー。アイアンマンヘビーメタル級、DDT EXTREME、KO-D10人タッグ各王座を戴冠するなど活躍した。が、2020年8月に左膝蓋(しつがい)骨を骨折し、プロレス継続が不可能となり、区切りとして3・20両国大会で引退試合を行うことになった。

 この日、会見に臨んだLiLiCoは「ずっと走り続けた私は1回止まることができました。そのときに、いつ私が人生のなかで一番輝いていたんでしょうかと。すぐこの答えが出たんですけど、プロレスやっていたとき、DDTのリングに上がっていたときが輝いていたし、強かったし、気持ちも強かったし、整ってた」とプロレス活動を振り返りつつ、「本当はプロレスを続けたかったんですけど、完治しないということなので。どうしても、もう1回だけ闘いたいとお願いしまして」と引退の経緯を説明した。

 すでに3・20両国大会での引退試合が決まっていたが、LiLiCoは「やっぱり最後に闘うのであれば、私をずっと待っていてくれて、私を支えてくれてる主人の小田井に一緒にいてほしい」と夫婦タッグを希望した。男性コーラスグループ・純烈の一員である小田井はプロレス未経験。LiLiCoは「ダンスはしてるけど、そんなに運動は…。自分の足の爪も自分で切られない人なので、ちょっと難しいと思うんですけど、体が硬いという意味で。でも、なんとかしてそばにいてもらうことが、今回とても大事なことだと思って」と無理を承知で同じコーナーに並び立つことを決めた。

 もう一人のパートナーは彰人。「タイプだから」というLiLiCoたっての希望で決まった。そして対戦相手はフェロモンズの男色“ダンディ"ディーノ&飯野“セクシー"雄貴&今成"ファンタスティック"夢人。LiLiCoは「ディーノとは、いろんな忘れられないことがあって、最後にいいんじゃないかと。あいつのアレを噛みちぎる気持ちでやりますので。絶対勝ちます」と必勝を期した。

 愛妻の引退試合でプロレスデビューを果たすことになった小田井は「LiLiCoが全盛期の頃、すごく整っていたと思うんですが、現時点で私は全く整っていません。正直プロレス未経験ですし、リングもステージとして上がったことがあるんですが、闘いの場として上がったことはありません」と不安をのぞかせた。LiLiCoが最後のリングに立つことにも「正直やめてほしいなというのが本音で。この状態で試合をするのが彼女にとって良いのか、夫として考えることがある」と複雑な心境を口に。一方で「ケガをして、すぐに病院に救急搬送されて、応急処置を終えて麻酔が覚めて、意識がもうろうとするなかで、処置をしてくれた先生と筆談でやり取りしていたんですけど。そのとき『プロレスはできますか?』ってボードに書いたんですね。今後やれるかどうかも分かりませんと伝えられて。『必殺技は足技ですか?』って聞かれたんですよ。『必殺技は変えてもらった方がいいですね』と言いました」とのエピソードを披露しつつ、「それを聞いてLiLiCoが安心しているのを見てるので、足技が必殺技じゃなかったとしても、闘えるという姿を見せてもらえるんじゃないかな」と妻への信頼を寄せ、「ともに彼女の左ヒザの代わりとなって闘いたいなと思います。頼りになるかわかりませんが」と決意表明してみせた。

 当日は酒井一圭、白川裕二郎、後上翔太の純烈メンバーがLiLiCo夫妻のセコンドに付くことも決まった。リーダーの酒井は「今日会見を開いている場所は、純烈にとって思い入れ深い覚悟が必要な場所でございまして。3年前にメンバーがスキャンダルを起こしたときに、謝罪会見を開いた場所でございます。その覚悟を背負うということは、ふだん着ている歌謡の衣装ではなく、あのときの衣装がいいんじゃないかと思い、約3年ぶりにこの謝罪会見用のスーツに袖を通したわけでございます」と切り出すと、「小田井さんがLiLiCoさんを守るためにリングに立つということ、それはもう本当に心から応援する」との意向を示した。一方で「プロレスは命懸けの闘いとなりますので、ひょっとしたら小田井さんが純烈に戻ってこないかもしれない」と懸念し、「純烈もメンバーとしては見守りながらも、ケガなく終えてくれという思いなんですけど。対戦相手がフェロモンズ、強烈な技を放ってくるディーノは仲間だったりもしますので、その強さはよくわかってる。小田井さんがこの闘いに挑むというのを、リーダーとしての気持ちとしては僕のなかで『小田井は死にました』という気持ちです」と不安を隠せない。

 他の二人も「LiLiCoさんはチャンピオンになってる方でもありますし、今回、引退試合で憎き男色ディーノさんと闘うということで、有終の美を飾っていただいて。愛する夫のために今度こそケガをしないで、パンケーキを焼いていただきたいなと思ってます。そして僕のなかでも『小田井は死にました』」(白川)、「小田井は無理をしてしまうというか、120パーセント、150パーセント、常にやり切るなかで。プロレスの試合で心配というか気になるんですけど、愛するLiLiCoさんの花道を勝利で飾っていただけるように。反面、僕の中でも『小田井は死にました』」(後上)と口をそろえた。

 そしてリーダーの酒井はディーノと対戦経験がある。「以前、男色ディーノとは純烈がまだ6人の時代にストリートの工場プロレスで対戦したことがありまして。見事に男色の技を食らったメンバーが最初に脱退したんですね。あの危険な技でホントに一発でも食らったら、純烈が潰れるぐらいの破壊力がある」と警戒したうえで、「とにかく逃げていいから、食らわないでほしいです」とアドバイスした。

 小田井はプロレスデビューへ向けた調整に入る必要がある。多忙な身とあって「スケジュールの相談をしながらでありますが、ステージの穴を開けない形で。そうなってくると、いろんなことをやる時間がないのが現実」というのが悩ましいところだが、「イメージトレーニングから始めまして。ディーノさんの技の分析ですね。リーダーも言いましたけど、攻撃を食らったら脱退するかもしれないので」とグループ存続も見据えて対策をしっかりと練るつもり。肉体面も「家にプロレスの先輩のLiLiCoがいますので、指南を受けて、少しずつですが本番に向けて体力をつくっていこうと思います」と夫婦二人三脚で仕上げていく構えをみせた。

 LiLiCoも「身体の大きさ、188センチとプロフィールに書いてあるんですけど、実は190センチあります。それだけでも安心感はすごくある」としたうえで、「ここから1ヵ月、眠れないね。いろんな意味で」と呼応。夫婦合体技の存在を問われると「当たり前じゃないのー! 合体しないでどうするのよー!」と言い切ってみせた。

 質疑応答が終わると、対戦相手のフェロモンズ3人が乱入。LiLiCoとディーノが口論となり、一触即発の状況となった。見かねた酒井が止めに入ったもののディーノが蹴りを見舞い、飯野はセクシーシーソーで彰人に尻を食らわせると、机を使ったセクシートレインで飯野の股間を酒井の顔に押しつけた。やりたい放題のフェロモンズは「よく覚えておけ、LiLiCo。てめぇは3月20日、この姿になるんだ。人様の前に出られない。『もう撮らないで! もう私のことは放っといて!』っていう姿をさらしてやる」(ディーノ)と予告して去っていった。

 LiLiCo夫妻は3・20両国でフェロモンズを相手にこの屈辱を晴らし、有終の美を飾ることができるか。


☆3/20(日)東京・両国国技館『Judgement2022〜DDT旗揚げ25周年記念大会〜』12:30開場、14:00開始

▼LiLiCo引退試合
今成"ファンタスティック"夢人
飯野“セクシー"雄貴
男色“ダンディ"ディーノ
vs
彰人
小田井涼平
LiLiCo
with 純烈(酒井一圭&白川裕二郎&後上翔太)

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