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2/13【新日本】内藤がW前哨戦でUS王者・棚橋を激闘突破 オカダ戦へ「完璧な勝利」予告

『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第1競技場(2022年2月13日)
○内藤哲也&SANADAvsオカダ・カズチカ&棚橋弘至×

 内藤が33分を超す激闘となったダブル前哨戦でUS王者・棚橋を撃破。棚橋のみならず、オカダもデスティーノで叩き潰した制御不能男は、前哨戦全勝からIWGP世界ヘビー級王座奪取につなげる「完璧な勝利」を予告した。

 2・19札幌大会のUS王座戦「(王者)棚橋vsSANADA(挑戦者)」、2・20札幌大会のIWGP世界ヘビー級戦「(王者)オカダvs内藤(挑戦者)」のダブル前哨戦として、オカダ&棚橋と内藤&SANADAがタッグマッチで対戦した。札幌2連戦が1週間後に迫る中、内藤は連日レインメーカーの左ヒザに集中攻撃を浴びせ、「いつになったらギアを上げるんだ?」と挑発。一方、オカダは今大会の前哨戦を「鍵を握る一戦」と定義していた。

 先発した棚橋とSANADAが奥深い技巧戦を繰り広げると、続いてオカダと内藤が向かい合う。オカダはお株を奪う左ヒザ攻めで揺さぶりをかけるが、内藤も負けじと低空ドロップキックを皮切りに左ヒザに非情な一点集中攻撃。SANADAも追随すると、オカダは何度もヒザを押さえてうめき声を上げた。

 オカダがなんとかSANADAにフラップジャックを決めて大ピンチを逃れると、棚橋が試合を立て直したところで再登場。またもエグい低空ドロップキックに被弾して苦もんしたレインメーカーだったが、リング内外でのDDTで巻き返すと、喧嘩腰に頭部を叩き、蹴りつけ、「来い、コノヤロー!」と怒号を発した。内藤はここでも冷酷にヒザを攻めると、スイング式DDTから大技攻勢。雪崩式フランケンなど得意技を連発する。だが、デスティーノを間一髪で切り返したオカダはカウンターのドロップキックで挽回した。

 再び棚橋とSANADAが対峙するとここでもテクニック合戦で火花。棚橋はドラゴンスクリューで相手2人を場外に排除すると、捨て身の場外ハイフライフローアタックを敢行した。ここぞとばかりにSANADAのヒザを猛烈に攻め、テキサスクローバーホールドに捕獲する。だが、しのいだSANADAも裏をかいてSkull Endで逆襲。棚橋がツイスト&シャウトを繰り出せば、SANADAもネックスクリューで譲らず、接戦が続いた。

 好機にタッチをもらった内藤は、SANADAとの連続攻撃で攻勢を強めるも、大技が連鎖すると、棚橋が連続スリングブレイドでL・I・Jの動きを止める。ここが勝機と、逸材はハイフライフローで勝負に出るが、内藤に避けられて痛恨の自爆に。死力を振り絞って立ち上がった内藤は、体勢を崩しながらもコリエンド式デスティーノを決めて決定機を作った。粘る棚橋は2人相手に奮闘を見せたものの、内藤は変型フィッシャーマンスクリューで逸材を黙らせる。飛び込んできたオカダをデスティーノでKOすると、返す刀で棚橋にバレンティアをズバリ。さらに、デスティーノでダメ押しして熱闘を制した。

 棚橋とオカダをデスティーノで叩き潰し、内藤が33分を超す激闘となったW前哨戦で激勝。US王者から3カウントを奪い、最高の形で試合を制した。

 マイクを持った内藤は「新日本プロレス、そして我々ロス・インゴ・ベルナブレス・デ・ハ・ポンを応援してくださる大阪のお客様。今年初めての大阪大会、たくさんのご来場心より感謝いたします。グラシアス・アミーゴス」と大阪のファンにあいさつ。「IWGP世界ヘビー級チャンピオンが、今日の大阪大会での前哨戦が1つポイントになると言っていたんですが……今日もSANADA&内藤哲也組が勝利。これで前哨戦は9戦9勝。よく前哨戦を勝った人間は本番のタイトルマッチで勝てないという話を聞きますが、前哨戦を全て勝ち、タイトルマッチを勝ち、そして完璧な勝利をSANADAと俺は目指したいと思います」と“完璧な勝利"を誓った。

 「皆様、楽しみにお待ちください。つ〜ま〜り、つまり、2月19日、2月20日、札幌にて行われるタイトルマッチまで、トランキーロ、あっせんなよ!」と叫ぶと、最後は恒例の「デ!ハ!ポン!」の雄叫びで締めくくった。

 「このままで行くと、本当に前哨戦を全て勝ち、そしてタイトルマッチを迎えてしまうんじゃない? そこで勝ったら、気持ちいいな。こんな気持ちいい勝利はないよ。俺は前哨戦を全て勝ち、そしてタイトルマッチでも勝つ。この完璧な勝利を目指していきますよ」とバックステージでも予告した内藤。1週間後に迫った札幌決戦に向けて、さらに勢いを加速させた。

【内藤の話】「前哨戦で勝った者は本番のタイトルマッチで負ける。そんな話をよく聞くけどさ。余計なお世話だぜ。まあでも、このままで行くと、本当に前哨戦を全て勝ち、そしてタイトルマッチを迎えてしまうんじゃない? そこで勝ったら、気持ちいいな。こんな気持ちいい勝利はないよ。俺は前哨戦を全て勝ち、そしてタイトルマッチでも勝つ。この完璧な勝利を目指していきますよ。いやあ、それにしても眠いな。今日はもう早く帰って、ホテルで寝るわ。テンゴスエーニョ、眠すぎるぜ、カブロン!」

※SANADAはインタビュースペースで報道陣の前を歩きながら指を鳴らしてノーコメントで通過


【オカダの話】「(※肩を借りてインタビュースペースに着くと、床に座り込んで)まぁ、完敗でしょう。今日に限って言えば完敗でしょう。勝てる、いいところもなかったんじゃないかと思います。まぁ、でも今日は完敗だけども、それはチームワークとしての差でしょう。個人で言えば、まだ俺の方が上だし、棚橋さんの方が上だし。楽しみだね。クソッ、前哨戦、取れてないね。チクショー。まぁ、なかなか弱いところが弱点が見つからないね。よくなってきたんじゃない? 内藤さんも。上から言わせてもらうよ、チャンピオンだから。(※座り込んだまま場内から聞こえてくる内藤のマイクアピールを聞く)おお、珍しいね。前哨戦勝って、焦んな焦んな言ってた人がさんざん焦ってるみたいだね。面白い」


【棚橋の話】「(※這うようにしてインタビュースペースに着くと床に倒れ込み、大の字になってしばらく息を整え)あぁ、オカダは悪くないよな。(※起き上がり、壁を背に座り込んだ体勢で)オカダは悪くないよ。じゃあ、なぜ勝てないと思う? 俺だけレベルが1個、差があるんすよ。意地でも認めたくなかったけど、こんな前哨戦、初めてだよね。負け続けて、期待感なんか上がんないよな。残酷やな。2月、オカダに負けたのもここで、ジェイ・ホワイトに負けたのもここか。そして今日、タッグマッチではあるけども…。(※息を吐いて)切り替えようがないよね、もう。さすがに、どうしようかなと思うよ。これは焦るね(※立ち上がって控室へ)」

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