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2/13【新日本】EVILがNEVER死守 ランバージャック大混戦も石井を真っ向撃破

『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第1競技場(2022年2月13日)
NEVER無差別級選手権試合 ○EVILvs石井智宏×

 ランバージャックデスマッチによるNEVER王座戦は大混戦となったものの、途中まで悪の限りを尽くしたEVILが最後は真っ向勝負で石井を撃破してベルトを死守した。

 石井は1・4東京ドーム大会で反則三昧のEVILに敗れてNEVER王座から陥落。それでも即座にリマッチをアピールした。EVILは条件としてランバージャックデスマッチを要求。石井も受け入れて、約1ヶ月ぶりの再戦が実現した。ランバージャックデスマッチはリングをセコンドたちが囲み、場外に転落した選手をすぐさまリングに押し戻す完全決着ルール。ドーム大会同様に前哨戦でもEVILはHOUSE OF TORTUREのメンバーを巧みにコントロールしてきたが、この日もルールを逆手に取った。

 EVILには高橋裕二郎&SHO&ディック東郷、石井には後藤洋央紀&YOSHI-HASHI&YOHがそれぞれセコンドについたが、拷問軍は狡猾だった。EVILが目の前に転落すると、取り囲んで体力を回復する時間を作る。一方、石井が転落した場面ではその場で集団暴行。戦場がリングに戻っても、東郷は足を引っ張って石井を場外に再び連行し、なおも痛めつけた。

 それでも石井の闘志は消えず、拷問軍のセコンドを自力でねじ伏せると、連続して同士討ちを誘い、EVILをバックドロップで引っこ抜いて場内を沸かす。場外に退避したEVILを後藤たちはリングに戻し、ルールに沿った形で援護射撃。石井は肉弾戦でたたみかけた。

 すると拷問軍が再び無法暴走。レフェリーの注意を逸らしたうえで、裕二郎のパワーボム、EVIL&東郷のマジックキラーが石井に火を吹く。EVILはトップロープからの雪崩式ブレーンバスターで追い討ちした。金的攻撃は未遂に終わるが、石井のジャーマン狙いは浅見レフェリーのシャツをしつこく掴んで防ごうとした。

 度重なる拷問軍の暴走に怒りが爆発した浅見レフェリーがビンタで払いのけると、場内が沸騰する中、石井は一気に投げ捨てジャーマン、雪崩式ブレーンバスターで追い詰める。だが、EVILは浅見レフェリーを盾にして追撃を防御。乱入したSHOのスピアーに被弾した石井が浅見レフェリーに衝突し、リング上はレフェリー不在の無法地帯になると、両軍総出で大乱闘を繰り広げた。

 東郷が石井をスポイラーチョーカーで絞め上げると、すかさずEVILはベルト殴打を狙うが、YOHが急行。割って入ったSHOをDIRECT DRIVEで黙らせる。両軍の必殺技が次々と連鎖すると、最後に残ったEVILはYOSHI-HASHIをベルトで殴打して邪魔者を排除し、石井にも振り上げた。石井はベルトごとラリアットでEVILを吹き飛ばして絶叫。試合はさらにヒートアップし、ここからようやくNEVERらしい熱戦に。

 石井は投げ捨てドラゴンスープレックス、スライディングラリアットと攻めに攻める。EVILもタイガー&ドラゴンスープレックス2連発で巻き返すと、ノーモーション頭突き合戦からラリアットを連発。引かない石井は真っ向からラリアット合戦に持ち込み、延髄斬りから咆哮した。そして、勝負を決めるべく垂直落下式ブレーンバスターへ。だが、暗黒の王が裏の読み合いに持ち込んでポジションが二転三転。最後は必殺のEVILで押し切り、3カウントを奪取した。

 途中まで拷問軍の無法暴走や大乱闘が目立っていたが、最後はNEVERらしい真っ向勝負でEVILが石井を撃破。再戦を制してNEVER王座初防衛を成功した。

 「どうあがこうと、テメーの方が俺より弱えぇんだコノヤロー!」と石井を斬り捨て、拷問軍のメンバーたちと高笑いを決めたEVIL。2・19&2・20札幌大会ではIWGPタッグ王座挑戦とNEVER6人タッグ王座防衛戦が控えているが、「次、札幌でこのベルト(NEVER6人タッグ王座)を防衛して、裕二郎とIWGPのタッグを獲って、NEVERとIWGPの3冠王になってやるからな、よく覚えとけ!」と3冠王宣言をぶち上げた。

【試合後のEVIL、裕二郎、東郷】
▼裕二郎「おい、見たか、おい! ランバージャックはよぉ、俺たちの領域だよ。HOUSE OF TORTUREがよぉ、負けるわけねぇだろコノヤロー!」

▼EVIL「その通りだ、おい! いいか、石井! 貴様の負けだ、おい! いいか? おい、この俺がよぉ、NEVERの伸びしろだって言っただろ? コノヤロー! どうあがこうと、てめぇの方が俺より弱ぇんだコノヤロー! そしてよぉ、次、札幌でこのベルト(※とテーブルに置いていたNEVER6人タッグのベルトを叩く)を防衛して、裕二郎とIWGPのタッグを獲って、NEVERとIWGPの3冠王になってやるからな、よく覚えとけ! よし、行くぞ!」

▼東郷「(※立ち去りながら)そういうことだ!」


※石井は「あぁ、クソーッ!」と叫びながら控室へ直行し、ノーコメント

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