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2/15【新日本】金丸が技ありメイン締め、Jrタッグ奪回へ弾み 鈴木-矢野は手錠暴走

『LECクリンぱっ!Presents 新春黄金シリーズ』東京・後楽園ホール(2022年2月15日)
イリミネーションマッチ ○金丸義信&鈴木みのる&エル・デスペラード&タイチvs矢野通&田口隆祐&永田裕志&マスター・ワト×

 ワトを巧みに料理して、金丸が後楽園大会のメイン締め。IWGPジュニアタッグ4WAY戦に向けて、「どのチームがチャンピオンなのか、しっかり証明してやるから、お前らもよく見とけよ」と吠えて、ベルト奪回に弾みをつけた。また、KOPW戦を控える鈴木と矢野は手錠を使って暴走を見せた。

 当初、2・19札幌大会ではIWGPジュニアタッグ王者のロビー・イーグルス&タイガーマスクに石森太二&エル・ファンタズモが挑む予定だったが、2・13大阪大会のリング上で田口&ワト、デスペラード&金丸も名乗りを挙げたため、4WAY戦へ変更に。その前哨戦として、追加参加が決まったデスペラード&金丸と田口&ワトがイリミネーションマッチで対戦した。

 2・20札幌大会でのKOPW争奪戦で「ドッグケージ・デスマッチ」ルールで対戦する保持者・鈴木と挑戦者・矢野もイリミネーションマッチで互いを強烈に意識。手錠を持って入場した鈴木は、のっけから矢野とケージ前で乱闘を繰り広げる。その後も田口を暴行してやりたい放題に大暴れ。試合権のある状態で矢野と対峙すると、しつこくスリーパーやフロントネックロックで絞め上げて失神寸前に追い込む。すかさず鈴木は手錠を持ち込んだ。

 矢野は金的攻撃で逆襲。リング下から別の手錠を持ち込むが、鈴木は2本の手錠を使って自身と矢野の手首を結束して自由を奪う。荒ぶる鈴木はエルボーを乱射。ブチ切れ状態となって、レフェリーを突き飛ばしてから、なおも矢野を暴行すると、ここで両者反則の裁定が下った。矢野は手錠を外して逃げ出すと、「1人でやってろ、バカ」と捨て台詞を吐いて逃走。鈴木は激怒してあとを追い、2人は姿を消した。

 永田がオーバー・ザ・トップロープで脱落となると、田口も劣勢になるが、エプロンでタイチをオーマイ&ガーアンクル(アンクルホールド)に捕らえて猛抵抗。タイチの切り返しをスカしてまんまとオーバー・ザ・トップロープに追い込んだ。だが、自身もデスペラードに蹴りを食らうと、北京オリンピックのスキージャンパーばりに場外へとダイブしてしまい、ここで敗退となる。

 残るはデスペラード&金丸とワトに。序盤に鈴木軍の集中攻撃を浴びて、ダメージを引きずるワトだったが、必死の奮戦。デスペラードの大技狙いを切り抜け、コルバタを仕掛ける。踏ん張ったデスペラードは強引に場外へ投げ捨てようとしたものの、逆にそれを利用したワトがデスペラードをオーバー・ザ・トップロープに追い込んだ。

 ワトは残る金丸にスワンダイブ式エルボースマッシュを発射。金丸も低空ドロップキック、リバースDDTで押し返したものの、ワトは得意の足技で譲らない。レシエントメンテ、TTDで金丸の動きを止めて決定機を掴み、RPPを狙おうとしたが、足に絡みついた金丸はサムソンクラッチで丸め込み、技ありの勝利を手にした。

 金丸がワトを仕留めて後楽園のメイン締め。マイクを持つと、「ちょっと一口飲ましてくれ」とウイスキーを一飲みしてから、「スットコドッコイ帰れ!」と叫んでワトたちを下がらせる。そのうえで、「次の札幌でジュニアのタイトルマッチ、4WAYが決まったな。どのチームがチャンピオンなのか、しっかり証明してやるから、お前らもよく見とけよ。それだけだ」と力強く言い放ち、後楽園3連戦・初日を締めくくった。

 バックステージでも「どのチームがチャンピオンに相応しいか、どいつらが持ったら面白いか、見てるヤツも分かんだろ。そういうことだ。俺とデスペラードの二人をよく見とけよ」」と自信満々に言い放った金丸。4WAYタッグという混乱必至の形式だからこそ、金丸のインサイドワークとテクニックはより一層効果を見せそう。この男の存在が勝負の行方を左右することになりそうだ。

【試合後のデスペラード&金丸】
▼金丸「札幌で決まったな、オイ!」

▼デスペラード「恥ずかしい〜! ワトなんぞに落とされた。恥ずかしい〜」

▼金丸「あいつある意味分かんねえな」

▼デスペラード「バカはコントロールが利かないのが一番怖い」

▼金丸「あのスットコドッコイ2人。それともう一組、インチキ臭い挑戦者。そして、よく分からないチャンピオン」

▼デスペラード「あのう、申し訳ないですけど、誰がベルトを持っているかあんまり分からないでノブさんについていったんで、あそこに行ってやっとロビーが喋り出したから、チャンピオンだってことを思い出しました」

▼金丸「そうそう。俺はやることないから常にタッグのことを考えておいたよ。デスペはシングルで忙しいから。まあよ、その4WAY、どのチームがチャンピオンに相応しいか、どいつらが持ったら面白いか、見てるヤツも分かんだろ。そういうことだ。俺とデスペラードの二人をよく見とけよ」

▼デスペラード「とりあえずシングルは1回一段落してるんだよ。俺はシングルしかやらないわけじゃないんだから。こんなタッグパートナーがいんだぞ? やらなきゃもったいないだろう」

▼金丸「ここ(腕とここ(頭)を使って! しっかり見とけ、札幌!」

▼デスペラード「(※一度引き上げかけるが戻ってきて)ごめんごめん、付け足すわ。ごめんね、仕事終わったと思ったよね。ごめん。何も俺はノブさんが言うからやってんじゃねえよ。付け足しとく。シングルで俺はさんざん言ってるよな? 新しい刺激が欲しいって。他所の人間とやってみたいって。他所にタッグチームっていっぱいいるじゃない?っていうことです」

【鈴木の話】「(※片手に手錠がついたまま、矢野を追いかけて、凄い形相でコメントスペースに現われ)矢野、どこ行った! オイ! オイ! オーイ! つないでやる! どこ行った! どこ行った、矢野! こっちか? こっちか、この野郎!」

【矢野の話】「やっぱバカだなーーッ! (※吐き捨ててさっさと控室へ)」

【永田の話】「こんな形で終わるとは。チッキショウ、これがあるからね。でも、タイチはやりがいのある相手だと、ちょっとだけ今日思いましたよ。またやりたいよ、タイチとは」

【試合後の田口&ワト】
▼田口「ごめん。すいません」

▼ワト「いや、自分です、自分」

▼田口「一瞬、ちょっと忘れちゃって(※と言いながらスキーのジャンプのポーズを取る)。やりたくなっちゃった(笑) やりたくなっちゃってこうやったら、あ〜あって。オーバー・ザ・トップロープだったね。ダメだ(笑)」

▼ワト「真剣勝負だから!」

▼田口「ごめん」

▼ワト「ふざけてる場合じゃないぞ!」

▼田口「オリンピック見てたらやりたくなっちゃった」

▼ワト「オリンピックも素晴らしいけど、凄い選手がいっぱいいるけど…」

▼田口「いや、69代獲らせてくれるって言うから」

▼ワト「いやいやいや! 獲らせてやるって言ったけどさ、言ったけど、言ったけど、二人で獲るもんじゃん?」

▼田口「そっか。すいません」

▼ワト「俺と田口さんがいるからジュニアタッグっていうのは成立する」

▼田口「そうか。おんぶに抱っこじゃダメか」

▼ワト「いや、もちろん俺が先頭に立って、勝利のチャンスを掴んで一緒にタッグチャンピオンになりたいと思ったからさ。だから、1人が欠けてもダメだし」

▼田口「はい」

▼ワト「2人で目指さなきゃタッグは成立しないから」

▼田口「はい、分かりました。じゃあ、明日、明後日、札幌…」

▼ワト「絶好調で!」

▼田口「はい、絶好調でやります」

▼ワト「丸め込まれたけど」

▼田口「でも、今日は勉強になった。ああいうシーンは絶対札幌でもね」

▼ワト「明日、明後日、札幌、あの丸め込み、そして技術に負けないように」

▼田口「あと2チームいるからね」

▼ワト「そうですね」

▼田口「でも、仙台であの試合は凄かった。あれはもう完全にマスター・ワトの覚醒かな」

▼ワト「でも、結果を残せなかったから」

▼田口「絶対に次につながる負け。あれはなにかきっかけ、伸びていくきっかけ、それが絶対にあの試合になる。あの試合、もしくは自分(田口)にキレたあの瞬間かもしれないね。あの瞬間だったかもしれない。気持ちを出せるようになった。ブチキレたね。気持ちが変わったよ。もうドンドンキレて。もっとキレていいよ。『オイ、てめえ、ふざけんな!』と。『てめえ、ふざけてんじゃねえぞ!』と。あとはもうドンドン喋って(※と言って、一人で先に控室へ)」

▼ワト「いや、今日もキレたらまたキレ過ぎって田口さんに言われるかもしれないから抑えておくよ。このフラストレーション全てをジュニアタッグに向けて溜めて、札幌のリングで爆発します!」

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