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2/23【全日本】SUGI陥落 光留が約5年ぶり3度目の世界ジュニア戴冠 「これが始まり」

『2022 EXCITE SERIES』東京・後楽園ホール(2022年2月23日)
○世界ジュニアヘビー級選手権試合 ○佐藤光留vsSUGI×

 光留がSUGI破って世界ジュニア王座を奪取。4年7ヵ月ぶり3度目の頂点返り咲きを果たし、「全日本ジュニアが終わってると思ってるヤツ、今日が始まりだ」と宣言した。

 2・5大阪大会でSUGIがアンディ・ウーを破って2度目の防衛に成功後、挑戦の名乗りを上げたのが光留だった。全日ジュニアに人一倍、強い思い入れを持つこの男が2017年7月に第43代王者から陥落以来、約5年ぶりの戴冠に挑んだ。

 王者・SUGIとはスタイル的に対極にあると言っても過言ではないが、王者のハイレベルな空中殺法に光留は苦しめられた。トペスイシーダを食らって先制を許した光留はミドルキックを連打して左腕を狙い撃ちしたが、トップロープ越しの619で反撃に転じたSUGIがライオンサルトで追い討ち。セカンドロープに飛び乗ってのミサイルキック、その場飛びシューティングスタープレスの波状攻撃に出た。

 それでも光留はアームロックで固めながらのショルダーバスターで対抗。腕ひしぎ逆十字固めでギブアップを迫る。耐えたSUGIがその場飛びスパニッシュフライ、トペコンヒーロ、千本桜の猛攻に出ても、光留はスワンダイブ式ファイアーバードスプラッシュを放ったSUGIを腕ひしぎ逆十字で捕らえた。そして捕獲式腕十字に移行し、こん身の力で絞め上げてSUGIをギブアップさせた。

 SUGIが3度目の防衛に失敗。光留が4年7ヵ月ぶり3度目の世界ジュニア戴冠を果たした。その原動力となったのは亡き盟友・青木篤志さんの存在。「あの頃の全日本ジュニアと何一つ変えてないから」と言い切る光留には「ジュニアを教えてくれた仲間がいたんだよ、俺には。死ぬまでプロレスラーだったら裏切るわけにいかねぇよ」との強い思いがある。だからこそ、「佐藤光留が生きてる限り、俺が全日本のリングにいる限り、俺が全日本ジュニアだ」と胸を張った。

 50周年イヤーの今年、これから全日本ジュニアは王者・光留を中心に回る。「まだ終わってないんだよ。まだ始まってないんだよ。今日が始まりなんだよ。これで終わりでもないし。全日本ジュニアが終わってると思ってるヤツ、今日が始まりだ」と高らかに宣言した新王者は天国の青木さんのためにも己が信じる全日ジュニアを貫いて戦っていく。

【試合後の光留】
▼光留「全日本の中心じゃねぇか? ジュニアはプロレスじゃねぇか? でかくなきゃ正義じゃねぇか? やかましいアホ。佐藤光留が生きてる限り、俺が全日本のリングにいる限り、俺が全日本ジュニアだ。見ろ。あと一つだけ佐藤光留にずっと足りなかったもんだよ。それがベルトだよ。飛ばなくたってジュニアだろ。あんなのジュニアの試合じゃねぇか? 違うだろ。ジュニアを教えてくれた仲間がいたんだよ、俺には。死ぬまでプロレスラーだったら裏切るわけにいかねぇよ」

――以前、巻いたベルトとは変わったが、久しぶりに巻いた感触は?

▼光留「ベルトが変わったからって何かが変わるって思ってる人間が変わるんじゃないですか。俺はスタイル変えてないから。あの頃の全日本ジュニアと何一つ変えてないから。まだ終わってないんだよ。まだ始まってないんだよ。今日が始まりなんだよ。これで終わりでもないし。全日本ジュニアが終わってると思ってるヤツ、今日が始まりだ」

【SUGIの話】「いやぁ、予想してた通りだったんですけど、予想をはるかに上回る腕攻め。腕一点集中だったんで、それにちょっと自分のペースが。予想してた通りだったから、付き合って後で取り返そうみたいなことを考えてたんですけど、全然、術中にはまりっぱなしな展開でしたね。最多防衛記録ならなかったですけど、いずれね、私の腰に戻ってくるものだと思うんで、それまでに作戦を考えておきます。ありがとうございました」

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