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2/24【NOAH】パリ五輪目指す“ペールワン親族"アビッド・ハルーンがノア入団 五輪後にプロレスデビューへ

 かつてアントニオ猪木と激闘を展開したパキスタンの伝説的格闘家アクラム・ペールワンの親族で、レスリングでの2024年パリ五輪出場を目指すアビッド・ハルーン(日体大レスリング部)が、ノア所属となったことが24日、都内ホテルで発表された。パキスタン代表としてのパリ五輪出場を目指し、五輪後のプロレスデビューを目指す。

 現在22歳のハルーンは2014年に猪木氏の支援を受けて日本に留学。日体大荏原高で柔道を、日体大柏高でレスリングのトレーニングを積み、日体大レスリング部へと進んだ。2021年の全日本大学選手権125kg級では準優勝となったが、パキスタン代表として出場を目指した昨年の東京五輪にはアジア予選で敗退して出場はならなかった。

 現在もパキスタン代表としてのパリ五輪出場(97Kg級)を目指しているが、元IGF関係者を通じてノア入団への道が開かれたという。日体大は来年卒業予定で、パリ五輪終了後にノアの選手としてプロレスデビューを目指すという。

 会見でハルーンは、五輪出場に向けて改めて意気込んだうえで「小さい頃からプロレスをやりたかった。試合をみてノアでプロレスをしたいと思っていました」と話した。猪木からも「『頑張ってください』と言われました」と報告した。

 会見の模様、ハルーン入団に関するノアからの発表事項は以下の通り。


【会見の模様】
▼武田取締役「本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。本日まず一つ目の発表はアビット・ハルーンのノア所属について発表させていただきます。アビット・ハルーンはレスリング97kg級の選手で、プロレスリング・ノア所属となったことをお知らせいたします。アビットはパキスタンの伝説的レスラー、アクラム・ペールワンさんの親族であり、アントニオ猪木さんの援助を受け日本に来日しました。現在は日本体育大学レスリング部で研鑽を積んでおりますが、今後はプロレスのトレーニングも取り入れ、2024年のパリ五輪にパキスタン代表として出場を目指しております。なお、プロレス入りについても目標にしておりまして、パリ五輪終了後にあらためてノアの道場に入門して、ノアのリングでプロレスラーを目指す予定となっております。今後のアビッド・ハルーン選手の活躍にご期待ください」

▼ハルーン「こんばんは。アビッド・ハルーンです。今は日体大レスリング部に所属しています。97kg級です。今は2024年のパリオリンピックを目指しています。終わってからプロレスのデビューを目指してノアで練習を頑張ります」

――ノア所属となった経緯は?

▼武田取締役「IGFという団体の関係者の方から日体大のレスリングアスリートで、ノアに興味を持っている選手がいるということでご紹介を受けて、一度会いまして。我々プロレスラーを目指す若い選手を募集しているので、ノアでプロレスをやりたいという話がきっかけであったんですけど、本人はその前にオリンピックをもう一度目指したいということで、来年予選で、さ来年パリ。これをケジメとしてもう一度目指させてほしいということで、それもサポートしますと。オリンピック後にノアに入るという話をしました。IGFの関係者から紹介されたということですね」

――卒業予定、ノア道場に入寮予定は?

▼武田取締役「来年4月まで日体大で練習します。ノアの合宿所にはその間は入らず、オリンピックを目指すうえで、そこのケジメがついてから入門します。オリンピックに出られたとしたら2024年にノアの道場に入る形ですね」

――新日本のブシロードクラブのようなアマレス組織を作らず、アマレスの選手を一時抱える?

▼武田取締役「前提としてはノアのプロレスラーとして必要であるということですね。プロレスラーになるまでの期間、本人の希望を尊重して、最後にオリンピックを目指したいという部分はできる限りでサポートしますが、基本的には日体大で練習する形になると思います」

――ノアのプロレスのどこに魅力を感じる?

▼ハルーン「前、(元IGFの)宇田川(強)さんに紹介してもらってプロレスの試合を見せてもらったんですけど、結構衝撃的で凄いと思って。家族もプロレスをやっていて、もともと小さい頃からプロレスやろうと思っていたんですけど、その試合を見て自分もやりたいと思いました」

――憧れの選手はいる?

▼ハルーン「もともと自分、猪木さんに日本へ来させてもらったんですけど、猪木さんとかノアの選手の試合を見たりしてます」

――猪木さんにノア入団を伝えたときにどんな言葉を言われた?

▼ハルーン「自分の意見とかもサポートしてもらってるんですけど、『頑張ってください』と言われました」



☆パキスタンの英雄の末裔、NOAHからパリ五輪を目指す〜 アビッド・ハルーンノア所属のお知らせ


 2月24日の記者会見席上で発表しましたとおり、レスリング97kg級のアビッド・ハルーンが、プロレスリング・ノア所属となったことをお知らせいたします。

 アビッドはパキスタンの伝説的レスラー、アクラム・ペールワンの親族であり、アントニオ猪木氏の援助を受け来日。現在は日本体育大学レスリング部で研鑽を積んでおりますが、今後はプロレスのトレーニングも取り入れ、2024年のパリ五輪にパキスタン代表としての出場を目指してまいります。

 なお、プロレス入りにつきましては、パリ五輪終了後あらためて道場に入門、プロデビューを目指す予定としております。

 今後のアビッド・ハルーン選手の活躍にご期待ください。

■アビッド・ハルーンプロフィール
氏名:アビッド・ハルーン(ABID HAROON)

生年月日:1999年8月17日生(22歳)

出身:パキスタン・イスラム共和国パンジャーブ州ラホール

スタイル:フリースタイル

階級:97kg/120kg

身長:182cm

略歴:「史上最高のレスラーの一人」と称されるグレート・ガマを先祖に持ち、アントニオ猪木氏と激闘を繰り広げたアクラム・ペールワンの親族という、伝説の格闘技一族の末裔にあたる。2014年にパキスタンを訪問した際、恩讐を超えてペールワン一族と邂逅を果たした猪木氏の支援を受け、日本に留学する。来日するまで格闘
技の経験はなかったが、来日後の一年間は日体大荏原高校で柔道を、日体大柏高校時代はレスリングのトレーニングを積み、メキメキと頭角を現す。2019年アジア・ジュニア選手権97kg級5位、2021年にはレスリング全日本大学選手権125kg級で準優勝となる実力者に成長、2022年の東京オリンピックにはパキスタン代表として1996年アトランタ大会以来の本戦出場を目指すも、アジア予選で惜敗。今後の活躍が期待されている。
以上、どうぞよろしくお願いいたします。


☆駐日パキスタン特命全権大使イムティアズ・アハマドの手紙
 ハルーン・アビッド氏は、現在日本体育大学で学んでいるパキスタン国民です。体育学とスポーツ科学の探究に加えて、レスリングのトレーニングを重ねています。

 ハルーン・アビッド氏は、日本で高名なレスラーアントニオ猪木氏のサポートによって来日し、日本において質の高いトレーニングを受け、様々なレスリングの大会に出場してメダルを獲得しました。

 彼はレスリングに秀で、パリ2024オリンピックを含む将来の主要な大会に出場するために、一生懸命トレーニングを重ねています。駐日パキスタン大使館は彼の努力を全面的に支持し、彼の成功を祈っています。

イムティアズ・アハマド
駐日パキスタン特命全権大使

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