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3/3【DRAGONGATE】シュンの「ジェイソンは俺のもの」発言にYAMATO、Kzyが待った 交渉権争奪3WAY戦開催へ

『GLORIOUS GATE 2022-Final Burst Out! K-ness. Forever-』東京・後楽園ホール(2022年3月3日)
○シュン・スカイウォーカーvsジェイソン・リー×

 シュンが元同門のジェイソンをシングルマッチで下すと、「お前は俺がいないと何もできない」「お前は俺のもの」と執ようにアピール。そこにHIGH-ENDのYAMATO、NATURAL VIBESのKzyが待ったをかけてジェイソンを勧誘すると、斎藤了GMの判断によって4・25後楽園大会でジェイソンとの交渉権を懸けた3WAY戦が行われる運びとなった。

 かつてシュンとジェイソンはMASQUERADEで共闘していたが、シュンの自分本位な行動によってメンバー間に亀裂が入り、事実上解散に。元パートナーの箕浦も土井のユニットに加入し、宙ぶらりんの状態になったジェイソンに対し、シュンは「お前はこれから右肩下がりで落ちていく」などと厳しい言葉を続けて、両者の遺恨が浮き彫りになっていた。

 そんな状況で実現した一騎打ち。シリアスな空気がリング上を包む中、2人は序盤から激しくせめぎ合う。シュンは急角度のDDTでジェイソンの動きを止めると、場外でも喧嘩腰にいたぶった。リングに戻っても、シュンはビンタを連発して「どうした、オラ!」とジェイソンを徹底挑発する。

 すると、ブチ切れたジェイソンが馬乗りになってナックルパンチを乱射。何度も絶叫して感情むき出しになると、鬼の形相で猛攻へ。カンフー仕込みの打撃を唸らせた。シュンのバックブリーカーも切り返し、エプロンでトラースキックをぶち込む。

 しかし、ダイブ攻撃はシュンがドロップキックで撃墜。大技ラッシュで一転して追い詰める。ジェイソンもSSWを切り返すなどして粘りを発揮したものの、シュンは二段蹴りで鎮圧。即座に立ち上がって気迫をあらわにしたジェイソンだったが、シュンはブラスターで追い討ちをかけると、今度こそSSWを繰り出して3カウントを奪った。

 シュンは馬乗りになってジェイソンを見下ろすと、Z-Bratsの面々が登場。マイクを持ったシュンはジェイソンに向かって「また証明されちゃったね。ジェイソン・リー、お前は俺がいないと何もできないってこと。俺の前に立ったって何もできないってこと。この試合で俺が今まで言っていた意味がよくわかっただろ? ジェイソン、聞かせてくれよ。お前は今、何のためにこのリングに上がってるんだ? お前は何がしたいんだ? そんな弱くてさ。喋ってみろよ」と詰め寄った。

 マイクを向けられたジェイソンは中国語で思いの丈をぶちまけるも、シュンは「何を言ってんだよ? 意味わからねえんだよ、お前。日本語喋れねえんだったら、この日本のリングに上がるんじゃねえよ」と理不尽に暴行。「俺を裏切って、箕浦に裏切られてよ。エストレージャもダイヤももういねえよ」と指摘し、「なあ、ジェイソン。もっと強くなりたくないのか。それでいいのかって。ジェイソン、このままじゃどんどん埋もれていくだけだよ。わかるか? お前はな、俺がいないと何にもできないんだよ。なんか言うことあるか?」としつこく詰め寄った。同郷のホーホー・ルンが助けに入るも、ハルクたちが排除。シュンは「お前を助けてくれるヤツ、誰もいねえな。お前に手をかけてくれるのは俺らだけだ!」とせせら笑った。

 すると、見かねたYAMATOらHIGH-ENDがリングイン。誰が来ようとも気にせず、マイクで自分の主張を繰り返すシュンのサイコな暴走に戸惑いながらも、「今のマイクのやりとり聞いてたら、いても立ってもいられなくて、飛び込んできちまった。おい、ジェイソン。1人じゃ心許ないだろ? 俺らと一緒に、いや、HIGH-ENDとして、こいつらにやり返そうぜ」とユニットに勧誘した。

 さらに、KzyらNATURAL VIBESも登場。それでもシュンは無視して延々とジェイソンにメッセージを送り続けると、困惑したKzyは「誰かカウンセラー呼んでくれ!」とこぼしたが、シュンに負けない声量で「何もできなくなんてねえよ! ジェイソンはたった1人でDRAGONGATEに来て、この位置まで来たんだよ。優秀なジェイソン・リーをNATURAL VIBESは欲しています!」と名乗りを挙げた。YAMATOとKzyはジェイソンを巡って舌戦を繰り広げるが、シュンはその間も「このリングにいる限り、お前は俺のものだ!」と自分の主張を曲げずにジェイソンに語り続ける。

 大混乱に陥った状況を見かねて斎藤GMが登場。シュンを「お前黙っとけ」「決してジェイソンはお前のものではない」と一喝すると、「YAMATOのHIGH-END、KzyのNATURAL VIBES、ジェイソンをユニットに引き入れたいのか? そしてシュン。お前は自分のものにしたい…。そういうことだな」と状況を整理し、「確かにこんな素晴らしいレスラー、放っておけないですよね? だったら、ジェイソンを懸けて試合をしてもらおうじゃねえか」と提案。そして、舞台を4・25後楽園大会に定め、勝ったチームがジェイソン獲得の交渉権を得る3WAYマッチを電撃決定した。

 決まったあとも、シュンは「ジェイソン、お前は俺のものだよ」などとうわごとのように繰り返し、Z-Bratsの仲間たちもさすがに困惑。斎藤GMが「収拾つかないから曲をかけてください」と強引に混乱を収めた。

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