3/5【LIDET UWF】みちのく同期対決実現 カズがUルール初勝利、TAKAとの再戦にも色気
『LIDET UWF Ver.2』東京・新宿FACE(2022年3月5日)
○カズ・ハヤシ&渡辺壮馬vsTAKAみちのく&十文字アキラ×
カズがLIDET UWFルール初勝利。TAKAとの再戦にも色気をみせた。
昨年10・9新宿大会以来5ヵ月ぶりとなったLIDET UWFの第3弾興行。そのオープニングマッチでカズとTAKAの“みちのく同期対決"がLIDET UWFルールで実現した。
カズが渡辺、TAKAが十文字とそれぞれの若手を従えての激突となった。カズはここまでLIDET UWFルールの試合を2戦経験(実験マッチ除く)しているものの未勝利。対するTAKAはレスリングがバックボーンで、みちのく時代の97年4月、パンクラスに参戦(山宮恵一郎に一本負け)したことがある。
カズとTAKAはいきなり先発で対峙。前に出たカズが掌底やローキックを打ち込んだ。TAKAが仕掛けたタックルを阻止して上の体勢を取ったが、TAKAは下からの三角絞めで捕らえて譲らない。
触発されるように渡辺と十文字も激しく掌底を打ち合う。グラウンドでは十文字が三角絞め、渡辺が腕十字を仕掛けたが、いずれも極められず。TAKAは渡辺の蹴り足をキャッチしてグラウンドに持ち込むと、腕ひしぎ逆十字固めで渡辺をエスケープに追い込んだ。
ならばとカズが飛び込んだが、TAKAはレスリング仕込みの首を取ってのローリングでコントロール。スリーパーで絞め上げたカズはエスケープに追い込まれた。十文字にも掌底からのジャーマンでダウンを奪われたが、立ち上がったカズはWA4で逆襲。一気に腕ひしぎ逆十字で捕らえて十文字をギブアップさせた。
カズが念願のLIDET UWFルール初勝利を収めた。UWFルールは通常のプロレスルールよりも制限が多い。「この中で特化していかなくちゃいけないって凄ぇ難しい」と対応に苦労してきたカズだが、だからこそ、ようやくつかむことができた勝利は「ただ凄ぇやりがいがある。だから今日、壮馬に手伝ってもらったけど、これで勝利したというのは凄くうれしいです。ホント心底うれしい」と大きな喜びとなった。
TAKAとの再会も刺激となった。みちのくでの新人時代はレスリング経験者のTAKAに対して「凄ぇ劣等感あったよ。向こうが上回ってたから」という。それでも48歳の今なお向上心旺盛なカズは「俺も今からでも遅くないからね。彼が学生時代にやってきたことを今からだって俺、取り戻して超えることだってできると思ってる」とキッパリ。LIDET UWFルールによる一騎打ちにも「いいね。面白いよ」と色気をみせていた。
【試合後のカズ&渡辺】
▼カズ「何だろう、この感覚。田村さんのとこに通わせてもらって約2年かな。おととしの6月だよな?」
▼渡辺「はい」
▼カズ「いい、この勝利。ホントに試合前やばいぐらい緊張して、どうしようと思って。何かこうSNSも発信したいんだけど、頭回んなくて、写真も撮れないし、何だろう。全然、今日のことしか頭になくて、すべて今日に捧げたというような感じでした。プロレスというルールがあって、そのルールを広げたりするのは楽なの。意味わかる? 例えばこれ使っていいとか、反則を5カウントをさらに増やしていいって凄ぇ楽なの。でも、これプロレスというルールの中でさらに狭めてるじゃん。この中で特化していかなくちゃいけないって凄ぇ難しい。ただ凄ぇやりがいがある。だから今日、壮馬に手伝ってもらったけど、これで勝利したというのは凄くうれしいです。ホント心底うれしい」
▼渡辺「自分も今日こうやってハヤシさんと組んで勝てて、凄くうれしいですけど、習ってきたことのほとんど何もできてないですし、まだまだ。自分が直接勝ったわけでもないんで、今日、戦った十文字選手でもいいし、俺はLIDET UWFルールでもどんどん試合をしていきたいです。今日メインでやる二人に勝てるぐらい。まだ正直、自分で勝てると思ってないし、差が結構あると思ってるんで、あの二人に追いつけ追い越せぐらいの気持ちでどんどん練習していって、どんどん試合でも経験積んでいきたいです」
――TAKA選手とUWFルールで戦ったが?
▼カズ「プロレスラーに必要な技術だと思ってるんで。もともとあの人、レスリング出だから彼はそれを持ってたし、僕は小学校からずっとサッカー少年でそういうのを知らずプロレス界に入ったから。30年ぐらい前か。凄ぇ劣等感あったよ。向こうが上回ってたから。ただ、俺も今からでも遅くないからね。彼が学生時代にやってきたことを今からだって俺、取り戻して超えることだってできると思ってるんで」
――いずれLIDET UWFで一騎打ちというのは?
▼カズ「いいね。面白いよ。彼がリングで何か言ってたんだけど、聞き取れなかった…」
